京都のパワースポット!下鴨神社休憩処の「良縁ぜんざい」で縁結び祈願
紀元前の原生林の植生を伝える糺ノ森と下鴨神社。特に縁結びにご利益があるといわれる下鴨神社の神聖な境内にある『休憩処 さるや』では、下鴨神社の宮司とともに考えられた、健康長寿を願う小豆粥「鴨社のお粥」や、縁結びの御霊験あらたかな相生社(あいおいやしろ)にあやかった「良縁ぜんざい」などの、とってもご利益のありそうな甘味、軽食がいただけます。
江戸時代に存在した下鴨神社の休憩処を、現代に復活
清々しい空気に包まれる参道の先、下鴨神社の楼門に入る鳥居の手前にあるのが『休憩処さるや』です。鳥居の先には、縁結びの神様で有名な「相生社」もあります。
世界遺産の中にある『さるや』で提供されるお食事や甘味は、下鴨神社の宮司の監修のもと、左京区下鴨に本店を構える「京都の和菓子 あずき処 宝泉堂」が手がけてられています。
代々、下鴨神社との縁が深く、宮司の間で「葵祭の前日の申の日に、神前に供されていた、小豆の茹で汁でついた御餅」と口伝えにされてきた、幻の「申餅(さるもち)」を復元させたのも、「宝泉堂」です。
鳥の鳴き声と、木の実が落ちる、ぽたんという音だけが響く平日の朝の静かな境内。 休憩処の中に入れば天井は高く、冬の寒い日はストーブで暖かく、とても居心地のよい空間が広がっています。
神事にならった、健康祈願の「小豆粥」
下鴨神社では、新年の1月15日、新しい年の五穀豊穣、国家国民の安泰を祈願して、お粥神事が執り行われます。『さるや』でも、この神事にならった小豆粥「鴨社のお粥」が寒くなると登場します。
このふっくらとした大納言小豆の粒とぬめりのある粥の米。ほんのすこしの塩っけだけが味付けで、あとは小豆、米の素材のよさがじんわり伝わってくる滋味溢れる味わい。 小豆もお米も神社へ献上されているものと同じ生産者から仕入れた最高級のものを、御神水で炊かれています。
付け合わせと呼ぶには申し訳ないほど、香の物も小鉢も京都らしい、やさしい味。適度にボリュームもあって、お昼ごはんがわりにもなりそう。
下鴨神社の御神紋、双葉葵(ふたばあおい)の映るほうじ茶。こちらのほうじ茶は宝泉堂のお家でも代々飲まれている茶葉で丁寧にいれられています。ひとあじ違う美味しさは、一口飲めばわかるはず!
正月3が日、1000食限定の「お雑煮」は売り切れ必至
初詣に行列覚悟でいただきたいのが、1月1日〜3日の3日間限定、1000食限定のお雑煮。下鴨神社の社家の御正月の祝膳のお雑煮と同じ、白味噌のおだしに丸餅が入っただけのシンプルなもの。毎年、この味を求めていらっしゃる常連さんや冷えたカラダを温めようと注文されるお客さんで賑わい、2日目に売り切れることもあるほどの人気だそう。
恋する女子にオススメの「良縁ぜんざい」
下鴨神社の境内にある良縁祈願のパワースポット「相生社」。そのご利益にあやかってつくられたのが、紅白のお餅入りの「良縁ぜんざい」です。
甘さ控えめの上品なおぜんざい。こちらも献上される最高級の丹波大納言小豆を、やわらかい甘さで炊き上げられていて、最後の一滴までおいしく食べきれます。
香ばしい焦げ目のついたお餅は、箸でつまむとわかる、もっちりとした弾力。あんことの相性も抜群です。ぜひ、相生社も合わせてご参拝して、良縁を祈願してくださいね。
甘いもの、あんこに目がない人には、フタバアオイの形の「葵の最中」がイチオシです。最中種の香ばしく、さくっとした歯ざわり。しっとりとみずみずしく炊き上げられた粒あんは提供の直前に詰められます。作りたての瞬間の美味しさを味わってください!
名物の「申餅」、良縁ぜんざいに添えられていた「手いり焙煎 丹波黒(塩)」、「しぼり豆黒大寿」700円などのお持ち帰り商品で福を持ち帰ったり、おすそ分けしたり、手土産にするのもいいですね。
下鴨神社への初詣のお楽しみに、ほっこり温かく、やさしい甘さに満たされる『さるや』の甘味はいかがでしょうか。きっと幸せな気分になれますよ。
休憩処 さるや
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内
TEL:090-6914-4300
営業時間:10時〜16時30分
定休日:無休
アクセス:京阪電気鉄道「出町柳」駅から徒歩10分または京都市バス「糺ノ森前」停留所から徒歩2分
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。