食・グルメ
2019.04.01
春は桜、夏は川床。季節感を楽しめる、京都の老舗ショコラCafe
京都市内を北から南へと流れる鴨川は、桜の開花とともに春の訪れを運んでくれます。5月になれば鴨川の納涼床（川床）にも席を出しているチョコレート専門店のカフェ「サロン・ド・ロワイヤル京都」。春には鴨川沿いの桜を見ながら、贅沢なティータイムが楽しめます。
エントランスから高まる期待感。クラッシックが流れる優雅な店内
「サロン・ド・ロワイヤル京都」があるのは、木屋町通と御池通の交差点を北に40mほど歩いたところ。
入口は目立ちにくく、守衛さんが立つビルと緑の屋根の喫茶店の間にある、狭い通路のつきあたり。入口の屋根には、守り神の鍾馗（しょうき）さんがちょこんと据えてあります。
店内に入ると、まるでジュエリーショップのような立派なショーケースに、これまたひと粒の宝石のように美しいチョコレートが並びます。
店内に流れるBGMはクラッシック。また、グランドピアノが備えられていて、毎週月・水・日曜は14時30分から、金・土曜は16時30分からピアノの生演奏があります。
ピアノ演奏がない、火・木曜の14時30分からはバイオリンの生演奏と、毎日贅沢な時間が流れています。
春は桜の花、夏は川床とともにティータイム
春になると、壁一面の大きな窓ガラスから鴨川沿いの桜並木が一望できます。少し肌寒い日は店内で。
よく晴れた日はテラスに出て、外の空気、鳥のさえずり、川のせせらぎとともにテラスの横まで伸びた桜の花を愛でましょう。納涼床が始まると、テラス全体がカフェ席になります。
コーヒーなどのドリンクを注文すると、ショーケースに並ぶ高級チョコレートがひとつ付いてきます。チョコレートはお店のおまかせ。日によって違うので、訪問するたびのお楽しみになります。
人気のショコラケーキ「ショコラバニーユ」は、つややかなクーベルチュールでコーティングされた濃厚なムースショコラ。
中にはバニラビーンズをたっぷり使ったアングレーズが入って、まったりとした舌ざわり。濃厚ながら上品な味わいでペロッと食べられます。
高級チョコレートの人気ベスト3をご紹介
2018年10月、フランスで行われた世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で、初のAWARD DE L’EXCELLENCE（外国人部門最優秀賞）を受賞した「サロン・ド・ロワイヤル」。
どのひと粒をとっても特別なインパクトと余韻を残してくれます。どれにするか迷いますよね。
そこでお店の方に、人気のチョコレート3つをご紹介いただきました。
まず1番よく注文されるのが「エッフェル」。細部まで見事に作り込まれた「エッフェル」は、カカオ感が強く、品質が非常に高いエクアドル産のカカオ豆を使用したビターな味わい。
「タヒチバニラ」は、名前の通りタヒチ産のバニラの芳醇でふくよかな甘い香りとやわらかい甘さが、誰からも愛されそう。
「シシリーピスタチオ」に入っているのは、2年に1回だけ収穫される芳香の強いシシリー島のピスタチオとベリーのジュレの二層。口の中で溶けあい、エレガンスな香りが広がります。
話題のピーカンナッツをおみやげに
おみやげにはさまざまな味が揃うピーカンナッツを。1袋450円とお手軽な価格で、これだけを買いに来るお客さんもいるほどの人気商品。パッケージも京都らしいので、おみやげにもぴったりです。
京都で優雅なティータイムを過ごしたい方におすすめのお店。桜の季節、生演奏の時間に合わせて予約して訪れたいですね。
Photo：瀬田川勝弘
text：小西尋子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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