春は、ときめく絶景旅♪ しあわせ体験×やまなみ街道ドライブ【庄原市~尾道市】
中国山地を縦断して、尾道市と松江市を約2時間30分で結ぶ「中国やまなみ街道」。沿線には豊かな自然と、様々な歴史や伝統文化に彩られたスポットが点在しています。今回は、絶景や、隠れ家カフェ、手づくり体験など、女子の“ハッピー”が詰まった絶景ドライブコースをご紹介します。
Summary
無料区間いっぱい!便利な「やまなみ街道」に注目!
2015年3月に全線開通した中国やまなみ街道。尾道市と松江市を約2時間30分で結ぶ、無料の高速道路(※1)のおかげで、中国地方の南北の移動がとっても便利になりました。
※1:一部、有料区間あり。尾道JCT~尾道北IC、三刀屋木次IC~松江玉造IC間は2020年2月25日現在、有料となります。
さらに、尾道JCTで山陽自動車道、三次東JCTで中国自動車道、宍道JCTで山陰自動車道と接しているので、関西や九州方面からのプチ旅行にもアクセス良好!無料なので自由に乗り降りできて、沿線の気になるスポットにも気軽に立ち寄ることができます。
ドライブ旅行が楽しくなるこの季節、ぜひ中国やまなみ街道沿線を巡ってみませんか?女子がハッピーになれる絶景スポットを詰め込んだ、おすすめモデルコースをるるぶ&more.編集部が厳選してご紹介します!
自然が生み出した「神の橋」と、神秘的な景色を満喫
【庄原市/帝釈峡】
9:00~
アクティビティも充実!「帝釈峡」の迫力ある天然橋と美しい湖を散策しよう
関西や九州から帝釈峡へ向かうには、まずは中国自動車道の東城ICを目指して。東城ICから約20分のところにある、自然が作り出した絶景・帝釈峡を見て行きましょう。
国定公園・帝釈峡は全長約18kmの峡谷。上流の「上帝釈エリア」と、下流の「神龍湖(しんりゅうこ)エリア」の2つの観光スポットに分かれます。
写真は上帝釈エリア一番の見どころで、神の橋とも呼ばれる「雄橋(おんばし)」。隆起と浸食作用によってできた橋で、世界三大天然橋に数えられています。自然の雄々しさを実感!
湖面にかかる3つの赤い橋(神龍橋・桜橋・紅葉橋)が印象的な神龍湖は、遊覧船やカヤックで名所を巡りながら、湖面からゆったり渓谷美を眺めるのがおすすめ。なかでも新緑や紅葉のシーズンは必見です。
絶景を体感できる豊富なアクティビティも魅力の帝釈峡。時間に余裕があれば、水陸両用車で上帝釈エリアの特設オフロードコースを走るスリリングなドライブはいかが?川のマイナスイオンをたっぷり浴びて、リフレッシュできること間違いなし!
※2020年度の実施状況はHPでご確認ください。
Writer's memo
雄橋の近くにある鍾乳洞「白雲洞」も見どころの一つ。帝釈峡一帯の地底には広大な鍾乳洞が無数に広がっているんだとか!洞内は常に11℃前後で、夏は涼しく冬は暖かいのも魅力的。
中国自動車道
東城IC~三次IC経由で
約50分
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怖くてカワイイ?!「チームラボ 妖怪遊園地」も必見
【三次市/三次もののけミュージアム】
12:00~
多種多様な妖怪コレクションは圧巻!
お腹が空いたら地元食材のランチと「もののけソフト」でひと休み
中国自動車道・三次ICから約15分、中国やまなみ街道・三次東ICからは約10分。2019年4月にオープンした「三次もののけミュージアム」に到着しました。
「なぜ、もののけ?」という方のために。実は三次市は、江戸時代に誕生した有名な妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台となった場所なんです!館内には、日本屈指の妖怪コレクターである湯本豪一(ゆもとこういち)氏から寄贈された、約5000点にもおよぶ錦絵や書籍、玩具など、多種多様な資料から厳選されたものが展示されています。
展示室奥にある「チームラボ 妖怪遊園地」はデジタルアート集団・チームラボがプロデュース!自分で色を塗った妖怪が目の前の巨大な草原で動き出す「お絵かき妖怪とピープル」、妖怪が手の上に乗ってきたり、星がはじけたりする「妖怪が住まうテーブル」など、大人も子どもも夢中になる体験型の展示が多数!意外とカワイイ?妖怪たちを身近に感じられそうです。
ミュージアムの隣の建物には「もののけダイニング」という名のレストランを併設。三次牛や瀬戸もみじ豚など、地元のお肉を使ったガッツリ系メニューから、一つ目の目玉と口がついた「もののけソフト」などのスイーツまでバラエティ豊かに揃います。
意外にも女子人気が高いのが、写真の「三次らーめん」。三次市でつくられたお醤油や麺を使用したご当地ラーメンです。まろやかな鶏白湯スープに、ピリリと辛い「唐麺」がクセになるおいしさ!(麺は中華麺と唐麺から選べます)
Writer's memo
ミュージアムのエントランスにある「デジタル妖怪大図鑑」にも注目!モニターに現れる妖怪をタッチすると詳細を見ることができるので、展示室に入る前に、ついつい長居してしまいます。
中国やまなみ街道
三次東IC~世羅IC経由で
約40分
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宿坊リノベカフェで、厳選されたお茶を飲み比べ
【世羅町/雪月風花 福智院】
14:00~
ティータイムに立ち寄ったリノベカフェで、
地元の“おいしいもの”をたっぷりいただきます!
中国やまなみ街道・世羅ICから7分。和歌山県にある高野山の別格本山として建立された今高野山の参道にある福智院は、平安時代に宿坊・僧坊として開かれました。現在は築170年の建物を修復して、カフェとして営業しています。
提供するのは、地元・世羅産のお茶や世羅の“おいしいもの”を使用した甘味。こだわりありのドリンクはバラエティ豊かで、農薬や化学肥料を一切使用していない「TEA FACTORY GEN」のお茶や、弘法大師が広めたといわれる野草「カワラケツメイ」と桑の葉をブレンドした「せらみやもと園」の「弘法茶」、宮島のスペシャルティコーヒー専門店「伊都岐珈琲」の「雪月風花BLEND」などが揃います。
甘味の定番「お茶パフェ」には、「TEA FACTORY GEN」の煎茶・ほうじ茶を使って作る2種の福智院オリジナルジェラートが。地元の和菓子店「大手門」のあんこに、世羅の米粉や豆腐で作った白玉団子、世羅産玄米パフなどと一緒にどうぞ。
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店内にはテーブル席と畳敷きの和室があり、春や秋には縁側の障子を開けて、庭を眺めながらお茶を楽しむことも。お茶の種類や季節に合わせて、ぴったりな淹れ方を教えてくれるので、普段、自分でお茶を淹れないという人も、ぜひ違いを味わってみて。
中国やまなみ街道・世羅IC~
山陽自動車道・三原久井IC経由で
約40分
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願いが叶う?!手のひらサイズのだるまがかわいい
【三原市/三原だるま工房】
15:30~
目を入れるだけじゃない!三原だるまの面相書きにチャレンジ
中国やまなみ街道の南端・尾道から少し西へ。JR三原駅構内1階にある「うきしろロビー観光案内所(三原観光協会)」に、三原だるまの制作体験ができる工房があります。
三原市に伝わる「三原だるま」は、一般的なだるまとは少し違っていて、「最初から目が描き入れてある」「頭が細長く、豆絞りの鉢巻きをしている」「だるまの中に願いが『成る』ようにと、鈴や小石などの鳴り物入れている」「転んでも起き上がる」という特徴が。とってもかわいらしくて、縁起のいいだるまなんです!
工房で体験できるメニューは2種類。だるまをいちから作る「制作体験」(全4回)と、手軽にできる「面相書き」です。面相書きはその名の通り、だるまの顔を描く体験で、所要時間は1時間ほど。基本的な描き方は、先生がついて丁寧に教えてくれるので、絵の腕に自信がない人も大丈夫!
できあがっただるまは、世界に一つのオリジナル!その日のうちに持ち帰れるので、旅の思い出にぜひ自宅に飾ってくださいね。
Writer's memo
線が太くなったり、左右で目の大きさが違ったりしても、「個性的でいいじゃない!」とほめてくれる先生のおかげで、なんとも愛嬌のあるだるまが完成!自宅に飾って眺めれば、ハッピーな気持ちになれそうです。
約30分
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築100年の別荘建築カフェから、尾道の絶景を一望
【尾道市/みはらし亭】
17:00~
千光寺への参道を上った先に現れるカフェで絶景を満喫
最後の目的地は尾道市にある絶景カフェ。三原からは30分ほどの距離ですが、車を降りてからが少し大変…!尾道の街を一望する千光寺の真下に位置する「みはらし亭」へは、300段ほどの石段を登らなければならないのです。千光寺山ロープウェイで山頂へ登り石段を降りてくるという方法もありますが、300段登ったあとに見る絶景はまた格別です。
息も絶え絶えに辿り着いた建物は、大正10年に建てられたという登録有形文化財にも指定された別荘建築。30年近く空き家になっていましたが、2016年の春にゲストハウスとしてよみがえりました。
カフェはゲストハウスの宿泊客以外も利用OK。広島産レモンを使ったドリンクやスイーツ、地元焙煎所のコーヒーなど、尾道ならではのメニューが味わえます。
店内のあちこちに置かれている本も自由に読んでOK!尾道の街並みはもちろん、しまなみ海道まで見通す絶景を眺めながら、時間を忘れて寛いでしまいそう。このまま夕景や夜景を楽しむのも素敵かも。
Writer's memo
カフェから望むのは、天寧寺の三重塔や尾道市街、尾道大橋から向島まで。広がる絶景に石段を登ってきた苦労も報われます。1泊旅行の場合はこのままゲストハウスに宿泊して、他のゲストとの交流を楽しんでみるのもおすすめです。
中国やまなみ街道の南側、庄原市から尾道市を巡るドライブはいかがでしたか?季節や時間が変われば、また違った旅が楽しめるコースなので、ぜひ、次回はあなた好みの回り方で楽しんでみてくださいね!
やまなみ街道をめぐる旅は、ほかにも!
Text:堀家 千晶(TRYOUT)
Photo:佐伯 亜由美
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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