一人旅にも女子旅にも♪下町で注目の「ライフスタイルホテル」に潜入!

一人旅にも女子旅にも♪下町で注目の「ライフスタイルホテル」に潜入!

おでかけ ホテル 女子旅 東京都 るるぶ&more.編集部
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デザイン性の高い空間に加え、宿泊以外の付加価値を持ち合わせた今トレンドの「ライフスタイルホテル」。それぞれ独自の仕掛けや楽しみ方があり、滞在そのものが目的になりうる新しいホテルの形です。今回は、日本の古き良き文化や魅力が詰まった東京の下町で人気を博している話題のライフスタイルホテルをピックアップし潜入しました!

Summary


ライフスタイルホテルとは?

ホテルは泊まるためだけの場所だと思っていませんか?そんな常識を覆すのが、最近続々と誕生している「ライフスタイルホテル」です。一番の特徴は、宿泊すること以外の、付加価値に重きを置いているということ。地域とのつながりや人と人との交流、社会貢献など、テーマに沿って新しいサービスや空間を生み出しています。

従来のホテルとは一線を画すエッジの効いたデザイン性も魅力。一人旅の目的地として地元の人と関わりを持ちながらホテルの周辺を開拓したり、友達や家族、パートナーとゆっくり語り合う時間を持つなど、思い思いの過ごし方で楽しめます。

今回は、昔懐かしい風情が残る東京の下町エリアで、今旬のライフスタイルホテルを3つピックアップ!その魅力をたっぷりとご紹介します。


世界中から集まる人々と地域のつながりを生む「NOHGA HOTEL UENO」

東京メトロ銀座線・日比谷線の上野駅から徒歩3分、JR上野駅から徒歩5分の立地にある、「NOHGA HOTEL UENO(ノーガホテル ウエノ)」。下町情緒あふれる閑静な街並みの中に、緑が生い茂る洗練された空間が現れ、ゲストを出迎えます。

このホテルのコンセプトは、地域とのつながりから生まれる素敵な経験。ホテル内には、400以上の個人商店や工房を回って厳選したという、地元の職人・デザイナーとコラボしたオリジナルのプロダクトやアートが散りばめられています。

実際にそれらと触れ合って興味を持ったゲストに、製作しているショップや工房を紹介し、足を運んでもらうことで、世界の人々と地域の人々のつながりが生まれているのです。

例えば、食材の味を活かして自然な製法でコンテンポラリー料理を提供するレストラン、「Bistro NOHGA(ビストロ・ノーガ)」では、パンやお米をはじめ、地元のこだわりの食材を使用。また、食材だけではなく、蔵前にある珈琲とチョコレートのお店「蕪木」(現在移転休業中)の珈琲を飲むことができたり、歴史ある「木村硝子店」や「木本硝子」のグラスを使って地域の酒店やワインショップのお酒を楽しめたりと、地産の商品に触れる機会が多く用意されています。

続いて客室をチェック!ベージュやグレーなど落ち着いたトーンをベースにした心落ち着く客室にも、たくさんのオリジナルプロダクトが。

壁にかかる、日本の伝統『家紋』をデザインに落としこんだアートは、着物に家紋を描く職人の技術を代々受け継ぐ「京源」が手がけたもの。このホテルのためにオリジナルで作られた4種の家紋は、ルームキーのデザインにも使われています。

「伊藤バインダリー」が手がける、ひとつひとつ職人の手でつくられたシンプルなメモパッドや、「SyuRo(シュロ)」のデザインによる、柔らかい木目テイストのハンガーやアメニティボックス、くつべらなどが、お部屋の洗練された雰囲気に温かさを添えます。

その他、ルームウェアや客室の家具、アメニティなども、地域のお店とのコラボレーションでつくられていて、見どころが満載!

もちろん設備面にも抜かりはなく、照明や材質など細部までこだわり抜かれているからこそ自然とリラックスできる快適な空間になっています。

また、「NOHGA HOTEL UENO」のもうひとつの大きな特徴は、開放的でモダンなロビーギャラリーやライブラリーラウンジ。観光をし尽くし、寝るためだけにホテルに帰ってくるのではもったいないと感じるような、気持ちの良い時間が流れるスペースです。3ヶ月に1度変わるアートの展示や「Bistro NOHGA」の料理を堪能しながら、旅のプランを立てたり、仕事をしたり…自分の家のリビングのようにゆっくり過ごすのもおすすめ。

また、オリジナルプロダクトの一部はホテルでも購入が可能!ステイの中で実際に使ってみて気に入ったものは、ホテルのショップで手に取ったり、実際に工房に出向いてみると、ホテルだけではなく街ごとより深く楽しめます。

ショップに出向いたりする、お出かけの際にはうれしいレンタサイクルも。提携している個人商店や工房、その他の観光スポットや飲食店などをまとめた地図も用意されているので、ローカルツアーには持ってこい!

ホテルの混雑度合いによっては、スタッフさんが直接案内してくれることもあるんだとか。スタッフさんのおすすめも聞きながら、周辺をじっくり探索してみてくださいね。

◆NOHGA HOTEL UENO
住所:東京都台東区東上野2-21-10
TEL:03-5816-0211
最低宿泊料金:16,800円〜(税込)※時期やプラン・予約方法によって変動の可能性あり
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00

江戸の下町・浅草の伝統と文化を体感する「WIRED HOTEL ASAKUSA」

「WIRED HOTEL ASAKUSA(ワイアード ホテル アサクサ)」は、東京メトロ銀座線・都営浅草線浅草駅から徒歩10分、複合施設「浅草九倶楽部」の中にあるホテルです。浅草は昔から職人やアーティストが集まる街である一方、多くの観光客が集まる街。そんな浅草を余すことなく体感できるよう、たくさんの工夫が凝らされています。

最大の特徴は、地域の職人やアーティストとコラボレーションし、全室デザインが違うという30の客室。部屋によって異なるアートやディスプレイがあったり、こだわりのアメニティがそろっていたりと、おしゃれな中にも遊び心のあるお部屋になっているんです。これは何回でも泊まりたくなりそう!

たとえば、写真左のフットスローは「MAITO(マイト)」という天然草木染めの雑貨や服を取り扱うショップとのコラボレーション。やわらかい色合いが、よりリラックスさせてくれます。

また、写真右のトレーは実はレザー製。こちらは、浅草地域の歴史ある革工房と、一線で活躍するデザイナーがコラボしたプロジェクト「Tokyo L(トウキョウ エル)」が手がけたもの。ひとつひとつが職人の手作りだからこそ感じる温かみが、居心地の良さにつながっています。

お部屋に用意されている日本茶も、静岡県藤枝市で約100年の歴史を誇る老舗のお茶問屋「中村家」当主がはじめた「NAKAMURA TEA LIFE STORE(ナカムラ ティー ライフ ストア)」とのコラボという贅沢な一品です。お茶本来の美味しさだけでなく、お茶を淹れる楽しみも感じてみてくださいね。

お部屋によって形や雰囲気は異なりますが、ベッドのこだわりは全室共通。世界的に人気があるスウェーデンのベッドメーカー「DUXIANA(デュクシアーナ)」のものを使用し、寝心地は格別…!ファミリールームのバンクベッドもすべて同じものだから、どのお部屋を選んでも旅の疲れを癒してくれること間違いなしです。

お部屋ごとに異なるディスプレイの中のひとつには、レコードプレイヤーと昭和歌謡などのレコードも。このように、いろいろな方面から日本の古き良き文化を感じることができます。

スーペリアルームとスタンダードルームには、広々としたデザイン性の高いバスルームがあり、ゆったりと過ごせるのも魅力のひとつ。一方、バンクベッドタイプのファミリールームに宿泊するゲストにも、写真右のような清潔感のあるおしゃれな共用バスルームが用意されているので、女性も安心です。

共用スペースはラウンジのようになっていて、誰もが気軽に利用できる開放的な雰囲気。グッズの手ぬぐいの柄にもなっている壁面のアートが目を引きます。

本棚には自由に読むことができる日本のガイドブックや絵本、コミックスなどがずらり。けん玉など昔ながらのおもちゃも置いてあったりと、日本文化を体感できる工夫が目白押しです!

さらにはキッチンもあり、ゲスト同士がコミュニケーションを取りながら、自由に過ごすことができます。ここで交流しながら情報交換をするのはもちろん、柱には思わず行ってみたくなるおすすめのショップ情報が貼られていて、旅がより楽しくなるような空間です。

また、「WIRED HOTEL ASAKUSA」で必ず注目してほしいのが、『1 MILE GUIDE BOOK』。ホテルから1マイル圏内の観光スポットや、コラボレーションしている工房やショップ、飲食店などの情報がそれぞれ1枚のカードにまとめられているんです。ここから、自分の好きなものをピックアップすれば、オリジナルガイドブックの完成!レンタサイクルも行っているので気軽に浅草エリアを探索できちゃいます。

1Fには、WIREDブランドから生まれた、『和』をテーマにしたカフェも。日本人が慣れ親しむ和食や和菓子に、グローバルな視点でアレンジを加えたどんぶりやスイーツが揃っています。また、客室同様たくさんのアートが空間に自然に溶け込んでいて、かつて、旅人を癒したお茶屋さんのように、ホッと一息つけるスペースです。

◆WIRED HOTEL ASAKUSA
住所:東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部
TEL:03-5830-7931最低宿泊料金:13,000円〜(税込)※時期やプラン・予約方法によって変動の可能性あり
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00

人と人との交流が生まれるフリースペースが充実「HOTEL GRAPHY NEZU」

東京メトロ千代田線の根津駅から徒歩3分、閑静な住宅街の中に位置する「HOTEL GRAPHY NEZU(ホテル グラフィー ネズ)」。今年でオープンから6周年を迎えた、ライフスタイルホテルの先駆け的存在です。

コンセプトは『Meet Local, Feel Global』。旅中に立ち寄るゲストには、地元の人やものに触れる体験を。地元の人には多くの旅行者との交流を通して世界を身近に感じられる機会を提供してくれるホテルなんです。

客室フロアは、各階ごとに違うコンセプトカラーで彩られた可愛らしい雰囲気。
40年前旅館だった建物をリノベーションしているので、ところどころにレトロな造りが残っているのも魅力です。

客室のタイプは、ダブルルームやシングルルーム、バスルームのありなしなど様々で、旅の目的や予算によって選べます。

また、もともと古い建物なので客室によって間取りやお部屋の形が異なり、インテリアなどもそれぞれに合ったものが1点1点選ばれているんだとか。お部屋ごとに雰囲気が変わるので、リピーターさんでも新鮮に楽しむことができます。

1部屋限定のデラックスルームは木目を基調としたナチュラルなデザイン。東京の街を散策した疲れをゆっくりと癒すのに最適な、広々としたプライベート空間です。

壁のところどころに描かれた、アーティスト平山昌尚氏による素朴で可愛らしいイラストがアクセント。さりげなく遊び心が散りばめられています。

また、『Meet Local, Feel Global』を形にしているのは、充実したフリースペース。特にリビングは、誰もが自宅のようにくつろげるようになっており、ソファでゆったりしたり、デスクトップPCで調べ物をしたりと、24時間いつでも利用することができます。

60インチの大画面テレビでは、映画を見たりゲームやスポーツ観戦をしたり、ゲスト同士が交流しながら思い思いに楽しむことができる場所なんです。

共用キッチンは、IHの3口コンロや大きなシンクがそれぞれ3セットあり、その他にもバルミューダのトースターやル・クルーゼの食器など設備や備品が充実。ラウンジとつながっているので、くつろいだりPCに向かったりしている人たちの動きも近くに感じられるうえ、貸しスペースとしても使われているので宿泊客以外の出入りもあり、そこからも交流が生まれているそう。

朝7時からおいしい料理とコーヒーで出迎えてくれるカフェも、フリースペースのひとつ。もちろん宿泊ゲストに限らず、誰でも利用が可能です!

ナチュラルなテイストの空間は、開放感もあり居心地抜群。東京のガイドブックや地図も置いてあるので、ここで観光の作戦会議をするのがおすすめの過ごし方なんだとか。

モーニング・ランチはもちろんスイーツやアルコールも充実しているので、レコードを聴きながらゆったりと流れる時間を過ごすだけでも、素敵な休日になりそう!

カフェの外にあるテラスが面しているのは静かな住宅街。近所の人の憩いの場にもなっています。過去には、Instagramで大人気のアイドル犬「柴犬まる」がよく立ち寄ったことから、コラボレーションイベントを開催したり、「まるルーム」を期間限定でオープンさせたことも。

その他には、一面畳のスタジオや、スカイツリーを一望できるルーフトップも。それぞれ、ヨガイベントや、映画の上映イベント、ヘッドホンで聞く音楽ライブなどを不定期開催しており、地元の人や旅行中のゲストが交流を持つ場になっています。もちろん、宿泊しなくても参加OK!イベントの情報はFacebookで随時更新されているので要チェックです。

◆HOTEL GRAPHY NEZU
住所:東京都台東区池之端4-5-10
TEL:03-3828-7377
平均宿泊料金:7500円程度(税込)※時期やプラン・予約方法によって変動の可能性あり
チェックイン:15:00
チェックアウト:10:00

その場所でしかできない体験や交流ができるライフスタイルホテル。ホテルへのステイも旅の1つの目的として、コミュニケーションやそこでの発見を楽しんでみてくださいね!


Text:河野 未夢(vivace)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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