テーブルチーズ入門~初心者にオススメの種類とその選び方~
とろけるチーズやプロセスチーズなど、スーパーでも気軽に買えるチーズ。かなり奥深いチーズの世界は、一歩足を踏み入れたらもっとおいしく味わえるようになるかもしれません。今回は、東京・神楽坂にあるチーズ専門店「Alpage(アルパージュ)」の森節子さんにお話を伺い、初心者にオススメのチーズとその選び方を教えていただきました。赤ワインや白ワインに本当に合うチーズ、ご存知ですか?
季節で選ぶテーブルチーズ
チーズは、ご自身のお好みのものをチョイスするのが一番。ですが、右も左もわからない初心者には、どれを選べばよいのかわからないもの。そこで、森さんには季節のおすすめを聞いてみました。
こってり濃い味が好まれる寒い時季には、赤ワインと合うタイプのチーズを。
リネンス菌によって熟成するウォッシュタイプやブルーチーズがおすすめです。
ウォッシュタイプのなかでも、秋~冬にかけてしか流通しない「モン・ドール」は、なんとモミの木の樹皮に巻かれて熟成させるそうです。火を通さなくても、なかはトロトロ。スプーンですくっていただきます。
深い味わいのハード系もオススメ。ウォッシュタイプ、ハードタイプともに、じゃがいもと合わせるとおいしいんだとか!
さっぱりしたものが食べたくなる暑い時季には、モッツァレラなどのフレッシュタイプやヤギのミルクから作られるシェーブルタイプなどがオススメ。
熟成させないフレッシュチーズはクセがなくマイルド。一方、シェーブルタイプは熟成の浅いものは酸味があり、乾燥熟成するにつれてコクが深まっていくんだそうです。
爽やかな味わいが好まれる暑い季節は、白ワインやシャンパンと合わせておいしいものをチョイスしてみてください。
アルパージュおすすめ!初心者向けチーズ
アルパージュさんのショーケースには、数えきれないほどのチーズが。そのなかから、初心者でも試しやすいものをご紹介いただきました!
どれも形は個性的ですが、クセがなく食べやすいのだそうですよ。
まずは、ハート型の「クール・ド・ヌーシャテル」。コクがある白カビタイプでプレゼントにも最適。赤ワインに合います。
こちらは、幸運を呼ぶ馬のひづめの形をした「バカラ」という種類。ホームパーティーで出せば、盛り上がること間違いありません。クリーミーでリッチな味わいは、赤ワインやコクのある白ワインと一緒にどうぞ。
ビールに合う!とオススメしていただいたのは「デュオ・デュ・ブリ―(アイユ・エ・フィーヌ・エルブ)」。ブリーチーズに、にんにく、パセリ、シブレット、胡椒がサンドされています。ハーブも香る、豊かな風味が味わえる一品。
こちらの3種類のチーズは、ワインと合わせてもよいですが、バターのようにパンに塗って食べてもおいしく食べられるとのことです!ぜひお試しあれ。
ご協力いただいたチーズ専門店「Alpage」
今回ご協力いただいた「Alpage(アルパージュ)」さんは、地下鉄神楽坂駅から歩いて2~3分の位置にあります。 取材時は平日の夕方だったのですが、お客さんが次々とやってくる人気のお店です。
ショーケースにずらっと並べられたチーズたち。対面販売なので、どれにしようか迷う前に、店員さんが「お探しのものはありますか?」と声をかけてくれるのもうれしいポイント。
どのワインやメニューと合わせるのかを言えば、それにマッチしたチーズをピックアップしてくださいます。なかには、ワインボトルを持ってきて「これに合うチーズをください!」なんておっしゃるお客さんもいるそう。
ポップの説明だけ見るだけではなかなかわからないですが、店員さんと話しながらピッタリのものを見つけられるので安心ですね。 予算や、相手がどんな食の好みかなどを言えば、ギフトセットも作っていただけるそうですよ。
お店の一角にはパーティーなどでチーズと一緒に出したいおつまみやワインが。こちらをもとに、チーズを探してみるのもいいかもしれません。
とにかく奥が深いチーズの世界。その方の好みや季節のおすすめなど明確に区切ることは正直難しいと森さんは話してくれました。 まずは一歩踏み出して、自分好みのチーズに出合う旅を始めてみませんか?
■Alpage(アルパージュ)
住所:東京都新宿区神楽坂6-22
電話:03-5225-3315
営業時間:11~19時(金・土曜は~20時)
定休日:なし
Text:なかがわゆか
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