おでかけ
2019.06.19
「そうだ 京都、行こう。」のCMの世界へ!苔むす祇王寺&常寂光寺は夏がベスト
新緑がまぶしく、暑くなる前の観光しやすい初夏の京都。有名寺社仏閣をめぐる王道の京都観光もいいですが、知る人ぞ知る名刹には、この季節だけの苔むす世界が!あのCMのポスターの舞台にも選ばれた祇王寺や常寂光寺で、幻想的な世界をこの目で確かめて!
祇王寺の苔むす世界はまさに絶景!
年中観光客でにぎわう京都ですが、実は初夏のこの時期は少し人出の落ち着く穴場のシーズンです。なかでも、静かな寺社仏閣で夏の新緑に浸る時間は、癒しの京都観光になること間違いなし!今回は特に美しい庭を持つ、2つの寺社仏閣をご紹介。まずは、祇王寺。
ここは、奥嵯峨の竹林の中にひっそりと佇む『平家物語』ゆかりの寺。仏御前の出現で平清盛の愛を失った白拍子の祇王が、母、妹と尼になってここに移り住んだ場所です。後に仏御前も尼になり、ともに晩年を過ごしたといわれています。草庵には、大日如来、清盛と4人の像を安置。影が虹色に映る吉野窓が見どころです。
なかでも、この季節にぜひ訪れたいのは、青竹や青もみじに囲まれた境内。ふかふかの苔が一面に広がる世界は、毎朝水を与えることでみずみずしさを保っており、その美しさはJR東海のCMにも使われたほど。秋には真っ赤な紅葉がじゅうたんのように広がる散り紅葉も有名です。
庭園には、苔の鉢植えが置いてあり、どんな種類の苔が生えているかの解説もありますよ。小さな鉢植えに並ぶ様子がキュートなのでぜひチェックして!
常寂光寺は竹林と苔の珍しい競演が見事!
『百人一首』にも登場する小倉山の中腹にある常寂光寺は、藤原定家の山荘「時雨亭」があったと伝わる、静かで穏やかな山寺です。その静寂な寺の佇まいが天台四土の一つ常寂光土を思わせるところから、この名前がついたそう。
茅葺きの仁王門には運慶作と伝えられる仁王像が立っていたり、檜皮葺きの多宝塔(重要文化財)は、江戸時代の建築ながら華麗な桃山様式を伝えていて、山の起伏を生かした敷地内でのおさんぽは、新緑がまぶしく清々しい気持ちになれますよ。
少々きつい階段を上れば京都市内を一望できます。
この山の斜面を生かして造られた苔庭は、竹林と苔が共存している珍しいお庭。住職自ら毎日手入れをしているというこの庭には、30種類以上の苔が自生しているほか、もみじも野生のままのものを生かしているのだとか。秋にも見事な紅葉が見られます。運がよければ看板ネコちゃんにも会えるかも?
●常寂光寺住所:京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
TEL:075-861-0435
拝観時間:9~17時(16時30分閉門)
拝観料:500円
今回紹介した2つの寺社はJR東海のCMにも登場していますが、「日帰り1day京都で出逢う足元の世界■苔を巡る旅」のツアーで一緒に訪れることができます!このツアーでは、祇王寺・常寂光寺 入場整理券+京都の苔庭をイメージした「Mossプリン(1ドリンク付)」(提供:レストラン嵐山内「Trattoria Fiume」)+京都苔ガイドブック「&Moss 京都、苔を巡る旅へ。」がセットになっていますので、とってもお得!ぜひこの機会に訪れてみてくださいね。
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