惚れ薬入りで食べれば極楽⁉メニューは1品、1日30食限定カレー
「極楽カリー」は鎌倉・由比ヶ浜にあるカレー専門店。メニューはチキンカレー1品のみで、異空間に迷い込んだようなインテリアも超個性的なんです。鎌倉に名店は数あれど、これほどユニークなお店はそうそうありません。気になる限定カレーを実食レポートします。
一見怪しげだけど、興味がそそられる!勇気を出して入店
鎌倉駅から長谷駅を結ぶ由比ヶ浜通り。通り沿いにはおしゃれなカフェや雑貨店が点在しているので、ぶらぶら歩くのが楽しいエリアです。大仏様に観音様?白い壁にイラストや文字が細かくびっしりと描かれていて、異彩を放っているのが「極楽カリー」です。
カレーを手にした大仏様の顔はめパネルも。壁にはカレーに使われるスパイスのリストが書いてあり、「惚れ薬…カルダモン」という記述が気になります!
店内はアジアンエスニックなインテリア。イス&テーブル4セットと小上がり2卓があります。雑然としつつも統一感のある内装で、あら不思議、なんだか居心地いいかも。
アンティークのガラスランプがいくつも吊り下げられ、壁にも天井にも仏様のイラストが!天井の仏様はカレーを食べようとしていますよ。このイラストもインテリアも全部店主の自作なんですって。
チキンはほろほろ。旨みが凝縮されたオンリーワンの味
スパイスの香りとともに、お目当ての「鶏カリーセット」(1500円)が登場。ルーはさらりとしていて、チキンは繊維状でほろほろ。鶏肉と野菜、スパイスを3日間かけて煮込んでいるそうで、水を使わないため、味が凝縮されています。味付けは塩のみ、小麦粉やバターも不使用なので、オイリーで胃もたれする感じもなし!複雑な旨みに舌が刺激され、食が進みます。
カレーにはサラダとチャイがセット。サラダはキャベツやニンジン、キュウリ、キクラゲのピクルス風で、シャキシャキ、ポリポリ、コリコリとした食感が小気味よく、カレーの箸休めにぴったり。食後にまろやかな甘みのチャイもいただいて、大満足。
惚れ薬入り?美肌に若返り?真偽はいかに…
店内の一角にはスパイスが入った容器がずらり。卓上には独自の調合の“極楽粉”も置かれていて、カレーにお好みで振りかけて、よりスパイシーに味変することもできます。
こちらはカレーに使われている食材の一覧。美肌や若返り、バストアップ、貧血、冷え性など、女性に嬉しい効能も書かれています。一見怪しげだけど、食べるだけで元気になりそう。惚れ薬(カルダモン)の効能なのか、ほかにはないクセになるカレーの味の虜になってしまいました。
お店はランチタイムのみの営業で、限定30食が昼過ぎに売り切れることもあるそう。一風変わったお店のオンリーワンの味を求めて、鎌倉へ出かけてみませんか。
text:伊藤あゆ
photo:浦田真行
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