ヨーロッパの美しい村30選を鉄道でめぐる!大周遊旅~自然あふれる小さな村・ヒンデローペン(前編)~
前回は、魔女伝説が実在したといわれるドイツの古都・クヴェトリンブルク(Quedlinburg)の世界遺産観光や保存鉄道「ハルツ狭軌鉄道(HSB)」についてお届けしました。今回は、いよいよ最終滞在地となるオランダの自然あふれる小さな村・ヒンデローペン(Hindeloopen)へ向けて鉄旅の模様をたっぷりご紹介します!
いざ、ヒンデローペンへ!
オランダはヒンデローペンへ向け、往路でたどったルートを遡り「クヴェトリンブルク(Quedlinburg)」駅から「マクデブルク(Magdeburgh)」駅経由で首都・「ベルリン中央(Berlin Hbf)」駅へ。ここでまた一泊....ではなく、今回は寝台夜行列車「シティナイトライン(City Night Line)」で車中泊します!なお、取材時はシティナイトラインの現役運行がありましたが、2018年3月現在はあいにく運行取りやめとなってしまっています。とはいえ、日本と比較すると寝台列車の現役運行率の高いヨーロッパ。運行のあるルートでしたらユーレイルパスを存分に活用する意味でも、是非盛り込んで頂きたい鉄旅の一手です!
プレミアムな夜行列車旅を満喫
列車は様々な種類があり、個室寝台車(シャワー付きのデラックスorエコノミー)、簡易寝台車(開放タイプ)、リーズナブルな座席車に加えて、食堂車も併結しています。私が乗車したのは個室寝台のエコノミー。女性ならしっかり足を伸ばして眠れ、寝返りも打てちゃう十分な広さがあります。収納式の洗面台が備えつけられているのも嬉しいポイント。ベッド部分は、折りたたむと椅子になるので朝食も部屋の中で頂けます。転換に少し力がいるので、女子旅なら朝食を配膳してもらう時に、車掌さんにお手伝いしてもらうと楽チンです!(なお、現行の夜行列車なら以前乗車した「ユーロナイト(Euro Night)」で同様の寝台個室車が用いられることがあります)
私鉄区間もユーレイルパスを活用!
夜行列車に揺られること約6時間半。「デュッセルドルフ(Dusseldolf)」駅へ到着したら、ドイツの特急列車・インターシティ(Inter City)へ乗り換え、次なる経由地「アーネム(Arnhem)」駅へ向かいます。列車の中で国境を越え、オランダへと入ると車窓から風車が見られるようになり、趣きもガラリと変わります。駅と駅、点と点を結ぶ列車旅だからこそ味わえる贅沢な風景です。「アーネム」駅からは、オランダ鉄道から私鉄「アリーヴァ(Arriva)」のインターシティへ乗り換え「ズウォレ(Zwolle)」駅を目指します。こちらでも、ユーレイルパスがそのまま使えます!
「アリーヴァ」オリジナルのインテリア
アリーヴァのインターシティは、内装がゴージャスでオシャレなインスタ映え、編成も。透明な間仕切りに美しい模様が描かれていたり、ドアノブが金色のぶどうモチーフだったりとまるで動く美術館!シートはシックな赤色や青色の革張りで、列車空間そのものがとても上質です。「ズウォレ」駅から最後の経由地「レーワルデン(Leeuwarden)」駅までは更に別のインターシティに揺られ、最後は白い気動車に乗り込みます!車窓から見える視界がどんどん開けていき、大草原に吸い込まれるように列車に揺られること約50分。小さな無人駅が見えてきました。いよいよ、最後の滞在地「ヒンデローペン」駅へ到着です!!
※この記事は「るるぶNEWS」で2018年に掲載されたものです