こんな場所があったんだ!都内から日帰りで行ける「美建築」3選
こんにちは。トラベルフォトライターの田島知華(たじはる)です。私は海外に行くことが多いのですが、海外とはまた違う日本ならではの素敵な場所がたくさんあるので国内の旅行も大好きです。実は大学で建築を学んでいたので「この建築を見たい!」という基準で地方の旅先やちょっとしたお出かけ先を決めることも。今回はエリアを関東に絞ってオススメの美建築をご紹介します。
涼しげな青の世界を堪能。鎌倉“明月院”
「“あじさい寺”」と呼ばれる鎌倉の「明月院」。初夏の名物である紫陽花がたくさん咲くことで知られていますが、古き良き日本の伝統を感じられる建築も必見です。
明月院は紫陽花が咲かない時期でも桜や紅葉、雪の積もる様子など四季折々の景色が堪能できます。訪れたら必ず見てほしいのが「悟りの窓」。何月に行っても、この丸窓から見える景色が本当に素晴らしい!
本堂前には立派な枯山水庭園があり、日本のお寺の素晴らしさを再確認できます。
瓶の井(つるべの井)は鎌倉時代から伝わり、現在も変わらず使えるとても貴重な井戸。
光と影が映し出す日本の雅。「明月院ブルー」の名を持つ紫陽花に囲まれて、日本ならではの美を体感してみては?
都心で異国情緒を味わう“東京ジャーミィ・トルコ文化センター”
私は国内にいても海外のような気分を味わえる場所を探すのが好きなのですが、代々木上原にある「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」は、建築でトルコを感じられる素敵なスポットです。
大きなモスクの内部は美しく装飾され、本場のモスクさながらの雰囲気。オスマン様式の建築を忠実に再現するために建築資材をトルコから運び、100人以上の職人によって造られました。
1938年に東京ジャーミィの前身である東京回教学院が建てられましたが、木造だったために老朽化が進み、1986年に取り壊されました。現在の姿として建てられたのは2000年。
日本にあるモスクの中で最大規模であり、約1200人が同時に礼拝をすることができます。
天井のシャンデリアや窓のステンドグラスなど繊細すぎるほどの装飾はまさに「美建築」の言葉がふさわしい場所。
開館時間内であれば誰でも入ることが可能です。また、見どころはモスク以外にも。
一階のトルコ文化センターでは、トルコについての文献や詳しい情報を教えてくださる方がいらっしゃいます。現地に行かないと手に入らないトルコのお土産を買うこともできますよ!
ミルキーブルーの湖上に浮かんだように見える“奥大井湖上駅”
最後にご紹介するのは静岡県にある大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅。秘境駅とも言われ、湖の真ん中に駅があります。
橋の近くから線路を撮影。ホームに立っている人の姿を見たら湖の広さがよくわかるかと思います。私が今まで見た鉄道のホームからの景色のなかで一番の絶景!
線路横はウォーキングコースとなっているので、訪れる際はぜひ歩いてみてください。
赤い列車が湖上を浮かぶように走る姿は見ものです。
橋は本来「建築」の分類ではないのですが、この鉄橋の真ん中にある奥大井湖上駅はれっきとした駅でありこれからの季節に訪れる場所としてもぴったりなので、本記事でご紹介させていただきました。
今回ご紹介した場所は全て東京都内から日帰りで行ける場所になっています。週末のお出かけにぴったり!皆さんもぜひ日本の美建築をめぐってみてくださいね。
photo:田島知華(たじはる)
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