時代と共に進化!福岡最古の喫茶店で味わう不思議な形のミンチカツレツ
昭和9年創業のカフェ「ブラジレイロ」。地下鉄呉服町駅から、歩いて3分。大博通りから一本入ったところにお店はあります。コーヒーのみならず、洋食メニューもあり、中でも不思議な形をしたミンチカツレツが人気となっています。中には玉ねぎやお肉がぎっしり詰まっていて、食べ応え抜群です。食後には愛好家をひきつける絶品コーヒーに舌鼓を。
昭和9年創業!愛され続ける福岡最古の人気喫茶店
カフェ「ブラジレイロ」は、1934年(昭和9年)にブラジルコーヒーのプロモーションのために作られた珈琲店がルーツとなっています。当時は、東京や大阪にも店舗がありましたが、戦争により、いずれも閉店。しかし先代のオーナーにより1946年(昭和21年)、当時の電停・奥の堂に「レイロ」という店名で再興されたのだそう。
現在、店舗のある店屋町に移転したのは、1951年(昭和26年)。創業当時から現在に至るまで、福岡の街で愛され続けている喫茶店です。
店内は落ち着いた雰囲気で、ついついのんびりしたくなること間違いなし。
ブラジレイロの歴史を感じさせる、写真や宣伝用のイラストも飾られています。
不思議な形のミンチカツレツがおいしすぎる!食後には絶品コーヒーを
11時からは、コーヒーだけでなく、ハンブルクステーキ、オムレツライスなど洋食メニューも提供されます。中でも昭和30年代からあるという1日15食限定のミンチカツレツは、予約の時点で売り切れてしまうこともある人気メニュー。ライス、サラダ、そしてハーフサイズのコーヒーが付いて、1080円とリーズナブルな価格です。
ボリューミーな見た目ですが、チキンとポークの合挽き肉と玉ねぎが使用されていて、ヘルシー志向の方にもぴったり!以前は、ビーフとポークの合挽きだったそうですが、よりヘルシーにアレンジされたのだとか。
ラグビーボールのような不思議な形になったのは、10年ほど前。コックさんの発想により、今の形になったのだそう。昔からこの形だったわけではなく、コロッケのような形から、俵形になり、今の形になったという歴史があるんですよ。
良いところを受け継ぎつつ、お客様に喜ばれるように、時代と共に進化するのがブラジレイロの「味」なのです。
ジューシーなお肉が、上品なデミグラスソースとベストマッチ。細かめのパン粉が使われていて、周りはサクサクしています。
両端のカリッとした食感も普通のミンチカツレツにはないおいしさ!さまざまな食感で食べる手が止まらなくなるのも、このミンチカツレツの魅力です。
からしを付けて、パンチを加えるのもおすすめ!からしのピリッとした辛味がミンチカツレツ全体の味をキリッと引き締めてくれますよ。
付け合わせの野菜も絶品。滑らかなマッシュポテト、グラッセしてある人参など、細部までこだわりを感じます!
食後には、コーヒー愛好家にも人気のコーヒーを。コーヒーの旨味を満喫できるマイルドブレンドは、生クリームを入れてまろやかな味わいにするも良し。
どの洋食メニューも売り切れ次第終了。予約での取り置きが可能ですので、ぜひご予約を!
家庭でもブラジレイロの味を楽しめる!
店内では、コーヒー豆やドリップコーヒーなどの購入も可能。自宅でもブラジレイロの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミルクを注ぐだけでカフェ・オレが作れるブラウナーシロップ(980円)。コーヒーの濃厚な味が感じられる、本格的なカフェ・オレが自宅で再現可能。
氷なしでそのままいただくのがおいしいCROWN珈琲(1250円)は、注ぐだけで本格的なコーヒーが味わえる一品。コーヒーのお供には、店頭で買えるマドレーヌ(130円)を。コーヒーを引き立ててくれる素朴なおいしさが魅力です。
コーヒーに合う自家製のスイーツ、サンド系の喫茶メニューも豊富なブラジレイロ。常に進化しながら、愛され続けている老舗の味、ぜひお試しあれ。
text&photo:まつだあや
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