ヨーロッパの美しい村30選を鉄道でめぐる!大周遊旅~レイルジェット&ローカル列車でショプロンへ!(前編)~
前回は、ヨーロッパで現役の国際寝台夜行列車 「ユーロナイト(Euro Night)」の乗車記をお届けしました。今回は「ウィーン・マイトリンク (Wien Meidling)」駅から、次の目的地・ハンガリーの「ショプロン(Sopron)」駅までのローカル線鉄道旅の模様をお送りします!
Summary
歌う電車「railjet(レイルジェット)」に乗り継ぎ
約2時間の遅れをもって到着した「ユーロナイト」。続いて乗り込むのは、一部編成の機関車が“歌う電車”としてもお馴染みの「レイルジェット」!日本では京急電鉄で“ファソラシドレミファ~♪”と走行音が音階になる列車が2編成走っています(2017年9月現在)。いずれもドイツ・シーメンス社製の車両で、こちらがいわば本家!国際高速列車としてハンガリーの首都・ブダペスト(Budapest)から、乗り換え中のオーストリアの首都・ウィーンを経由してドイツのミュンヘン(Munchen)までと、同じくウィーンからスイスのチューリッヒ(Zurich)までを、京急電鉄より重低音の歌声を響かせ走行しています!
“オーストリアの新幹線”を大満喫!
レイルジェットの位置付けは、いわば日本の新幹線。車内はビジネスクラス、ファーストクラス(1等)、エコノミークラス(2等)の3クラスに分かれています。ビジネスクラスはセミコンパートメントで、軽食&ドリンクサービス付き。1等車は3列、2等車は4列のそれぞれオープンサロン式となっています。今回乗車した1等車は、日本の新幹線で例えるとグリーン車。広々とした空間に、しっかりとした上質な革貼りのシート。安心・安全を追求したワンランク上のプチ贅沢な女子鉄旅なら、1等車がオススメです。小腹が空いてもビュッフェカーがあるので安心♪
「Wiener Neustadt Hauptbahnhof(ウィナー・ノイシュタット中央)」駅からローカル線を満喫!
レイルジェットに約1時間揺られ到着したのは、オーストリアの「ウィナー・ノイシュタット中央」駅。ここから、お楽しみのTHEローカル列車旅のはじまりです!終着駅・ハンガリーの「Sopron(ショプロン)」を目指し、1両編成のキュートなディーゼルカーに乗車します。ムーミン列車で知られる「いすみ鉄道」を彷彿させる菜の花カラーの列車を運営するのは、オーストリア政府とオーストリア連邦鉄道、そしてハンガリー政府の合弁会社。私鉄扱いになりますが、もちろんユーレイルパスで乗車できます!
ローカル線「ジュール・ショプロン・エーベンフルト鉄道」で更に国境越え!
単線ディーゼルカーならではの、ゆっくりとした歩みでオーストリアからハンガリーへと国境を越えていきます。架線柱に遮られない景色は、窓枠から切り取った風景そのものがインスタジェニック。ウィーン界隈の都会の街並みを残し、のどかな車窓へと移り変わったら、そこはもうハンガリー。終着駅の「ショプロン」まではわずか40分とあっという間!是非、窓を大きく開けて風を感じながら、ローカル線鉄旅ならではの空気感をギュッと味わい尽くして☆次回は、お待ちかねのショプロン観光についてお届けします!
※この記事は「るるぶNEWS」で2017年に掲載されたものです