田中勇気博多人形工房でマイ博多人形づくり!博多女子が夢中のかわいい人形絵付け

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博多旧市街のど真ん中に立つレトロビルで体験できる「博多人形の絵付け」が、モノづくり初心者でもかんたんにハイクオリティの作品が作れると、博多女子の間で話題です。ダルマやネコ、金魚などを象った素焼きの人形への彩色作業は、無心になってストレスも解消できるひと時。完成品も、ずっと眺めていられるかわいさです。

Summary

どの子にしよう?まずは見本とにらめっこ

日本の美を体現する伝統工芸品のひとつ、博多人形。さまざまな技巧を駆使して作り上げる、あでやかな素焼きの人形です。気鋭の博多人形師・田中勇気さんが構える「田中勇気博多人形工房」は、その博多人形の鑑賞はもちろん、制作体験までできてしまう、手作業が好きな人にとっては、なんとも夢のような場所。

今回は、同工房で随時行われているベーシックな「博多人形絵付け体験」に参加させていただきました。

かぐや姫など手前の2列が小サイズ、後方2列が大サイズ
かぐや姫など手前の2列が小サイズ、後方2列が大サイズ

まずは仕上がり見本を参考に、絵付けの土台となる素焼きの人形を選びます。サイズは大と小があり、それぞれ動物やだるまなど数種類の形が用意されています。材料費を含む体験料は大が2000円、小は1500円。どちらも制作には、40分から1時間ほどを要します。

こんなにかわいい招きネコがいたりして、どれにするか迷ってしまいます。おうちにネコがいれば、その子の毛柄を再現して、オリジナルネコ人形として作ってみるのもいいかも。

博多人形ですから、伝統的な着物姿の女性像にも挑戦してみたいところ。ちなみに、見本として置いてある人形は全て、田中さんの奥様が彩色したものだとか。あえてプロの作品ではないところが、リアルに参考になります。

金魚(体験料1500円)
金魚(体験料1500円)

今回は、コロンとしたフォルムがキュートな金魚の土鈴を選んでみました。どんな色の、どんな表情の子にするか、想像が膨らみます!

いざ彩色。しばし、手しごとの愉悦に浸る

左が体験用のアクリル絵の具。右の粉は顔料
左が体験用のアクリル絵の具。右の粉は顔料

博多人形は本来、粘土をベースにした顔料で彩色するものですが、顔料は温めて使う必要があったり、原料のニカワが悪くなりやすかったりと扱いが難しく、初心者向きではありません。ですので、体験では扱いやすく発色も良いアクリル絵の具を使います。

体験は1人からでも大丈夫。少人数の場合は田中さんにつきっきりで教えてもらえます。10人を超えるグループでも受け入れ可能とのことですが、大人数の場合は必ず早めに予約するようにしましょう。

下地は塗らず、いきなり仕上がりの色で大胆に塗っていきます。ひと筆ごとに、土台に絵の具の水分が吸い込まれてゆく感覚は、素焼きならでは。

体験では見本を参考に作る人が多いそうですが、中には気ままな色柄を付けてみたり、全く違う生き物に仕上げたりする人もいて、田中さんが驚くような出来栄えになることもあるのだそう。

無心に塗り進めてゆくうちに頭がスッキリして、日頃のストレスも解消されてゆくよう。仕上げに、目を入れて作品に命を吹き込みましょう。緊張が走る一瞬ですが、多少はみ出しても、それはそれでいい味になりそう。

できた!タラコ唇が印象的な金魚の完成です。乾いたら、お持ち帰り用にかわいくラッピングしてもらえます。唯一無二のオリジナル博多人形、どこに飾ろう?

オシャレ雑貨店のような工房で、美しい博多人形を愛でる

体験工房の一角には、田中さんの作品も並んでいます。しなやかな女性像や、躍動感を表現するためあえて荒々しく仕上げた力士の像など、それぞれの作品が持つ造形美と繊細な色遣いに、目を奪われます。

博多人形「白彫会」のメンバーでもある田中さんは、わざわいを弾くとされる博多の縁起物「おはじき」の制作も続けています。古典的なようで現代的でもある、キュートな色柄のおはじきたちに、コレクター魂をチクチクと刺激されます。

「田中勇気博多人形工房」は、博多の新情報発信地であるレトロビル「リノベーションミュージアム冷泉荘」の一室にあります。ビルにはほかにも飲食店やアートスタジオ、各種サロンなどが入居しているので、訪れたついでに他の部屋も覗いてみては。思わぬ素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

場所は、川端商店街のすぐ近く。観光スポットである櫛田神社や博多座からもほど近いロケーションなので、博多旧市街観光の合間に立ち寄るのにも便利です。


text&photo:仁田茜

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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