大仏さまが子だるまに!?キュートな縁起もの満載の「鎌倉八座」へ
鎌倉・小町通りに店を構える「鎌倉八座」には、「末広がり(八)」の要素を散りばめた“縁起もの”がいっぱい。鎌倉の大仏さまをイメージした“手乗りだるま”や、陶器で作られた“鳩しるべ”など、ここでしか出合えないユニークかつ縁起のいいものが目白押し!
「八」にまつわる縁起ものであふれる店内
鎌倉駅東口から小町通りに入り、2分ほど進んだ右手にある「鎌倉八座」。ここで扱っているのは、“八百万(やおよろず)の鎌倉みやげ”と「八」にかけた“末広がりの縁起もの”。八幡さまのお膝元だからこその、とっておきオリジナルアイテムが充実しているんですよ。
キュートな“だるま”が揃い踏み!
手のひらサイズの張り子の大仏様。よく見ると、阿弥陀如来の手の形“印相(いんそう)”もしっかり描かれているんですよ。目につく場所に鎮座させて、毎日見守ってもらうのもいいかも!
先ほどの“鎌倉大仏だるま”が、慈悲の心で見守ってくれる“だるま”であるなら、この“藍色だるま”は、勝運を誘ってくれるかもしれない“だるま”。勝ちに結び付くといわれるその秘密は、だるまの“色”にあるんですって。
遡ること800年前の鎌倉時代。武士たちの間でこの“藍色”は、縁起のいい色とされ、“勝ち色”とも呼ばれていたそうなんです。そんな歴史もあって、“藍色だるま=勝ち色だるま”とされています。
何度転んでも起き上がる“だるま”の不屈の精神と藍色パワーで、勝運を引き寄せられるかも…!?しれませんね!
サーフボードに乗った愛嬌抜群のこれらの人形も“だるま”なんですよ!神奈川県三浦の民芸品「三浦土人形」の作家である村井タカさんの作品で、ご実家の圓福寺境内にある工房「朱孝窯」で、一つひとつ手作りされています。
“八幡さまの使い=鳩”にちなんだ縁起アイテム
鎌倉で馴染み深い“鳩”。鎌倉をはじめ日本各地に4万社以上ある八幡宮ですが、その総本社・宇佐神宮(大分県宇佐)から全国に八幡神を移す際に、使いとして道案内をしたのが鳩だったそうです。
その“鳩の道案内=しるべ(助けを導くこと)”をイメージして作られたのがコチラの「鳩しるべ」。実は、ただの置き物ではないんです。陶製の人形の中には、鳩からのお告げが入っているらしいのですが…。
ありました!人形の底に小さく折りたたまれた紙が!“鳩しるべ”は吉凶を占うおみくじではなく、あくまでも鳩さんからのメッセージ。鎌倉名物に絡めた、心に響くひと言が書かれているので、じっくり読んでみてください。
鶴岡八幡宮の神使である“鳩”を、子孫繁栄や無病息災に通じるとされる“菱紋”に見立て、縁起のいい文様にした「鳩菱紋」のお守り。この中に5円玉を入れて“ご縁がありますように!”と願いを込めるといいとされています。
「鳩菱紋」を使ったオリジナルの御朱印帳もありました!鎌倉さんぽの必須アイテムになること間違いなし!
鳩つながりで最後にもうひとつ。テトラ型のかわいらしいパッケージのお菓子をご紹介!「ハト豆」というネーミングなので、豆の菓子かと思いきや、中に入っているのは、小麦の生地を煎って砂糖で味付けしたお菓子。
鳩に与えるのは…禁止だそうです。遊び心のあるパッケージもナイス!
「八」がコンセプトの店内には、「八」にちなむ縁起のいいアイテムがたくさん。今回ご紹介したのはほんの一部なので、実際に足を運んで自分好みの縁起ものを見つけてみてください。グッズのほかに、鎌倉・湘南・神奈川産のおいしい食品も取り扱っているのでぜひチェックを!
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。