長く愛されるハイカラな味。神戸の老舗で食べたい3大洋食
日本に洋食の文化を広めた発祥の地、それは実は神戸って知っていましたか?そんな神戸では「神戸洋食」が食べられるレストランが点在。地元の人に長く愛されてきたその味は、神戸を訪れたなら必ず味わいたい逸品ぞろいです。
「神戸洋食」ってなに?
「神戸洋食」と呼ばれるまでに、神戸の洋食が有名になった理由はその歴史にあります。1868年の神戸開港により、外国人向けのホテルで西洋料理の提供がスタート。その後、ホテル出身のシェフや、外航船のコックが始めた店が増え、日本人の舌に合うようにアレンジされた洋食が神戸から全国に浸透していったのです。
そんな洋食発祥の地・神戸で食べたい3大洋食は、「オムライス」「ビーフシチュー」「ビフカツ」。おすすめのお店をご紹介します。
匠の技が光る!オムライス
1998年の開業以来神戸に店を構える「グリル末松」で出合えるのは、極薄焼の玉子で包んだ美しいオムライス918円(終日注文可)。それぞれ卵3分の2個と少なめの量で極薄焼きにしていて、ビターなデミソースがアクセントになった極上のひと皿です。
中身が透けるほど薄い玉子ながらも、できたてはとろっと食感が楽しめます。
イタリアンや洋食店での修行経験を生かし、独自に研鑽を重ねた洋食で勝負する「グリル末松」。定番からオリジナルまで多彩なメニューを揃えています。
■グリル末松
住所:神戸市中央区加納町2-1-9
Tel:078-241-1028
営業時間:11時30分~14時LO(ランチ限定メニューは~13時30分)、
18時~21時30分LO(売り切れ次第終了)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
珠玉のごちそう。ビーフシチュー
元町商店街から1本南に入った路地にある「グリルミヤコ」。客船コックだった先代が持ち帰った「ドゥミグラスソース」を、船上時代を含めると150年以上継ぎ足して使っています。約7時間煮込んだ牛タンはとろけるほどのやわらかさ!深みのあるソースは、マッシュポテトと絡めるとまろやかで美味です。
「グリルミヤコ」は1965年開業。歴史を物語る味は、必食です。
レアな牛肉が美味!ビフカツ
開店前から行列ができる超人気洋食店「洋食の朝日」は1961年開業の老舗。フィレ肉のとろけるやわらかさに感動するビーフカツは、約3日かけて作るデミソースの甘さと肉汁が相まった絶品です。
「低温でじんわり揚げるのがコツ」と2代目・朝見さん。ラードとサラダ油のブレンド油で揚げ、サクサク食感を実現します。
<平日の昼のみの営業ですが、連日行列必至なので、時間に余裕をもって行きましょう。
ご紹介した以外の老舗はもちろん、神戸には新しい洋食店も続々OPENしています。お気に入りのお店を探しに、足を運んでみてください。
掲載した情報をはじめ、神戸の観光情報についてもっと知りたい方は、『るるぶ神戸三宮元町'20』をご覧ください。
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●この記事は『るるぶ神戸'20』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。