食・グルメ
2019.10.15
秋に食べたい！京都「和栗専門 紗織」で細さ1㎜の丹波繰りを使った錦糸モンブランを体験！
2019年10月10日（木）、京都の中心地、四条河原町を鴨川に沿って南に下がった一画に極上の栗スイーツが食べられる和カフェ『和栗専門 紗織（さをり）』がオープン。 京都府産の丹波栗と宮崎県の和栗、産地を限定したブランド栗を1mmの極細の穴から絞り出すスペシャリテのモンブランとは？
Summary
鴨川のせせらぎを感じられる京都の一等地に登場した大人カフェ
お店の場所は、四条河原町から2筋南に下がり、東へ1筋入った木屋町仏光寺近辺。夏は川床で賑わう鴨川沿い、昔ながらの風情が残るエリアです。
敷地は、京都特有の間口が狭く、奥行きが細く長い。まさに「うなぎの寝床」。
細長いレイアウトを利用して、手前は、目の前がオープンキッチンの役割も果たすカウンター席、奥は鴨川を臨むテーブル席になっています。
注文が入ってから絞る、目の前で紡ぎ出される極細モンブラン
特等席はなんといってもカウンター。目の前に設置された特注の絞り機で、栗デザートの製作過程をつぶさに見ることができます。
直径1mmの穴は、和栗のペーストが絞り出せるギリギリの限界。ペーストも、栗そのものの上品な甘みとコクが感じられるように、ほんの少しの糖分と自家製バターしか使われていません。そのためうまく絞れるやわらかさに保つための温度管理も大切なのだとか。
土台になっているのは、和三盆とサトウキビで作った大きなメレンゲ。職人さんは、押すチカラを加減しながら、その上にゆっくりと、途切れないように錦糸の栗を絞り出します。
贅沢の極み、丹波栗の錦糸モンブラン。旬の短い栗ですが、『紗織』では生産農家さんと契約して1年分の栗をキープ。風味が落ちないように管理されたものを都度入荷しているため、いつ訪れても栗のスイーツを食べることができるのです。
口に運ぶとき、息で揺れるほど繊細な栗の錦糸。ほわっとほどける食感は、経験したことのない感覚です。
ペアリングは日本茶のほかに日本ワインやシャンパンも
一般的なカフェでは、デザート単品とデザートセットを選ぶのがおなじみですが、『紗織』ではデザートにあらかじめドリンク代が含まれていて、京都の老舗茶舗「丸久小山園」の煎茶やほうじ茶、奥三河で無農薬栽培される「宮ザキ園」の“わ紅茶”などから好みのものを選べます。
さらにプラス料金すると、シャンパン、日本ワイン、お抹茶を選ぶこともできますよ。
今回チョイスしたのは、山形県「タケダワイナリー」の白ワイン。これだけで飲むと奥行きのある深い甘みが感じられて、軽いデザートワインのような甘さもあるのですが、モンブランと合わせると果実感に溢れたすっきりした甘さに変化。これぞワインとデザートのマリアージュです。
みずみずしい果物と栗のペアリングデザートも魅力的
グラスから果実がのぞく萌え断パフェ。こんもりとモンブランが盛られた、これまた贅沢な一品。フルーツのみずみずしさと栗のほくほくを両方味わうことができます。
花びらのように繊細に削られた栗で飾られた季節の果物のタルト。季節によって、組み合わせるフルーツによって新しい発見のあるデザートメニューも魅力的です。
京都らしい風情ある店内、目の前でモンブランが絞られていくライブ感、まろやかで贅沢な味わいの栗と厳選されたドリンクのペアリング。すべてが相乗し、極上の体験となります。またひとつ京都に大人のカフェが仲間入りしました。
■和栗専門 沙織
場所：京都府京都市下京区木屋町通高辻上ル和泉屋町170-1
交通：阪急河原町駅から徒歩5分または京阪祇園四条駅から徒歩6分
電話：075-365-5559
営業時間：10～18時（17時30分LO）
定休日：不定休
Text : 小西尋子
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