“春財布”で金運アップ!?京都の革専門店で、お財布オーダーメイド
春に買った“春財布”は、お札がパンパンに張る(はる)、縁起の良い財布といわれます。新生活を一緒に迎えるパートナーとして、ここはひとつオーダーメイドにしてみませんか!阪急や地下鉄の駅がある四条烏丸から南西方向、仏光寺通沿いにある革の専門店「革工房GYPSY(ジプシー)」で、世界にひとつの自分だけの財布を作りましょう。
Summary
牛、馬、ラクダ…。まずは革選びからスタート
伺ったのは「革工房GYPSY(ジプシー)」。重そうな扉に野生動物のツノが打ち付けてあり、ちょっと重厚な雰囲気ですが、入ってしまえばとっても気軽な雰囲気のお店です。
今回、予算をおよそ2万5000円と想定して、店長で職人の内永さんに相談しました。まずは生地選びから。艶やかなコードバン(馬革)に憧れていたのですが、とんでもなく予算オーバー!
革の単価は1デシ(10cm角)あたりの価格で決まります。コードバンは馬のお尻の部位なのでとれる量が少なく、一般的な牛革のおよそ7倍の値段がつくものもあるそう。
予算内で収まる革として提案してもらったなかから、ちょっと個性的なラクダの革か、黄色い色味が渋い牛革にすることに。
基本の形を選んで細部にこだわりをON
次に財布のサンプルを見せてもらいます。一からオーダーするのは難しいので、セミオーダーメイドで、サンプルの形をアレンジすることに。
カードが入る数、入れる向き、角のエッジの丸みなど、細かくデザインをチェック。「かわいいなぁ」と思ったふっくら丸みのある財布は、薄めの革を袋縫いにしているので、1mm以上の厚みのある革には不向きだそう。
革によっては色の経年変化を楽しめるものもあります。愛着を感じるまで使い込みたい人は、変化がわかりやすい革を選ぶのも、ひとつの選び方です。
ファスナーの色や形などを細かく指定できるのもオーダーメイドならでは。
縁の加工や、ポンチで模様をつけたり、ファスナー部分に革のパーツをつけたり、形はシンプルにして、細部にこだわりを入れるのもアリ!
刻印を入れてもらうこともできます。内永さんは、アメリカのカウボーイ&インディアン文化をとりいれた製品を取り扱うブランド「FUNNY(ファニー)」で修行して独立された方。細かい作業もお得意です。
刻印した後に彩色してもらうとさらに格好いいですね。こちらは写真をもとにデザイナーさんが描いたシルエットに、内永さんが刻印で模様をつけていったもの。オーダーメイド財布にオプションで希望の模様を入れてもらうことも可能ですよ。
手芸好き女子もきっと楽しい!ハンドメイドの1日体験も
革の価格はさまざまですが、1デシ(10㎝角)100円程度からあるそう。そう聞くと、革小物作りへのハードルが少し低くなりませんか? さきほどの刻印を打つ道具も、1本(400円程度〜)から販売されています。
クラフト染料のほか、ナスカンや飾りカシメ、ギボシといったパーツなど、必要なものはなんでも揃います。端革や、簡単にアクセサリーが作れる革紐などもあります。
端革を好きな形に切ってヘアゴムにしてもいいし、長方形にカットした革にカシメをつければ簡単にキーリングなんかも作れます。布やフェルト小物の一部に革を加えるだけで、一気に高級感が増しますよ!
お店では1日体験講座も開催しています。体験できるのは、月~金曜の18〜20時で、完全予約制。写真のペンケースやコインケース、名刺入れやブックカバーなどが2300円+材料費(1000〜2000円程度)で作ることができますよ。
革製品の購入や修理のお願いもできる、知っておくと便利なお店
サンプルの財布はもちろん、こんなカラフルな財布など各種革製品の販売も。
また革製品の修理もお願いできます。時計のベルトやお気に入りのカバンのパーツ部分の破損などの相談に、親身に対応してもらえますよ!
職人さんが営む革材料のお店だから、革のいろんな可能性を教えてもらえます。オーダーメイドに挑戦するもよし、ハンドメイド好きなら、簡単なレザークラフト(革細工)を作品に加えると、さらに楽しくなりますよ!
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。