ヨーロッパの美しい村30選を鉄道でめぐる!大周遊旅〜スロベニア・ピラン(中編)〜
前回はイタリアの「チヴィタ・ディ・バニョレッジョ (Civita di Bagnoregio)」からスロベニアの港町「ピラン(Piran)」へ向けての乗り鉄旅の模様をお届けしました。今回は、スロベニア・ピラン旅の中編として、観光名所をたっぷりお届けします!
ゴシック・バロック・ルネサンスと3様式の建物が美しく軒をつらねる港町
ピラン湾とトリエステ湾に取り囲むように位置するピランは、スロベニアの北西部・イストラ半島にある小さな港町。街全体の観光をするにも、丸1日いっぱいあれば隅々まで巡れる程よい広さなのがGood!街歩きの足取りも軽やかに♪1283年〜1797年まではベネチア共和国の植民地だったという歴史を有し、グルメや建物をはじめそこかしこにその片鱗が見てとれます。路地裏に突然顔を出すカフェやレストラン巡りも楽しい。
タルティーニ広場を中心に観光を!
ピランの町を象徴するタルティーニ広場を中心に、観光客向けのホテルが多く立ち並んでいるので便利。広場の名前の由来であり、ランドマークにもなっている銅像のモデルはジュゼッペ・タルティーニ。イタリアのバロック音楽の作曲家でバイオリニストとして知られ、代表作に「悪魔のトリル」などがあります。広場に面する生家も現存していて、観光スポットの一つになっています。
アドリア海の絶景を堪能
ピランを訪れたら必ず立ち寄りたいのが、ピラン城壁。かつてオスマントルコ帝国からの侵略を守った歴史とともに語り継がれ、残されています。小高い丘の上に佇む城壁からは、ピランの美しい旧市街を一望することが出来るので是非チャレンジを。船の行き交う様子や透き通るようなアドリア海に魅了され、言葉を失う瞬間に出会えること間違いナシ!有名な聖ユーリ教会の鐘楼からの眺めと合わせてマストで抑えておきたい名所です。
塩田巡りもオツ!
郊外へと車やバスで足を伸ばせば、ピランの伝統産業を担うセチョヴリエ塩田へもアクセスできます。英語ガイドが歴史や成り立ちを丁寧に説明してくれるので、大人の社会科見学のようなツアーを楽しめます。現在は、塩田の北半分のみで産業が維持されていて、南半分は自然保護区指定のため立ち入り禁止に。エコツーリズムとしても学び多き時間が過ごせます◎併設されたミュージアムやおみやげ屋さんでは、ここでしか買えない塩や変わり種のソルトチョコレートがゲットできちゃいますよ。
※この記事は「るるぶNEWS」で2017年に掲載されたものです