2019年3月にリニューアルした福岡市美術館+大濠公園でかわいいモノ探し
2019年3月、2年半の間休館していた福岡市美術館が、ついに再始動を果たしました!福岡市民には馴染み深い打ち込みタイルの外観デザインはそのままに、内部はより多角的にアートを満喫できる空間へと進化。ホテルニューオータニ博多直営のレストラン&カフェが新設され、キュートなオリジナルグッズも新登場するなど、アート以外の楽しみもいっぱいです。
リニューアルした福岡市美術館で、質の高いアート体験
1979年に建築家・前川國男の設計で誕生した福岡市美術館。今回のリニューアルでエントランスが新設されたことで、大濠公園側からも気軽にアプローチできるようになりました。また各展示室も一新され、より幅広い展示方法を実現できる空間へと変身。
館内照明はLEDに替えながらも照明器具自体は以前のものを引き続き使用するなど、建物自体が持つアート性を損なうことなく、時代に呼応した場所へと進化を遂げています。
古美術から現代の作品に至るまでさまざまな大作が収蔵・展示される福岡市美術館。なんと一部の古い作品は撮影も可能です(フラッシュを焚かない個人利用に限る)。人の写り込みなどがなければ、SNSに上げても大丈夫。感動をみんなでシェアしちゃいましょう。
写真は撮れませんが、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロ、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアなど世界的巨匠の作品も収蔵されていますよ。
絵画だけでなく彫刻や陶磁器、映像などさまざまな形の作品をコレクション。作品が生まれた時代や場所も幅広く、ここ1カ所だけで多種多様なアートに出会うことができます。
かねてから2階屋外広場エスプラナードに据えられていた草間彌生の南瓜は、リニューアル後も健在です!屋外展示なので、散歩の途中にふらっと見物に立ち寄ることもできます。相変わらず、かわいい。
まるでハイセンスな雑貨店。注目のミュージアムショップ
ミュージアムショップにも、雑貨店顔負けのかわいいオリジナルアイテムがいっぱい。注目は、博多人形師・小副川太郎が手がける福岡土産のニュースター「福かぶり猫」の福岡市美術館バージョン、「フジタの猫」と「虎図」!
脱力系の「こぶうしくん」も、人気のオリジナル商品です。おひとついかが?
ミュージアムショップの棚には、和菓子やトートバッグ、付箋、手ぬぐいなど、どれもこれも可愛い商品が並び、つい一つ一つじっくりと時間をかけて眺めてしまいます。センスのいい友達への福岡土産は、ここで選べば、間違いなし。
大濠シューは必食。館内カフェにも熱視線
ガラス張りのカフェ「アクアム」では、大濠公園の水面を眺めながらランチやスイーツが満喫できます。看板スイーツは、福岡名物の八女茶を使った「大濠シュー」。爽やかなグリーン×白のコントラストが写真映えする一品です。
オードブル、アルコールも揃うので、ちょい飲みスポットとしても使えます。
2階にあるレストラン「プルヌス」も、オムライスやパスタなどの軽食から華やかなコースメニューまで、充実のラインナップ。カフェとレストランはどちらも「ホテルニューオータニ博多」が手がけていて、料理のクオリティは折り紙つきです。人気の「大濠シュー」はレストランでも味わえます。
カフェ「アクアム」は、今回のリニューアルで新設されたエントランスの脇にあります。
大濠公園からのアクセスがさらに良くなった福岡市美術館。より私たちの日常に溶け込む存在として、これからますます活用できそうです。
今、改めて大濠公園という空間を楽しむ
福岡市美術館がある大濠公園は、福岡市民にとっては今さら感さえ漂う、ド定番のお散歩スポット。ですが改めて見回してみると、白鳥ボートやあめんぼボート、亀、季節ごとの鳥や花など、やっぱりかわいいモノでいっぱい!
特別な店舗デザインが施されたリージョナルランドマークストアである「スターバックス福岡大濠公園店」や、眺めの良い水辺のテラスを持つ「Royal Garden Cafe 大濠公園」など、ふだん街でよく見かけるブランドのレストランやカフェも、大濠公園内では一味違うしゃれた雰囲気を醸し出しています。通りがかりに、ぜひチェックしてみて。
地下鉄大濠公園駅から福岡市美術館までは、大濠公園をほぼ半周しながら徒歩10分の道のり。美術館からの帰り道、大濠公園のカワイイものを心ゆくまで眺めながら、アートの余韻に浸ってみるのも、大いにアリです。
text&photo:仁田茜
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