普段は絶対に入れない!?一見さんお断りの店で楽しむ“一生に一度は食べたい”贅沢かき氷
二子玉川のマンションの一角にある「花冠陽明庵」は、多くの著書を持つ松本栄文氏による美食サロン。一見さんお断りのこちらのお店ですが、かき氷だけは紹介者がいなくても利用できるのです!江戸時代の技法を用いたかき氷は、シロップではなくきび糖をふりかけたもの。江戸後期の貴族社会で大流行したという味を再現した、この夏一度は食べたいかき氷です。
見つけられる?隠れ家美食サロン
二子玉川駅から徒歩4分のマンションの1室にある「花冠陽明庵 (はなかんむりようめいあん)」。
こちらのお店では、料理人であり一般社団法人日本食文化会議理事長でもある松本栄文氏による、季節の食材を使用した究極の日本料理がいただけます。
完全紹介制のこちらのお店ですが、夏場のかき氷だけは紹介者がいなくてもいただくことができます。
お店は、外から見て目印となるものはいっさい出ていません。柳小路から246の高架を目指して進み、柳小路南角隣のマンションの2階になります。
貴族の贅沢品だったかき氷を現代に再現
かき氷は清少納言の随筆「枕草子」にも登場しているように、平安時代には既に食べられていましたが、江戸時代までは貴族の食べ物でした。
「花冠陽明庵」では、古文書に記されている江戸時代後期のかき氷を再現しています。
「宇治金時」にはシロップを使っていません。削った氷の上に、きび糖と宇治の最上級の抹茶「初むかし」を惜しみなくふりかけています。
さらに、京都出身のご主人が「ハレとケ」の「ハレ」にこだわり、手間暇かけて作った三度炊きの上質なこし餡をのせて完成!
口の中に広がる抹茶の香り、舌の上ですっと溶けていく餡…食べたその日が特別な「ハレの日」になること間違いなしのかき氷です。
「生苺」のソースはいっさい加熱していない、文字通り“生”の苺ソース。加熱せずにコクを出すために、5種類の苺をブレンドして作っています。
「生苺」1杯に使われている苺はなんと2パック分なんだとか!
ほかにも、きな粉ではなくアーモンドを粉末にした「黒蜜アーモンド」も人気です。
また、8月10日からは自慢のこし餡に、大納言小豆を加えた鹿の子餡を使った「氷ぜんざい」も登場予定とのこと。こちらも楽しみですね!
ちなみに「宇治金時」に使用してる抹茶は、なんと100gで12000円!とても贅沢なかき氷なんです。
「ほとんど儲けはありません」と苦笑いしながら話す松本さん。
贅沢なかき氷は、ひとりで2杯、3杯と食べていく人もいるんだとか。それもそのはず、その後味はかき氷を食べたとは思えないくらい、まるで清水を飲んだかのようにスッキリなのです。
大正時代の玉子サンドウィッチ
また、かき氷と一緒にぜひ味わってもらいたいのが「玉子サンドウィッチ」。
こちらは松本さんの曾祖父の日記に記されていたもので、大正時代のレシピで作られた玉子サンドウィッチです。
松本さんの曾祖父は料理人ではなかったとのことですが、美食家の血は脈々と受け継がれているんですね。
2019年、高貴なかき氷を味わえるチャンスは残りわずか。完全予約制なので、ぜひお早目に予約してくださいね!
■花冠陽明庵
住所:東京都世田谷区玉川三丁目13—5 川原ビル2階203号室
TEL:090-2402-0011
かき氷営業日:8月3日(土)、4日(日)、5日(月)、14日(水)、15日(木)、17日(土)、18日(日)、19日(月)、20日(火)
かき氷予約可能時間帯:10時30分~12時、12時~13時30分、13時30分~15時、 15時~16時30分、16時30分~18時、18時~19時30分
Text & Photo:さとちん
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