今だから、滋賀県に行こう!朝ドラ&話題ドラマの舞台をチェック
朝ドラの「スカーレット」の舞台、また今年から始まる明智光秀が主役となるドラマの舞台として最近話題が豊富な滋賀県。滋賀といえば「琵琶湖」を思い出す方が多いと思いますが、実は歴史的にも重要なスポットはもちろん、新たな魅力を発掘できるスポットも点在。今だから行きたい"旬"の見どころをご紹介します!
Summary
ドラマ並みにずっと見ていたい…彦根城&ひこにゃんにご挨拶
どーん!まずはいわずと知れた有名観光地、彦根城から。滋賀県でイメージする観光地として、琵琶湖の次にここの名前をあげる方も多いのではないでしょうか。こちらは旧彦根藩・井伊家35万石の居城で、元和8年(1622)、井伊直継・直孝によって、約20年の歳月をかけ完成されたものです。3重3階の天守(国宝)を中心に、長浜城から移築されたといわれる天秤櫓(重要文化財)、城内の合図のための太鼓が置かれていたといわれる太鼓門櫓(重要文化財)など、見どころが数多く残っています。
琵琶湖から直接引き込んだ堀をめぐらし、内堀は築城時のものそのままなのだとか。初冬に訪れた取材時には、紅葉に囲まれたお堀の中で優雅に泳ぐ白鳥の姿も見られ、お散歩しているだけで癒されます。
城郭は小高い山に建っています。お城に行く前に外からキレイなお城を眺めたいという人はこちらから。近江八景を模したといわれる大名庭園の玄宮園(名勝)では、美しい庭の散策途中に彦根城の姿がのぞむことができます。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉などと季節ごとに見える景色もさまざま。彦根城との共通券はもちろん、玄宮園だけの入場も200円でできますよ。
天守の内部は見学も可能です。銃や弓で敵を攻撃するための三角や四角の穴「鉄砲狭間」や「矢狭間」があったり、隠し部屋があったりと、戦いの跡を感じさせる設備も各所に見られます。急階段を上りきると、最上階からは彦根の町や琵琶湖が一望できますよ。
こちらでのお楽しみはお城の見学だけではありません。名物キャラクター「ひこにゃん」が登場する時間帯をチェックすれば、お客さんとの掛け合いも楽しいショーが見られます。のんびり歩いて、ふんわりおじぎ、たまにおっちょこちょいな一面を見せてくれるひこにゃんにメロメロ!時間は10時30分~、13時~、15時~の1日3回、各30分。場所は日によって異なるので、彦根城入口近くにある看板で必ず確認を!
お城からすぐ!「夢京橋キャッスルロード」でおみやげ探し
彦根城周辺では、「夢京橋キャッスルロード」とよばれる城下町を再現した街並みが広がっています。江戸時代に作られた町家などを利用し、古さを活かしつつも新しいレストランやカフェ、お土産屋さんが立ち並ぶ"現代版の彦根城下町"といったところ。彦根城観光の後にはぜひセットで訪れたいですね。
今回は、その中でも特におすすめのお店を紹介します。
こちらの「いと重菓舗」は、創業文化6年(1809年)という老舗和菓子店。井伊直弼公が青年時代を過ごしたという「埋木舎(うもれぎのや)」にちなんで名づけられた「埋れ木」というお菓子が人気です。
自家製の白餡を求肥で包み、抹茶と和三盆糖をまぶした「埋れ木」がこちら。ほろほろとした食感とほんのりとした甘さが特徴です。6個入り864円、12個入り1728円など個数のバリエーションも幅広く、すべて個包装されているので、会社などのおみやげにもぴったり。
■いと重菓舗(夢京橋店)
住所:滋賀県彦根市本町1-7-41
TEL:0749-22-6005
営業時間:10時~17時30分
休み:火曜
映える写真が撮れるかも?八幡堀でお散歩
続いて、近江八幡で今じわじわ注目を浴びている八幡堀へ。ここは安土・桃山時代に豊臣秀次の八幡山城居城のもとで、流通の要所として城下町が栄えるきっかけをつくった場所で「近江商人」のふるさととして知られています。昭和初期まで経済の中心地だったこの場所も、一時は埋めたての話が持ち上がるほどに衰退していましたが、地元住民の声で船着き場などが美しく復元されたのです。
今でも白壁の土蔵や旧家が立ち並ぶこの街並みはそぞろ歩きにぴったり。まるで安土桃山時代にタイムトリップしたかのような風情ある写真が撮れますよ。注意しながら歩いてみると、町家をリノベーションしたおしゃれなレザークラフトやハンドクラフトの店、ホステルなどがひっそりと点在しているので、自分好みのお土産が見つかるかも。近江商人気分で、この街の往時の活気を感じてみては?
「スカーレット」で話題!信楽の里で最新アート体験
じゃん!みなさん一度は見たことがあるであろうこのたぬき。実は滋賀が発祥だって知ってましたか?信楽は朝の連続ドラマ「スカーレット」でも話題になっている信楽焼の里。日本六古窯のひとつにも数えられているこの地で、焼きものをテーマにしたアート施設があるんです。朝ドラでヒロインが奮闘しているシーンが映る「のぼり窯」も見学できるほか、新進気鋭のアーティストが作った作品が施設内に点在。気持ちの良いアウトドアのアート鑑賞を楽しみましょう。
40haもの広さを誇る施設内には「太陽の広場」、「泉の広場」、「星の広場」などに分かれて作品を展示しています。信楽焼をベースとしながら、開館以来53か国1200人以上のアーティストを受け入れており、彼らが制作したユニークな現代アートが自然と調和して設置されているのです。
注目は「火鉢ロード」とよばれる、陶芸館からもみじ池まで通じる道。ここは過去に使われていた101個もの信楽焼の火鉢が並んでおり、デザインがさまざまで壮観!焼き物の里であることを実感できる素敵な道です。火鉢それぞれの名前とデザインを鑑賞しながら歩けばあっという間です。信楽焼のバリエーションの多さに驚きつつ、産業展示館では新作デザインの焼き物もあるので、アート鑑賞後のおみやげ探しも楽しめますよ。
このほか、施設内の陶芸美術館では企画展やイベントなども開催、創作研修館ではアーティストの制作風景が見られることもあるのでぜひ時間をかけて回ってみて。
ランチしてたらヒロインに会えるかも?「信楽澤善幸せ創造館」
信楽の魅力は焼き物だけではありません。鮒寿司などの発酵グルメや近江牛が有名な滋賀ですが、実は「近江鶏」もブランド化するほどの人気。「信楽澤善幸せ創造館」では、「近江鶏親子丼」が看板メニュー。身が引き締まって歯ごたえのある地鶏肉を使い、親子丼に仕上げています。ストレスの少ない環境で育てられており、濃厚な味わいながら噛めば噛むほど味わいが増していきます。
こちらの唐揚げもぜひ一緒に。素材の味がしっかりと活きていて、サクサクです。
「スカーレット」のモデルといわれている陶芸作家の神山清子さんはこの店のオーナーと仲が良く、よくお店にいらっしゃるのだとか。お店に併設されている窯を見学しながら「のぼり窯の語り」(要予約)なども開催されているので、ドラマでは語られない神山さんの武勇伝なども聞けるかもしれません。ぜひ気軽に声をかけてみてくださいね。
■信楽澤善幸せ創造館
住所:滋賀県甲賀市信楽町勅旨1424‐1
TEL:0748-83-0215
営業時間:9~17時
休み:不定休
ドラマの舞台となって話題が豊富な滋賀では、2020年12月まで「戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖」と題したキャンペーンを開催中!戦国時代をテーマにしたイベントや体験ツアー、スタンプラリーなどが盛りだくさんなので、歴女でなくても楽しめること必至。滋賀の古き良き魅力、新しい魅力の両方をぜひ体感してみてくださいね。
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