ドライフラワーに囲まれた京都のカフェ「Cachette(カシェット)」。美しすぎるゼリーポンチに舌鼓
京都市左京区、「京都造形芸術大学」がある北白川周辺は、京都在住のアーティストたちも注目するエリア。この北白川沿いで今話題を集めているのが、ドライフラワーの販売とカフェを手がける「Cachette(カシェット) 北白川店」です。
Summary
京都で話題沸騰中!ドライフラワーとアンティーク雑貨のお店
白川通を、「京都造形芸術大学」を越えて少し北へ歩くと、ドライフラワーやアンティーク雑貨の販売とカフェを営む「Cachette(カシェット) 北白川店」があります。目立つ看板はありませんが、通り過ぎる人が足をふと引き止めてしまうたたずまい。
一歩足を踏み入れると、出迎えてくれるのは、ドライフラワーの花天井。
あふれかえるドライフラワーがまるで宝探しのようです。どうやって花を選べばよいのか、オーナーでバイヤーの石川さんに尋ねてみたところ、「家のどこに飾るのか、どんな花器や家具に合わせるのか、で選ぶといい」とのこと。
アドバイスをもらいたければ、部屋や花瓶の写真などを持っていくといいかもしれないですね。
どのドライフラワーにも似合いそうな、アンティーク花器の販売もされています。
石川さんは、市場で出会ってピンときた花だけを仕入れ、その花の形状や性質を見て、色の残し方などを調整されているとのこと。それぞれのドライフラワーの美しさは、近くで見るとよりよくわかります。
フォルムの美しいひと枝を試験管に詰めた小さな雑貨などもあるので、隅々までお見逃しなく!
ドライフラワーのトンネルをくぐって、2階のカフェへ
階段を上って2階へ。ドライフラワーのトンネルの奥にカフェ席があります。
白壁につたわせた柳の枝が、壁のひび割れに見えて、まるで童話の世界の古いお城に入り込んだよう。
「Cachette」オリジナルの商品もあります。オーガニックのレモンや蜂蜜などを材料に、ふわっとジャスミンの香りがする「花屋のグラノーラ」は、おみやげやプレゼントにもおすすめ。
イチオシ!色とりどりの花が咲く「大人のゼリーポンチ」
さて、カフェで一番人気なのが、大人のゼリーポンチ「AYA 彩」。ハーブティーの瑠璃色にキラキラと光る炭酸の泡、ゼリーに入ったエディブルフラワーと果実が彩りを添える、美しすぎるデザートです。ストローとスプーンでいただきます。
ほのかな甘さと酸味のバランスが素晴らしく、さっぱりとした後口もよい、人気の理由がわかる一品。
美しい花のカクテルや季節限定メニューも
フォトジェニックなのは、「彩 AYA」だけではありません。バタフライピーとレモンなどで色の層を作った美しい花のカクテル。エルダーフラワーティーの甘い香りと清涼感が、喉の渇きをすっと癒してくれます。
季節ごとに期間限定のメニューも登場。たとえば、桜が咲く季節には、桜の花びらの塩漬けなどで作るスイーツやドリンクがメニューに加わります。
小腹が空いた人向けにフードメニューも。食パンにオリジナルソースとチェダーチーズなどのチーズをのせてこんがりとトースト。上にとろとろの半熟たまごをのせ、黒胡椒でピリッと味を引き締めた食欲を刺激するひと皿です。
京都観光は人が多くて苦手という方も、少し郊外まで足をのばせば、こんなに素敵なカフェに巡り合うことができますよ。近くには四季折々の花や山野草が楽しめる史跡「詩仙堂」もあります。京都旅行の目的地のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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