季節ごとに行きたい!素材の味にハマる鎌倉のジェラート屋さん
鎌倉駅西口から徒歩2分の裏路地に、2018年4月にオープンした「GELATERIA SANTi(ジェラテリア サンティ)」。旅の途中にイタリアで出合った本物のジェラートを日本でも広めたいという想いから生まれたジェラート屋さんです。素材を丸ごと感じるおいしさや、旅からアイデアを得たユニークな味をご紹介します!
本場イタリアで学んだ技法と旅からヒントを得た味
店主の松本さんご夫婦が会社を休んで世界中を旅していた時、たまたまイタリアで食べたジェラートがあまりにもおいしくて感動。なんと、そのまま旅の途中でジェラート作りが学べるイタリアの講座に申し込んでしまったのだとか。
本場・イタリアで学んだ理論をベースに、素材ごとに最適なレシピを考えて作っているから、それぞれの味が一番引き立つジェラートを食べることができるんです。保存料・香料・着色料などの人工添加物も一切不使用のジェラートは、素材のおいしさをそのままに、体にもやさしい味わい。
できるだけ素材の持つ風味や香りを新鮮なまま届けたいとの思いから、ジェラートは全て隣にある工房で手作りしています。ナッツ類も焙煎・ペーストにするところから丁寧に仕込んでいるのだそう。
ジェラートケースも、品質にこだわるため蓋つきの「pozzetti(ポツェッティ)」と呼ばれるケースを使用。蓋つきのケースだと中身が見えなくて一見地味ですが、食べる直前までベストな状態を保つためのこだわりなんです。
ご夫婦が世界50カ国以上を旅してヒントを得た、他では味わえないユニークな味も魅力。
こちらは一番人気のピスタチオ(左)とバターピーカン(右)のダブル・コーン(650円)。ピスタチオはお店で焙煎したイラン産のものを贅沢に使用。豆の香りと味がしっかり感じられて、なめらか〜!ピスタチオの産地によってまた違った味わいが楽しめるそうですよ。
バターピーカンはアメリカで出合ったお菓子の味を表現したもの。ミルクベースに焦がしバターの香ばしさやコクがあり、ピーカンナッツが食感のアクセントに。とっても濃厚で、お菓子みたいなポップな味は食べ応えもばっちり!
湘南の新鮮な旬の素材が味わえる
こちらはいちご、ローズマリーハニー、レモンカードのトリプルジェラート。「GELATERIA SANTi」が大事にしている「季節を感じられること」と「できるだけ湘南を中心とした、ローカルの素材を使うこと」という、こだわりがたっぷり詰まったこちらの3種類をご紹介します。
鮮やかなピンク色がキレイないちごは、朝収穫した横須賀市にある嘉山農園のいちごをたっぷり使ってその日のうちにジェラートに。とにかくジューシーで、まるでいちごをそのままかじっているよう…!意外にもとってもなめらか。
白のローズマリーハニーはミルクをベースに、藤沢産の無農薬ローズマリーと鎌倉産はちみつの組み合わせ。一口食べると、すっとハーブの爽快な香りが鼻を抜け、そこにはちみつの花のような甘さがふわっと広がります。
レモンカードには自然養鶏でのびのびと育った小田原産の鶏の卵と、同じ農園で栽培された無農薬のレモンを使用。すっきりとしたレモン本来の香りと、卵のクリーミーさが相まって絶妙なおいしさ!
レモンや他のフルーツも、旬の時期のものだけを使うというポリシーから、ショーケースに並ばない時期もあります。その分、ジェラートを通して「この時期は何があるかな?」と季節の移ろいを感じることができるのも魅力なんですよ。
ショーケースを囲う木材も、大工さんに無理を言って小田原産のケヤキを使ってもらったお気に入り。常時12種類ほどの季節のジェラートが並んでいます。
江ノ電を目の前に眺めるテラス席も
真っ白の壁にシンプルな「GELATO」の文字がかわいい外観。こちらの建物はもともと商店街の事務所に使われていたという、古い建物をリノベしたもの。お店までは鎌倉駅西口から御成通りをを歩いて2分ほど。通りを歩いていると左側に看板が立っているので、そこを左に曲がった、裏路地にひっそりと佇んでいます。
小さなお店をぐるっと裏手に回ると、かわいらしいテラス席も。なんとその目の前は鎌倉駅。江ノ電を眺めながらジェラートを食べることができますよ。
タイミングが合えばジェラートと江ノ電のツーショットも撮れるかも…!
店内にもイートンインスペースがあります。雨の日にはダブルの値段でトリプルの味が楽しめる「雨の日サービス」なんていう嬉しいサービスも…!ジェラートは実はテイクアウトや、オンラインショップで購入することも可能。「SANTiセレクト8個セット」(3900円・送料別)など、お中元や贈り物にもおすすめのギフトセットが揃っています。
鎌倉の路地裏にオープンした、本場のイタリアンジェラートが味わえるジェラート屋さん。「ジェラートってこんなにおいしかったんだ!」と大人も思わずハマってしまうおいしさです。旬の味を味わいに季節ごとに通ってみるのも楽しいですよ。
text & photo:てい えみ
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