奈良にある「café ことだま」を満喫してきました!ーー新人編集部員・あおきちレポート【前編】
新人編集部員のあおきちが、今度は奈良にやってきました。今回ご紹介するのは、奈良・橿原市にある「うのまち珈琲店 奈良店」と、高市郡の明日香村にある古民家カフェ「café ことだま」。こちらの前編では「café ことだま」をピックアップします。みなさん、奈良って聞いてどんなイメージを思い浮かべますか? この記事を読めば、みなさんの奈良に対するイメージがほんの少しだけ変わるかもしれませんよ。
ーー突然ですが、奈良にいます。
広い空に見渡す山々。るるぶ&more.編集部のある東京のオフィス街を離れて、奈良県は高市郡にやって参りました。別に仕事に不満があるわけでも、都会の空気に嫌気が差したわけでもありません。なんだか突然、奈良にやってきたくなったんです(その理由は記事の最後でちゃんと話しますね!)。
普段からの読者の方がここまで読めば「最近のるるぶ&more.どうした?」と思うのも無理はないでしょう。ご安心ください、記事タイトルにある「café ことだま」と「うのまち珈琲店 奈良店」は、次のブロックでしっかり紹介します。お急ぎの方はそちらへ。紹介が遅れました、るるぶ&more.で唯一の男子メンバー、そして新人編集部員のあおきちです!改めまして、今回はまず奈良・高市郡よりお送りしております。
“奈良”と聞くと、東大寺の大仏や春日大社、奈良公園のシカと触れ合える“奈良市”をイメージする方がほとんどなはず。もっと言えば「そういえば修学旅行で行ったな...」と、ご自身と奈良の思い出を思い返す方もいるかもしれません。実際、今まさに私の後ろに広がっている光景もこんな感じです。
ーー飛鳥寺です。
そして、こちらの寺院で本尊として祀られているのが「飛鳥大仏」としても知られる「釈迦如来坐像」。飛鳥寺は、近鉄 橿原神宮前駅から明日香周遊バスに乗って「飛鳥大仏前」で降りて徒歩1分。高校時代に日本史を学んでいた方であれば、“飛鳥時代”という言葉で耳馴染みのある方もいるのではないでしょうか。
飛鳥寺は596年、蘇我馬子によって建立された日本初の本格的伽藍を備えた仏教寺院。「釈迦如来坐像」は、飛鳥時代に日本に渡来してきた鞍作鳥(止利仏師)によって造られた、現存する日本最古の釈迦如来坐像です。
ということで、こちらの大仏は国内にある数々の仏像のなかでも、特に歴史がある作品なんですよ。高校時代に日本史選択だったあおきちは、本当にこの場所が大好きです。来てよかった、来れてよかった!シアワセ!!!
教科書に載っているような大仏を見てると本当に癒されるのですが、なかでも飛鳥寺の「釈迦如来坐像」の面持ちには、特に心を落ち着けられる気がします。あと全然関係ないですが、乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんも大好きです。齋藤飛鳥ちゃん...。
さて、世界史選択や理系の方には、少し畑違いなお話だったかもしれません。なんでこんな話をするかというと、“奈良”のイメージ=奈良市や大仏と直結するイメージが強く、これまで書いてきたような「“少し難しい歴史”を知っていないと楽しめないんじゃないか?」という印象も少なからずあると思うからです。たしかに、知っていれば楽しい街だということは間違いありません。
ですが!そんな奈良にも、もっと気軽なマインドで楽しめる、ステキなスポットがたくさんあることも事実。みなさんのイメージしているだろう奈良市中心部から車で約45分、およそ25キロほど離れたここ明日香村、そして隣接する橿原市。「奈良に旅行に行って、そんな離れたところに行くの?」と思うじゃないですか。いや、絶対に来といた方がいいですよ、ホントに。ということで今回は、奈良・高市郡と橿原市にある2件のレストランとカフェをご紹介していきます◎
山吹色ののれんが目印!
近鉄奈良駅から乗り継ぐことおよそ1時間。近鉄飛鳥駅から亀バスに乗り、明日香村観光会館前で降りると目の前に見えるのが「café ことだま」です!山吹色ののれんがとってもかわいい、古民家レトロな雰囲気満点の店構え。これから移り変わる秋から冬の空気感にも、きっとマッチすること間違いなし。思わずシャッターを十数回も切ってしまいました…。
こちらのお店は、青森県出身の旦那さんがご夫婦で営まれているとのこと。旦那さんと奥さんは、お若い頃から古代史や飛鳥に関するものが大好きで、県外から年に10回ほど明日香村に通うほどの“明日香ファン”だったそうです。
そして、東京で飲食店を開いたのち、12年前にこの地に移住。当時より“憧れの物件”として夢見てきたこちらの古民家を改装し、4年前より移転オープンしたそうです。改装作業はご夫婦で3カ月以上もかけて行われたとのことで、店内にある調度品のレトロな雰囲気にも頷けます。逆さに吊るされたドライフラワーも、お店の雰囲気と相性バッチリですね。
ちなみに先ほどののれんをくぐると、おみやげコーナーが広がっています。こちらは地元のデザイナーさんが作られたアクセサリー類。オシャレじゃん……。
おみやげコーナーを背に長めのカウンターを通ると、奥に広がっているのがカフェスペース。こちらにはアパレル関連やシックなミシンなどが飾られていて、見ているだけでもアーバンな気分にひたれるのがうれしいところ。表参道でも恵比寿でもなく、ここは奈良の明日香村。奈良に行くなら、京都や大阪に行く方も多いのではないですか? そんな方こそ、むしろ「café ことだま」に足を運ぶことをオススメします!
オススメは数量限定「ことだまランチ」
お店の人気メニューは、数量限定の「ことだまランチ」。「café ことだま」は明日香村での地産地消にこだわっていて、お店の方が毎朝直売所に出向いて、新鮮な野菜などを選んでいるのだとか。
こちらのプレートの中央にあるのも、地元の地鶏を使った人気のソテーなんです。柔らかな食感ながらも、しっかりと身に弾力を感じる地鶏の味は、なぜだかヘルシーささえ感じられます。これたぶん、食べれば食べるだけ健康になるやつです。実質ゼロカロリー。
また、プレート左側にある和え物には、奈良名物のひとつである柿が使われています。柿です、柿。大根でもカブでもなく、柿。……と思っていましたが、これがすごい合うんですよ。たしかに柿なんですけど、甘さ控えめでピリ辛なソースにもぴったり。明日香村のおいしい恵みがしっかりと詰め込まれた、優しいランチプレート。毎日食べて健康になりたい……。
そしてびっくりしたのが、とろとろの揚げ出し豆腐。すごい社会人っぽい言い方をすれば、“私事で恐れ入りますが案件”なのですが、実はあおきち、揚げ出し豆腐が普通に好きなんですよね。そんなこともありワクワクしながら口に運んだのですが、いや〜すごかった。この揚げ出し豆腐、豆腐の間にクリームチーズが挟まれてるんですよ。これびっくり。
とろっとした食感の揚げ出し豆腐に、わりかし酸味を感じるクリームチーズが顔を見せてきました。編集者らしからず、興奮しすぎて気付いたら写真を撮る前に食べ終えてしまったのです。カナシミ。
ということで文章で補完。一般的な揚げ出し豆腐にクリームチーズが醸し出す濃いめのエッセンスがプラスされて、ずっしりしっかりとした仕上がりになっていました。それでいてしつこくなく、和食として食べ進められちゃう。いや〜「ことだまランチ」、とんでもないぞ……。ちなみに写真を撮り忘れたことに関しては、この旅行中かなり反省しました、すいません。笑
あわせて、肉味噌がちょこんとのったかわいいご飯と、ほんのり甘めな味付けのポタージュ、副菜にはポテトサラダがついてきます。こちらも明日香村のお米などを使用した、まさに地元満喫なラインナップ。女性の方にもちょうどよい量なのではないでしょうか。
全2品を味わえるデザート&ドリンクも!
最後に運ばれてきたのはこちら。左側の紅茶はわかりますが、紅葉色をした正方形のお重は……。キニナル。
\ぱっか〜ん/
左から、ヨーグルトムースとバニラアイスです。どちらもお手頃サイズ!ヨーグルトムースは、トッピングされているキウイと一緒に味わうためか、みずみずしさを感じさせつつも甘さ控えめな印象でした。ぷにぷにしていて、思わずスプーンでつつきたくなります◎
そして、デザートがちっちゃなお重に入っているのも、なんというか「和!」な感じがしていいですね。このお重を順番に開けていくのも、「ことだまランチ」の醍醐味。最初は「なんで紅茶と不思議な箱の間がこんなに空いてるんだ?」という間抜けな勘違いをしていたのですが、開けてみて納得、並べてみて納得。これはぱかぱか開けたくなりますわ……。ランチの最後にスイーツを楽しめるのも、忘れがちですがとってもうれしいところ!
そんなボリューム満点の「ことだまランチ」は、2週間ごとに一部メニューが替わるとのこと。数量限定なので来店前に電話予約をオススメします。また、14時以降のティータイムには、さまざまなスイーツも楽しめるとのことなので、そちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
あおきちが奈良を巡る今回の連載企画。次回は、橿原市今井町にある人気のブックカフェ「うのまち珈琲店 奈良店」などを訪れる予定です!また、今回の連載でご紹介する橿原神宮や今井町などのおすすめスポットは、JR東海が主催する観光キャンペーンツアー「うまし うるわし 奈良」橿原神宮編でも訪れられるとか...!こちらは12月上旬まで購入可能なパッケージツアーとなっています。
そして、この記事を読んで「もっと奈良の隠された魅力を知りたいな...!」と思った方にも、「うまし うるわし 奈良」の観光キャンペーンサイトをご覧いただきたいところ◎ 女子旅でぜひ訪れたいカフェなどなど、もっと奈良のことを深く知れるコンテンツがたくさんあるのだとか!あおきち的には、ちょっと季節を先取りしすぎかもですが「かき氷特集」が気になっていたり...。来年の夏に備えて、今からじっくり読み込んでいます。もちろん、今回の連載記事で訪れた飛鳥寺周辺のスポットについてもぜひご覧くださいね!
Text&Photo:青木皓太(あおきち)
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