ヨーロッパの美しい村30選を鉄道でめぐる!大周遊旅~魔女伝説は実在した!?おとぎ話の村・クヴェトリンブルク(後編)~
前回は、チェコのマリアーンスケー・ラーズニェからドイツの首都・ベルリン(Berlin)へ向けて鉄旅の模様をお届けしました。今回は、魔女伝説が実在したといわれるドイツの古都・クヴェトリンブルク(Quedlinburg)へと足を伸ばし、旧市街の観光や保存鉄道「ハルツ狭軌鉄道(HSB)」についてご紹介します!
Summary
いざ世界遺産の古都「クヴェトリンブルク」へ!
今回の目的地「クヴェトリンブルク」は、木組みの建物が特徴的な世界遺産の古都。ボーデ川のほとりに位置しています。首都・ベルリンから列車で約3時間半もあれば町のほど近くまでアクセスできるので、ドイツに旅行をしたなら是非立ち寄って頂きたい美しい町の一つです。まずは「ベルリン中央(Berlin Hbf)」駅から「マクデブルク(Magdeburgh)」駅を目指し、快速列車へ乗り込みます!
快速列車&私鉄ローカル線で、ラクラクアクセス!
2階建ての快速列車に揺られること約1時間半。マクデブルク駅で私鉄ローカル線・「ハルツ・エルベ急行線(Harz Elbe Express・通称HEX)」に乗り換えます。HEXはハルツ地方の地域鉄道で、3両編成のこじんまりとしたディーゼルカーが特徴の路線。こちらの乗車にも、もちろんユーレイルパスが使えます♪出発地の首都・ベルリンの高層ビル群とは対照的な草原が広がる車窓に癒されながら「クヴェトリンブルク(Quedlinburg)」駅へと足を伸ばします。
鉄道の発展とともに成熟したフォトジェニックな町並み
クヴェトリンブルクは駅事務所もなんと木組み式!世界遺産の町として情緒たっぷりの玄関口に心が躍ります。ロマネスク様式でまとめられた美しい街並みは、どこを切り取ってもフォトジェニック。世界遺産登録対象の旧市街そのものや、丘の上にあるミュンツェンベルク地区、ハインリヒ1世の居城跡、聖セルヴァティウス教会などは町の中心部に位置しているので散策も気軽に楽しめます。旧市街には小さなおもちゃ博物館があり、お土産の調達も可能。鉄道模型展示などを通じて、ハルツ地方が鉄道の発展とともに文化を成熟させてきた歴史を紐解くことができます。
昔懐かしいSLの走る保存鉄道「ハルツ狭軌鉄道(HSB)」を大満喫
また、クヴェトリンブルクは世界遺産の町としてだけでなく「ハルツ狭軌鉄道(Harzer Schmalspurbahnen・通称HSB)」の始発駅としての顔も持っています。HSBはディーゼルカーと昔懐かしいSLが現役で走る、線路幅わずか1メートル・総延長140kmの大規模な保存鉄道です。今回はディーゼルカーで山岳の無人駅「シュテルハウス・ラムベルク(Sterhaus-Ramberg)」駅へ。折り返しはSLに乗り換えて、“魔女伝説が語られるにふさわしい幻想的なハルツ山の空気を味わってきました。窓の大きく開く旧車は、ディーゼル・SLともに魅力的。SLの編成には展望車(いわゆる“マイテ)も備えているので後方展望を楽しむ方にはこちらがイチオシ!ユーレイルパスの区間外ではありますが、鉄道ファンなら乗らなきゃ一生後悔しちゃうかも!?クヴェトリンブルク滞在の際には是非乗車することを強く、強く、お勧めします!!
※この記事は「るるぶNEWS」で2018年に掲載されたものです