京都スイーツ界の新星「LAMARCK ラマルク」!オープン直後から大人気のハイクオリティケーキ
2019年5月、京都御所の近くにオープンしたパティスリー「LAMARCK(ラマルク)」。フランスで修業をしていたご主人と、奥様もパティシエというご夫婦が作り出す、こだわり満載のケーキが早くも話題になっています。「ここでしか味わえない、記憶に残るケーキを」という言葉通り、オリジナリティあふれる、おいしくて素敵なフランス菓子を、ご紹介します!
素材の組み合わせの妙が引き立つケーキたち
ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキ。これらはすべて、ともにパティシエである吉田さんご夫妻が手掛けたもの。フランスや東京、大阪などの有名店で経験を積んだご主人の吉田達哉さんは、「常に素材の新しい組み合わせを考えています」と話すだけあって、マンゴーと白ごま、抹茶にグレープフルーツなど、ありそうでなかった着眼点に膝を打ちます。また、果物農家を訪問するなど、食材に対する理解も深めています。
ケーキは、食感のバランスや水分量など緻密に計算されています。こちらは、フランスで最も美しい村として有名な、花のあふれる「エギスアイム」から命名したケーキ。バラの香りのクリームとスミレの香りのムースのタルトです。華やかな香りが鼻から抜け、さわやかな後口。
9層にも重なった抹茶のオペラ「華やぐ森の香り」は、人気ケーキのひとつ。下の層にグレープフルーツの香りを忍ばせていて、濃厚でほろ苦い抹茶とグレープフルーツのさわやかな苦さのバランスが心地よい後味をもたらしています。
シンプルななかに、計算しつくされた緻密なバランス
季節ごとに旬のフルーツを使ったショートケーキも自慢の一品。この日は「ラズベリーと桃」。みずみずしい果物とそれにあわせた軽やかなクリーム、ふんわりスポンジは、それぞれがシンプルでありながら、舌の上ですべてが一体となって滑らかに溶け合い、思わず「さすが」の一言がついて出ます。
こちらは、たっぷりバニラシュークリーム356円。粗糖や皮つきアーモンドなどを上に散らして焼いたシュー皮は、ざくざく感が美味しい。少し時間が経っても衰えないその食感に目を見張るほど。カスタードクリームは、強い“ざくざく”に負けないくらい、もったりと濃厚。小ぶりながら、最上の満足感をもたらしてくれるシュークリームは黒糖バージョンもあります(黒糖シュークリームは324円)。
焼き菓子にも個性光る夫妻のこだわり
発酵バターと粗糖使用にこだわった焼き菓子も忘れずにチェック。ざくっ、ほろっと、ほどける食感のディアマンクッキーやしっとりバター風味が豊かなパウンドケーキ、そして濃いナッツ感のフィナンシェなど、シンプルながら奥行きのある個性を感じる焼き菓子は、手土産にも喜ばれること間違いなしです。「わたしたちが食いしん坊なので」と、どの焼き菓子も少し大きめになっていて、食べごたえがあるのも嬉しいですね。
朝ごはんやおやつにも最適なグラノーラも自家製です。ドライフルーツもたっぷり入って、贅沢食感を楽しめます。
テイクアウトにはこの可愛い風呂敷で包んでくれます。「可能な範囲でプラスチックを使わずに」とやさしい心遣いから生まれた、おしゃれな風呂敷。持ち歩くのも、手土産にして渡すのも楽しくなりますね。
店内のショーケースの脇にはイートインスペースもあります。どのケーキにしようか迷うこと必至なので、まずはこちらで気になるケーキをいただいて、おみやげにもうひとつ気になるケーキを買って帰るスタイルがおすすめです。 イートインスペースでは、滋賀の有名陶芸家にオーダーして作ってもらったというプレートにのせてケーキをサーブ。凛とした造形美のケーキが、さらに洗練された印象に。
京都のスイーツ界を“ざわざわ”させ、早くも人気店の仲間入りを果たしています。これからも、ハーブを使ったメニューや京都産の食材なども取り入れていく予定とのことで、ますます楽しみが広がりますね。
text:よしおかまさこ(ウエストプラン)
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