スペインに一日しかいられないのな ら、迷わずトレドへ
前回は、首都マドリードについてお伝えしました。今回は、マドリードから少し足を伸ばして、街全体が世界遺産登録されている古都「トレド」についてお届けします。
街全体が世界遺産登録されている「トレド」
「スペインに一日しかいられないのなら、迷わずトレドへ 行け」ということわざがあるほどに、魅力溢れる街・トレド。街全体が世界遺産に指定されていることで知られています。そんな古都・トレドは日本の奈良市とは姉妹都市提携を結んでいて、「Nara」と名のつく公園や学校があります。
鉄道アクセスも良好
首都・マドリード・アトーチャ駅からは、国鉄(RENFE)の特急AVANTもしくはAVEでトレド駅まで約30分。往復・約20ユーロで行き来ができます。(イメージとしては、東海道新幹線で東京・品川〜熱海あたりまで移動する感じです)路線バスを乗り継げばコストは更に抑えられますが、一方で、時間を有効活用できる観光バスで巡るツアーを活用すると言うのも手!サンタ・クルス美術館やサント・トメ教会、トレド大聖堂(カテドラル)などを丁寧な解説つきで回れます。
トレド大聖堂は垂涎の迫力!
古都・奈良を彷彿させるゆったりとした雰囲気に包まれたトレドは、その昔、西ゴート王国の首都でした。その街並みは息を飲むほど美しく、画家のエル・グレコも大絶賛したと言われています。旧市街の中心にあるトレド大聖堂 (カテドラル)は、スペインで最も大きな教会。世界的にも3番目の規模を誇ります。外装の細やかさはもちろん、暖かな日差しに照らされた壮大な絵画やステンドグラスを眺めていると、過ぎ行く時間を忘れて吸い込まれてしまいそうになります。
石畳の素朴な街で、心洗われる時間を
旧市街に立ち並ぶ教会の中でも、サント・トメ教会入り口にあるエル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」は門外不出。ココでしか見られないため必見です!!更に、展望台からの城下町の眺めや、回廊が有名なサン・ファン・ デ・ロス・レイエス教会など、石畳の素朴な街並みにその魅力がギュッと凝縮されている古都・トレド。「スペインに一日しかいられないのなら、迷わずトレドへ行け」!そのことわざの“証人”に、あなたもなってみませんか?
※この記事は「るるぶNEWS」で2016年に掲載されたものです