福来鳥で“福を呼ぶ”大根料理!鎌倉ランチは古民家レストランがおすすめ
数々の史跡が点在し、海と山に囲まれた風光明媚な古都・鎌倉。「福来鳥(ふくどり)」は、大根料理を専門とした鎌倉の古民家レストランです。根も葉も栄養豊富で“万病に効く”と、昔から重宝されている大根。大根のおいしさを100%引き出した、体にやさしい大根料理いただきに早速行ってみました。
自然に囲まれた鎌倉の古民家レストラン
JR鎌倉駅西口を出て歩くこと7分。源氏山の山道へ入ってすぐの場所に「福来鳥」はあります。日本家屋を改装した古民家レストランで、一階が食事処。山と自然に囲まれたピースフルな環境に、早速癒されてしまいます。
その“とあること”とは、佐助稲荷神社に伝わる昔話。「鎌倉時代、疫病が流行し大飢饉に襲われた都・鎌倉。しかしその地で育った大根が、人々の命を救い病も直した」というもの。今では薬膳・祝膳に欠かせない“健康食材”大根の、底知れぬ力を感じられるお話です。
この昔話の大根「鎌倉大根」は、その後一旦途絶えてしまいましたが、数年前に佐藤さんの呼びかけで「鎌倉大根プロジェクト」がスタート。近くの畑で栽培を始め、その輪は年々広がりを見せています。
お店は和風モダンな落ち着いた内装。後ろに飾られている見事な桜の絵は、画家であるご主人が描かれたものだそう。こぢんまりとしていながら、居心地の良い空間です。
大根づくしのヘルシーランチで心も体も癒されて
それでは、早速お料理をいただきましょう!今回オーダーしたのは、るるぶモール限定の「開運大根コース(2484円、税・サービス込。2名様より)」。全6品で、お土産付きのとってもお得なランチコースです。
早速お箸が運ばれてきましたが…、箸置きは大根の葉!大根へのこだわりと愛情を感じますね。
大根を鎌倉ビールで漬けた「ほろよい大根」。カリっと歯ごたえがあり、一口いただくたびに、ふんわりとビールの香りが広がります。
やさしい味わいの「大根のポタージュ」は、手間隙かかったとっておきの逸品。大根、たまねぎ、じゃがいもを、アク抜きしながらじっくり煮込みます。柔らかくなったらミキサーにかけて、生クリームを加えてできあがり!ちなみに、材料の7割は大根とのこと。クリーミーなのに重くないのは、そのせいでしょうか。
新鮮な三浦大根を一晩アク抜きして、朝からコトコト煮こんだ福来鳥自慢の「ふろふき大根」。たっぷりと水分を含んだ大根に、特製の味噌だれが絡んで絶品です。
トッピングには、ちょこんと大根の花。たまご焼きとナスもいい味出しています。
こちらは、ただのつくねではありません。“福がつくように”と願いを込めた「福つくね」!ほどよくジューシーな鶏肉は旨みたっぷり。大根おろしと一緒にさっぱりといただきます。
鮭のホイル焼き、鎌倉野菜のサラダ、自家製鶏ハム、大根の皮の炒め物の「盛り合わせプレート」。鎌倉大根の葉を混ぜた、大根ご飯もお供にどうぞ。
人気の高い鎌倉野菜を使ったサラダは、ぶどう、カブ、大根のピクルスと、甘み酸味をバランスよく組み合わせています。鳥の形に抜いた、赤い大根のピクルスがアクセントに!
鎌倉ビール(702円、税込)や、三浦大根で作った大根焼酎(グラス648円、税込)など、地元のお酒も楽しめます。お料理と一緒にいかがでしょうか?
さて、るるぶモールだけの特典!福来鳥特製の開運マスコット(根付)を、お土産にひとついただきます。どちらにしようか迷いましたが、右の鳥の方にしました。この“福来鳥”は、良縁を運んでくれるとか!
初めて体験した大根のコース料理。はじめは「物足りなくないかな?」なんて心配しましたが、思った以上のボリュームでお腹いっぱい。それに、心なしか穏やかな気持ちになったような…。やさしい大根料理に、心身ともに満たされたようです。
縁結び神社に銭洗弁天。食後は鎌倉の史跡めぐりへ
さて、せっかくここまで来たので、少し観光でもしましょうか。お店のすぐ裏にそびえる源氏山には、源頼朝を勝利に導いた「佐助稲荷神社」や、縁結び神社として有名な「葛原岡神社」、そして、“お金が何倍にも増える”霊水の湧く「銭洗弁天」といった、名所史跡が沢山あります。
山頂までは徒歩約20分と程よい距離。食後のお散歩コースとしても最適です。
山道の脇には四季折々の花が咲いて、見て歩くだけでも元気がもらえます。
ヘルシーな大根料理をいただいて、鎌倉のパワスポを巡る――。そんな“癒しの休日”を過ごしに、出かけてみてはいかがでしょうか?
Text & Photo :矢羽野晶子
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