「LONG WALK COFFEE」【カフェグラマ―きょん。の、あのカフェこの席20】
生活の中で最もジャズに触れられる機会はどこだろうと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは家や街中ではなく、やっぱりカフェや喫茶店。今回ご紹介する「LONG WALK COFFEE(ロング ウォーク コーヒー)」さんもまた、レコードから流れるジャズに耳を傾けつつ、自然体で過ごせる喫茶店です。
ジャズに触れられる英国空間。
イギリスを代表するデザイナー"ウィリアム・モリス”の壁紙や、店内に掲げられたイギリス国旗。空間だけを切り取って見てみると、「ここってもしかして英国?」とも思えてくる「LONG WALK COFFEE(ロング ウォーク コーヒー)」さん。場所はもちろん日本、しかも、大阪のビジネス街である南森町界隈にあります。
そんな店内で、適音とも言えるボリュームで流れているのがジャズ。いわゆる”ジャズ喫茶”と聞くと、研ぎ澄まれた耳を持つ博識な人たちが集う会話厳禁な場所、というイメージを抱く方もいらっしゃるかも知れません。しかしここは全くそんなことがなく、談笑OKくつろぎOKな、ゆる~い空気の元でジャズに触れられる場所なのです。
音に耳を澄ませつつ、舌鼓を打ちたいメニュー3選。
見るからにして可愛いフォルムをしているものだから、比例して甘口を想像しちゃうけど、少しピリっとする辛さを秘めた意外な一面も。もちろん辛すぎる!なんてこともなくて、辛いのがあまり得意でないという方でも美味しく完食できますよ。
3種あるモーニングの内のひとつ、「たまごトースト」。刻んだ玉子をカリっとしたトーストに万遍なくトッピングすることで、甘さと香ばしさが混じった一品に。事前に三分割されているため、食べながらポロポロ落ちちゃうんじゃ…という心配はご無用。
眠気を誘うジャズの音に包まれて食後はゆったりコーヒーを。ブレンドはマンスリーを含めて計3種。ペーパードリップをベースとした抽出方法は、他にもエアロプレス、クレバー、ネルドリップから選択できます。
座りたいあの席
左後方に配された大きなスピーカーから流れるジャズを、全身で体感することができる6人掛けのテーブル席。
しかもこの席からは、現在流れているレコードをチェックできたり、店主・アンディーさんがレコードを移す姿も見ることができます。
忙しなく過ぎていく時間の中ここを訪れると、心を別の場所に連れていってくれるような気がしてすごく安らぎます。これだけ語っておきながら、ジャズに関する知識は乏しいのですが、それでも「いいなーこの曲」なんて思えたりする瞬間が多々あって、そこから次第にジャズの魅力へと心惹かれていきました。
でも何よりも心惹かれてしまうのは、アンディーさんが一息入れる瞬間の呼吸音だったりします。
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