ネクストブレイク間違いなし!専門家直伝“パン”トレンド速報2019

ネクストブレイク間違いなし!専門家直伝“パン”トレンド速報2019

るるぶ&more.編集部
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ここ数年、俄然盛り上がりを見せているパン業界。新たなトレンドが続々登場し、パンをテーマにしたフェスやイベントも増えてきています。そんなパン業界の今について、パンコーディネーターのひのようこさんに解説してもらいました!7万種類ものパンを食べてきたひのさんが語る、2019年のパントレンドは要チェックです!

Summary

まずは2018年のトレンドを振り返り

―まず最初に昨年のパントレンドを振り返りたいのですが、どんなトピックがありましたか?

2018年は大きく分けると3つのトレンドがありました。ひとつは高級食パンのブームがさらに加速しましたね。これまで食パン専門店は関西を中心に出店が続いていたのですが、関東にもお店のオープンが続いた1年でした。

2つ目は“なつかしパン”と言われるカテゴリーです。コッペパンなど昔からあるパンが注目されました。昔ながらのなつかしさをそのまま残したものと、今っぽくおしゃれに変化を遂げたものと二分化されました。

3つ目はインスタ映えするパンですね。レインボーベーグルや跳び箱パンなどは、催事などでも行列ができていましたよ。

平成のパンブームが到来中?

―ここ数年のパンブーム。長年パンを見てきたひのさんにはどう映っていますか?

パンブームをすごく感じています。ただ、単なるブームというより楽しみ方が変化してきた感覚ですね。

東京近郊で以前から開催されていた“世田谷パン祭り”や赤レンガで行われている“パンのフェス”などが有名ですが、それ以外に最近は地方都市でもパンをテーマにしたイベントやファーマーズマーケットなどが増えてきました。

パン屋さんに行って買うだけじゃなく、1カ所で色んなパンを選んで買える、という方向に変化してきていますね。

ズバリ!2019年のパントレンドとは?

―ズバリ!2019年のパンのトレンドを教えてください。

食パンブームはさらに加熱して、まだまだ続きます!これは絶対ハズせないトレンドです。「乃が美」や「銀座 に志かわ」など、思わず肌にくっつけたくなるような、みずみずしくしっとりとして耳までやわらかいタイプの食パンがとくに人気です。

あとは、国産小麦のブームも加速していくと思います。最近では国産小麦というだけではなく、銘柄にもこだわっているお店が増えています。パン職人が実際に農家を訪ねて選んだりしているので、自分のお気に入りの銘柄を見つけるというのも楽しいです。

もうひとつのトレンドは製法!“多加水”“高加水”という製法に注目してほしいです。これは生地に水をたくさん入れて、みずみずしくもっちりした食感にする製法です。

今まではタピオカ粉や米粉を使ってもちもち食感を出していたのですが、多加水・高加水を用いた製法でも生地をもちっとさせられるのです。 POPなどをチェックすると製法を記載しているお店も増えているので、ぜひ注目してみてください。

―より素材や生地へのこだわりが強くなっているんですね!

2019年、パン業界のニューカマーは?

―今後注目を集めそうなパンはありますか?

“タルティーヌ”というオープンサンドに注目しています。人気がどんどん出てきて、“タルティーヌ”という名前もかなり浸透してきましたし、販売しているお店も増えています。素材の組み合わせや見た目にもこだわっていて、それだけでひとつの完成された料理のようなんです。

タルティーヌを食べるなら「ブレッド&タパス沢村 広尾」や「THE CITY BAKERY」などがおすすめです。

レストランもやっているお店のタルティーヌは美味しいものが多いので、探してみてください。

あとは、パンの種類ではないのですが、イースター(春の訪れを祝う、キリスト教のお祭り)も注目されています。

パン屋さんでもイースターフェアが昨年くらいから増えてきています。今年はさらにイースターをモチーフにしたパンがたくさん登場すると思います。

パンの楽しみ方がより多様化する?

―ひのさんが感じるパン業界の流れはありますか?

パンの使い方が変わってきています。例えば手土産に人気のパンを持って行くということも増えています。

「銀座 に志かわ」は、お持たせに使ってもらえるようにと、和菓子屋さんをイメージしたパッケージやショッパーにしているそうです。

―パンそのものの立ち位置が変化しているんですね。

最近では地方にも良いお店が増えているので、パン屋さん巡りをテーマに旅をするというのもオススメです。その土地ならではの素材を使ったパンが楽しめます。

あとはご当地パンもおもしろいですよ。滋賀県の「サラダパン」、北海道の「ちくわパン」、熊本県の「ネギパン」など全国各地にあり、パッケージがノスタルジックで素朴なかわいさです。コンビニでも買える気軽さもいいですね。

おうちでのパンタイムをより楽しむために

―パンマニアのひのさんが推奨する、美味しいパンをより美味しく楽しむコツは?

パンナイフはぜひ用意してもらいたいです。食パンはとくに、切り口によって味が変わってきます。安いものでもいいのでよく切れるパンナイフをぜひ。とくにパン好きの方には、高機能トースターもオススメです。同じパンでもトースターによって味がかなり変わりますよ。

―パンナイフ、意外と持っていない方が多いかもしれませんね。

私は食べるパンによってパンナイフを使い分けてます。みなさんはそこまではしなくていいかもしれませんが(笑)、道具にもこだわるとより美味しく食べられるのは間違いありません。

―以前に比べて、生地のこだわりに注目が集まる今年のパントレンド。今までとはひと味違った選び方で、パンの美味しさを存分に楽しんでみてください。

監修・ひのようこ

パンコーディネーター。今年20周年を迎えるパンサークル「こんがりパンだパンクラブ」主宰。学生時代にお土産でもらった「ベッカライ徳多朗」のミルクフランスに感動し、パンの道へ。食べたパンの種類は7万を越える無類のパンマニア。

Text:坂野和泉(vivace)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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