マツコも納得!食にうるさいあの人とシェアしたくなる、贅沢な和風ポップコーン
京都市北区に2015年オープンしたナチュラルポップコーンの『京都かめよし』。TBSテレビ「マツコの知らない世界」で紹介されているのを見て気になっている方も多いのでは? 緑豊かな自然が残る京都市左京区の北部山間地域で無農薬栽培された爆裂種とうもろこしと、野性味あふれるオーガニックな和風ポップコーンのフレーバーについてご紹介します。
Summary
京野菜そのままの味のフレーバーが人気のナチュラルポップコーン
ポップコーンを販売するショップとlaboがあるのは、京都市内の北に位置する北山通。京都府立植物園から賀茂川を越えて、少し西に行った住宅街の一角。白い壁にガラス張りの店舗から清潔感ある中の様子が伺えます。
吉兆を表す亀の文様に、めでたい「吉」の字が組み合わされたロゴもおしゃれです。
とっても可愛らしい三角形のパッケージ。湿気を通さないアルミで、端っこまでたっぷりとポップコーンが詰まっています。フレーバーも京都ならでは!九条ねぎや花街みょうがなどの京野菜をそのまま乾燥させて味づけした、旬の京野菜フレーバーが並びます。
京都の山里で育つ無農薬とうもろこしをポップコーンに
オーナーの亀井さんは、もともと旅行代理店を経営されていた起業家。11年前から京都市左京区の広河原で新規就農を始められました。
この辺りは京都市内とは思えないほど山深い里で、冬になれば腰あたりまで雪が積もることも。
農業をできる期間は短く、農閑期は長い。そこで考えついたのが、ポップコーンの元になる爆裂種とうもろこしの栽培でした。写真は左からマーブルとうころこし、ルビーとうもろこし、イエローとうもろこし。同じ爆裂種といっても種類がさまざまです。
自然の偶発から生まれた品種もあります。それがルビーとうもろこし。
爆裂種は、通常のとうもろこしにくらべて水分量が約13%と少なく、その分、皮が硬くて、それが熱を加えることによって弾けます。
収穫したままでは、ポップコーンの種にはならず、収穫してからしばらく天日干しをし、十分に乾かすので、実はとても手間暇がかかるのです。
ポップコーンLaboに潜入!
ポップコーンは湿気が大敵。そのため、開店の2時間前から商品の準備が始まります。乾燥させて、一粒ずつほぐした(この作業がまた一苦労)爆裂種のタネを機械に投入!
ポップコーンといえば、油を絡めて熱するイメージですが、こちらの機械は熱風ではじけさせます。そのため、フレーバーの味がつきやすくほっこりとふくらむのです。
ぽんぽんと弾け出てきたポップコーン。
まだ温もりを感じるできたてのポップコーンは、そのままでもふっくら美味。繊維質が豊富なので、美容や健康にも良さそう。
京都みやげに、一押しフレーバーは完熟山椒!
定番は、完熟山椒、和三盆、黒蜜きな粉、とち蜂蜜、塩の5種類。それに季節ごとに京野菜などのフレーバーが追加されます。取材時には、京野菜の“京の花街みょうが”や“九条ねぎ”“黒七味”などの京食材フレーバーのポップコーンが並んでいました。ちなみにテレビでマツコさんが食べられていたのは、九条ねぎでしたね。
店にはこんな珍しいものも。こちら、広河原の山に自生した実山椒を完熟状態で収穫し、乾燥させたもの。これを粉砕したものが、完熟山椒のフレーバーなのです。一粒食べると止まらなくなるピリピリ感。舌の痺れがたまりません!野性味あふれた味が個人的にイチオシです。しかも自然のままの素材なので、安心していくらでも食べられます。
2019年の新作が、京の花街みょうが。爽やかなみょうがの風味が、それ独自では強いフレーバーを持たないポップコーンにぴったり。「ごはんに合うものなら、なんでも合います」と亀井さん。今までに、きんぴらごぼう味や柚子胡椒味も作られたそう。
ほんのり青色がついた九条ねぎと完熟山椒。どの味にするかを迷ったら、試食もさせてもらえるので、遠慮なく声をかけましょう
メイドイン京都の和風ポップコーン、気になるフレーバーはありましたか?京都みやげといえば、和菓子と思う方も多いかもしれませんが、たまには意外性を狙って京都味ポップコーンも面白いかも。とくに食通の人には一度食べてみて欲しい味です。
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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