カフェ激戦区・西荻窪で見つけた!昭和感あふれる昔なつかし古民家カフェ
多くのカフェやスイーツショップが建ち並ぶ西荻窪。駅からほど近い一角に佇む「Re:gendo(りげんどう)」は、こだわりの食材を使用し、見た目にもかわいい野菜寿司ランチが味わえる古民家カフェです。不思議と落ち着く空間で、ほっと一息ついてみてはいかが?
昭和初期の古民家を改装!店内は細部にまで隠れたこだわりが
昭和初期に建てられた“文化住宅”をそのまま活かし、カフェに改装した「Re:gendo(りげんどう)」。
人通りの多い西荻窪駅からわずか数分の距離とは思えない、ひっそりと落ち着いた雰囲気のお店です。
少し入りづらく見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
カラカラと音のする格子戸を開けると、「おかえりなさい」という声が聞こえてきそうな懐かしい感覚に包まれますよ。
レトロな中に現代的なスタイリッシュさも感じる店内には、やわらかな照明が灯ります。
同店を運営するのは「石見銀山生活文化研究所」。
「古いものをそのまま使い続けるのではなく、時代に合わせて新しさも取り入れる」という理念のもと、実際に島根県の集落で暮らしながら、自然素材で染めた衣類などものづくりを行っている会社です。
その思想が垣間見えるのがこのテーブル。
なんと、天板には友禅の着物を染めるときに使われていた「染め板」が、脚には廃線となった電車の線路が使われているそう!
すべて島根県から持ち運ばれたものだとか。
食材本来の味を堪能できる絶品ランチ
そんな店内でいただけるランチは2種類。
季節の野菜を使った「にぎり野菜寿司膳」と、肉か魚のメインディッシュにおむすびがついた「むすび膳」です。
今回ご紹介するのは「にぎり野菜寿司膳」。
お寿司に乗せる野菜のラインナップと4品の小鉢は、毎月変わります。
ころんとした“シャリ”は黒米入り。
この日いただいた9月のお寿司は、「新れんこんの梅甘酢漬け」「菊の花のピクルス」「マコモダケとクリームチーズ・もろみ味噌」「花ニラのおひたし」「千両なすと薬膳カレーソース」でした。
「マコモダケ」はキノコではなく、茎の部分が菌の働きで太くなったイネの一種なんだそう。
シャクシャクとした食感とクリームチーズに合わせたもろみ味噌の風味が、絶妙のコンビネーションです。
ほかにも、菊の花を甘酢でつけたピクルスや、ニラの仲間の花ニラなど、普段なかなかお目にかかることのできない食材が乗っています。
同店で使用している食材は、すべて有機栽培やなるべく自然の状態で育てられたもの。
食材がもつ本来の味をじっくり味わえるよう、味付けも細かく工夫されているそうです。
食後にはぜひ、2種類の特製デザートを注文してみてください。
こちらも月ごとに入れ替わるので、毎月訪れたくなりそう。
出雲の名品に出会える物販コーナーでときめくお土産をゲット
店内には、洋服や化粧品などのオリジナル商品や、同店がセレクトした品々が並ぶ物販コーナーも併設されています。
和柄のふきんやれんこんの形がかわいい箸置きなど、ちょっとした贈り物にぴったりのアイテムがそろいます。
なかでも人気が高いのが、出雲の多伎産いちじくをセミドライにしたものや、ご飯にのせるだけの「ジャコのり」。
お湯や炭酸で割って飲める「しょうがシロップ」も、おいしく手軽に体を整えられる万能アイテムとして人気です。
自然食材や丁寧な暮らしへの感度が高い人だけでなく、おでかけ好き女子やカロリーが高いご飯が大好きな若い世代が「たまには健康によさそうなごはんを食べてみたい」とふらっと立ち寄るのも大歓迎だそう。
体によいご飯が恋しくなったときや、ちょっとのんびりしたいとき、ぜひ立ち寄ってみてください。
Text & Photo:大石七海
Photo:Re:gendo
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