台湾の人気スポット!日帰り九份の効率的なめぐり方&ポイント
台北から約1時間30分で100年のタイムスリップをした気分になれる九份♪幻想世界に迷い込んでしまった様な感覚になること間違いなしです。 19世紀末に金鉱採掘で栄え、閉山とともに衰退した傾斜地の街。再び街に活気が戻ったのは1989年製作の台湾映画『非情城市』の舞台地となってから。石段に連なる古い館が異国情緒を誘い、今では台湾を代表する観光地に。ノスタルジックな街の雰囲気を満喫しましょう。
九份へのアクセスは?
台北からは約1時間30分かかるので、余裕を持ったスケジュールで回りましょう。
電車での行き方
台鉄東部幹線を利用し、台北駅から瑞芳駅へ。切符を購入する際、有人窓口で「台北→瑞芳、1張(購入希望枚数)、單程(片道)」と書いたメモを渡すと確実です。瑞芳駅の出口から下車後、左手にある駅前ロータリーのタクシー乗り場からタクシーに乗車。約15分間、山道を走ると九份老街バス停に到着。乗車料金はNT$205。
タクシーでの行き方
グループで向かうなら、台北市街からタクシーを利用してもいいですが、渋滞にはまった場合は料金の予測がつかないため要注意です。乗車賃の相場はNT$1200~程度なので、それを目安に出発前に運転手と料金交渉をしておきましょう。曲がりくねった山道を走ることが多く、運転が荒い運転手もいるため車酔いしやすい人は避けるのが無難です。
バスでの行き方
台北駅からMRT板南線で5分(NT$20)、忠孝復興駅から出発している基隆客運バスで70~90分(NT$101)。または、MRT板南線で3分(NT$20)、西門駅から出発している台北客運バスで約80分(NT$90)となります。どちらも九份老街バス停に到着します。
九份老街バス停で下車すれば、商店が並ぶ基山街に近いです。バスを利用する場合は、乗り換え不要ですが、特に混み合う週末は行きも帰りも、座れなかったり、渋滞にはまることもあるのでご注意を。
知っていれば見逃さない!みどころ&絶景スポット
①展望台
バスを降りたら、基山街へ行く前にまずは展望台へ。海や山の広がる高台からの開けた景色を楽しみましょう。
②石段
赤提灯が軒先に並ぶレトロな館が連なり、どこを切り取っても絵になる風景。茶藝館やみやげ物屋が並んでいます。
③阿妹茶酒館(アーメイチャーチウクワン)
築1 0 0 年以上の建物を利用した茶藝館。映画『千と千尋の神隠し』の舞台モデルと噂されています。
④金山岩(ジンシャン イエン)
基山街をまっすぐ歩いて行くと開けた展望台に到着します。眼下には絶景が! 奥には廟があり、その向かいにも展望台があります。展望台からは景色を一望できますよ。
■金山岩
住所:瑞芳區基山街199號
アクセス:九份老街バス停から徒歩13分
営業時間:見学自由
⑤昇平戲院(ションピンシーユアン)
1934年にできた、台湾で最も古い劇場建築。2011年にリニューアルし、資料館として公開されています。古き良き九份を思わせるクラシカルな雰囲気のなかでポーズをとると、昔の銀幕スターになった気分に浸れそうですね!今でも1 日数回、無料で映画を上映しているそうです。
■昇平戲院(ションピンシーユアン)
住所:瑞芳區輕便路137號
アクセス:九份老街バス停から徒歩13分
TEL:02-2496-2800
営業時間:9時30分~17時(土・日曜は~18時)
定休日:第1月曜(祝日の場合は開館)
料金:無料※カードは使用不可
⑤軽便路
かつて、鉱石を運ぶ貨物鉄道が走っていた路地。人通りが少なめで、個性的なショップや茶藝館などが並んでいます。
③基山街の入り口
セブンイレブンの隣、「九份𦾔道」と書かれた路地が入口。目立たないので見落とし注意。
⑤展望台
金山岩廟近くの絶景スポット。高い位置から見下ろす青い海と緑の山々とのコントラストが美しいです。
食べて、買って、絶景も!1dayモデルプラン
①基山街で食べ歩き&雑貨みやげチェック!
基山街の入口からすぐのところにある坂道は、B 級グルメの店がひしめく第一の繁華街。混雑は必至ですが、気になるグルメやおみやげを試してみてください。写真は九份伝統魚丸の総合魚丸湯。
茹縁の伝統花布のうちわもマストバイ!いたるところでこの柄の雑貨を見つけることができますよ。
②金山岩前の展望台で景色を楽しむ
賑わっているのは基山街が突き当たった角の展望台ですが、その奥のエリアは広くて屋根もあり、ゆっくり写真を撮れる穴場スポット。晴天時の眺望は最高!
③夕暮れの豎崎路。階段で記念撮影!
提灯が揺れる豎崎路の石段は、フォトジェニックスポット!店の軒先に並ぶ赤い提灯や茶藝館の門構えなど、台湾らしい風景をCHECK!ノスタルジックな世界観。昼と夜では雰囲気が違って二度楽しめます。
④茶藝館でティータイム
豎崎路周辺の茶藝館はたいてい眺めがよい場所に立ち、テラス席があります。お茶を飲↓みつつ景観を楽しむのが定番です。九份の街を一望できる街のシンボル的茶藝館の阿妹茶酒館。
帰路に着くときは、タクシーなら豎崎路を下った周辺から。直行バスで帰るなら九份老街バス停まで歩くほうがいいでしょう。
100%九份を満喫するポイント
①日没前後に照準を合わせて!
街並みが最も美しいのは、日の入りから日没直後で夏は19時前、冬だと17時ごろ。明るいうちに訪れて眺望を楽しんでから、最後に夕暮れの風景を堪能しましょう。
②混雑を避けるなら平日か泊まりがけで行くべし!
週末と夕方は、海外や台湾全土から集まる観光客で歩けないほどの大混雑。平日のほうが比較的歩きやすいです。泊まりがけなら朝や夜など人の気配がない街歩きを楽しめます。
③動きやすい服&雨具を持参すべし!
石畳や急な階段が多いため、履き慣れたスニーカーで出かけるのが正解。荷物は最小限にして動きやすさを最優先しましょう。また雨天が多いので折り畳み傘などがあると尚良いです。
④歩きはじめは基山街から!
九份には「九份老街バス停」と「九份バス停」の2 つがあります。山の斜面にある街なので、坂の上の「九份老街バス停」からスタートして「豎崎路」の階段を下るルートが体力的にもラクです。
⑤台北に戻るバスは大混雑!
台北市内まで乗り継ぎなしで戻れるバスはいつも大行列。混雑を避けるなら日没直後など早めに帰るのがキモです。「九份バス停」より上流の「九份老街バス停」から乗るのがおすすめです。
掲載した情報をはじめ、台北についてもっと知りたい方は、『るるぶ台北'20』をご覧ください。
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●この記事は『るるぶ台北’20』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。