りんごスイーツの概念が変わる!りんご尽くしの行列店in神戸
神戸・三ノ宮にあるメインロードの一つ、トアロードの一角にある「あら、りんご。」。2019年5月のオープン以来行列が絶えない、青森のりんごを使った生果とスイーツのお店です。丁寧に育てられたこだわりのりんごは、すべて青森の農家から直送されたもの。りんご好きも感動するりんごスイーツを、かわいくいたただきましょ。
Summary
青森と神戸をつなぐ、りんごのかけ橋
2019年5月にオープン以降、2カ月間も店の外にまで長蛇の列が続いたという「あら、りんご。」。一時は少し落ち着いたものの、テレビ番組で紹介され、りんごの旬である秋の訪れとともに、さらに人気が高まっている注目のお店です。
人気の秘密は、青森りんごのおいしさ。りんごの栽培技術は青森が世界一といわれるほどで、その味の濃さとみずみずしさを知ってしまうと、ほかのりんごには戻れないとも。りんご農家から直送される想いの詰まったりんご。そのおいしさを、より一層引き立てるスイーツで味わってみて。
もう一つの魅力は、生産者の顔が見える安心感。青森と神戸をつなぐイベントも大盛況で、アップルパイを作るワークショップでは、青森の食育研究家ナギサナナコさんを講師に迎え、青森でしか販売していない稀有種「メイポール」を使いました。焼き上がるまでの間、青森の生産者とライブ中継。「まさか神戸で、昔住んでいた青森のりんごを食べられるなんて」「これからお店に並ぶオススメの品種は何?」など盛り上がったそうです。
コロンとしたフォルムがかわいい「りんご飴」
「a la ringo」は、フランス語で「りんごな気分」という意味。その名の通り、店内はりんご尽くし。1階には、生果をはじめ、スイーツやドリンクなどのカフェメニュー、ギフトやオリジナルグッズなど、約60種もの商品が並んでいます。
「あら、りんご。」は、青森りんごのおいしさを知ってもらうためのお店。どのメニューも素材の味を生かしたやさしいテイストに仕上がっています。 なかでも、最も旬なりんごを、もぎたてに近い形で味わえるのが「りんご飴」。りんごそのものがおいしくて、味の濃さとみずみずしさにりんご飴のイメージが覆るかも。 その時々の旬の品種を使うので、同じ「りんご飴」でも味の違いを感じられるのも楽しみの一つ。 8月の1週間しか採れない「極早生種」など、他ではまず見かけない珍しい品種に出会えるのも農家直送ならでは。
よく見ると、表面の飴に気泡がたくさん。実はこれ、りんごが呼吸してできたもので、新鮮な証拠なのだそう。可愛いフォルムをカメラにおさめたら、いざ実食。スタッフにお願いすると、食べやすい大きさにカットしてくれますよ。
焼いても載せても刻んでも…りんご本来のやさしい甘さにほっこり
テレビ番組でも紹介された「焼きりんご」。 ダマンド(アーモンドクリーム)、カスタード、おいもペースト、クランブル(クッキー生地)をミックスしたクリームが、味の濃い「紅玉」に挟んであり、 かじると果汁がじゅわっと口いっぱいに広がります。 酸味のあるりんごと甘すぎないクリームのマリアージュが絶妙で、丸ごと一つのりんごもペロリと食べ切れちゃいます。
サックリ焼き上げたパイ生地に、薄くスライスされたりんごが行儀よく並んだ、見た目もキレイな「りんごパイ」。常温で持ち歩けるので、手土産に人気です。砂糖を一切使っておらず、素材本来の甘さとシナモンのハーモニーに、ティータイムの話も弾みそう。
「ふじ」と「紅玉」のコンポートが入ったクランブルは、サクサクとした食感が楽しいイギリスのホームメイドスイーツ。プレーン、チーズ、おいも、季節限定テイストの4種を味わえます。この冬限定テイストはホワイトチョコ。「りんごサングリア・アルコール」と一緒に、大人のスイーツタイムをまったりと過ごしてみては。
ドリンクやギフト、オリジナルグッズまで、りんご尽くし
りんごゼリーの食感が楽しい「りんごサイダー」。自家製シロップは、コンポートをつくるときに出るエキスを使っているので、りんご成分がたっぷり。プラス100円で姫林檎を凍らせた「こおりんご」をトッピングすると、かわいさ倍増です。
100年以上もの古木もある「山田果樹園」から選ばれた、旬の品種をブレンドした100%りんごジュース。砂糖ゼロとは思えないほど、濃厚な甘みがギュッと詰まっています。
シナモン、ショコラ、キャラメルなど、6種類のテイストから選べる「焼きドーナツ」は、蜜づけふじりんごの食感が楽しく、見た目にも可愛いお菓子。「ウィークエンドシトロン」や「りんごバターサンド」など、青森のスイーツ屋さんとコラボした焼き菓子とセットにすると、ギフトに最適です。
素朴なロゴがかわいいオリジナルトートバッグやオリジナルキャップは、普段使いにぴったり。他にも、シードルの香りが爽やかなディフューザーやホームスプレーも。青森のおばあちゃん手作りの「りんご網かご」は、りんごがぴったり入るサイズ。かご入りのりんごなんてプレゼントされたら嬉しいですね。
どこを見渡しても「あら、りんご」なナチュラルな空間
青森の農家さんから届く街のりんご屋さん。そのイメージから、壁やインテリアは“木”で統一された、ナチュラルで温かみのある店内になっています。
りんごモチーフに囲まれながら、スイーツを味わえる2階のカフェ。平日の午前中が、ゆっくりできるのでオススメです。
シンボリックなりんごの木、素朴なタッチのロゴ、りんごの形をしたランプ…。フォトジェニックな仕掛けを、あなたはいくつ見つけられるかしら。
「青森のりんごは本当においしい。それは、こだわりを持ってりんごを育ててくれる人がいるからこそ。農家さんの想いを届けるために、神戸から発信していきます」と、スタッフの前田さん。りんご好きも、そうでない人も、りんごスイーツの概念を覆したい人はぜひ。
text:首藤和歌子(ウエストプラン)
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