二十四節気を意識した季節の膳は、丁寧に作られた体に優しい味わいです
日本人たるもの、夏至や春分といった四季の移り変わりを大切にしたいところ。皆さんは二十四節気を意識したランチが食べられる、大阪市内のカフェ「mikuri&MIHA shop(ミクリアンドミハショップ)」をご存じですか?季節の食材をふんだんに使った定食やスイーツは、彩りも美しく栄養満点。食から感じる季節をじっくり味わってみてください。
手工芸品のよさを伝える生活雑貨店がプロデュース
大阪の土佐堀で営む「mikuri&MIHA shop」は、日本の手仕事を集めた生活雑貨店「hitofushi」がプロデュースするおしゃれなカフェ&雑貨店。2018年4月にオープンして以来、夏至や春分といった二十四節気に合わせたランチを提供しています。
広々とした店内には藤カゴや曲げわっぱなど、「hitofushi」のオーナーも務める水本さんが一つひとつこだわってセレクトした日本の手工芸品が並びます。
もともと厳島神社の宮大工の内職としてスタートしたといわれる、宮島のしゃもじ。こちらは宮島の老舗しゃもじ製作所によるひと品です。
滋賀県出身の女性作家に別注した湯呑み。水本さん自ら作家さんにオーダーするオリジナルの食器は、「こんな器欲しかった」と思えるようなグッドデザインが満載です。
それではぜひ一度食べていただきたい、二十四節気のランチを紹介します!
素材を生かした優しい味わいの定食やスイーツに舌鼓
お邪魔した小寒の時期は、正月らしさの残る縁起のよさそうなメニューが揃います。“多幸が舞い込むように”と願いを込めたタコの旨煮をはじめ、レンコンの甘酢漬けや黒豆の蜜煮などおせち料理を意識した献立は彩りも華やか。素材の味を活かした優しい味わいに、なんだか心がほぐれます。
みたらし団子のソースの甘じょっぱさと、爽やかなバニラアイスの甘さが絶妙な人気メニュー。なんとバニラアイスやトッピングの羊羹、岩おこし、グラノーラなどはすべてシェフの手作り。甘さ控えめなので、甘いものが苦手な方や男性にもおすすめです。イチゴのパフェやさくら餅のパフェなど、季節替わりのパフェも要チェック!
オリジナルアクセサリーや和菓子もお見逃しなく
販売スペースには生活雑貨のほか、オリジナルアクセサリーもディスプレイ。センスが光る繊細な手仕事に、思わず目が奪われます。こちらは「mikuri&MIHA shop」のみで販売。
カウンターにはオリジナル和菓子の塩みかさ饅頭が並びます。しっとりとした生地に北海道産小豆をたっぷり詰め込んだこちらはほんのり塩味が効いていて、あんこの甘みをぐっと引き立てています。ちょっとした手みやげにも最適。
カフェでは二十四節気のお膳のほか、バランスのいい一汁三菜定食や紀州の山椒を使ったピリリとした辛さのカレーなどが一日中食べられるそう。夜は日本酒や焼酎といったアルコール類も提供。旬の食材を使って季節を表現する絶品ランチ。気になる方はぜひ足を運んでみてください。(予約がベター)
Text:六車優花(TRYOUT)
Photo:中村光明(TRYOUT)
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