おでかけ
2020.06.05
馬に乗り大自然満喫、知られざるレソトへ!【クレイジーハネムーン世界一周】
人生に一度きりのハネムーン。せっかくなら一生忘れられない思い出にしたいですよね。現在リアルタイムでハネムーン世界一周を行っているクレイジーハネムーン夫婦が訪れた国の中でも、おそらく最も知名度が低いと思われるレソト王国。九州ほどのサイズと小国ながら、高地ゆえの迫力ある大パノラマは一見の価値あり。今回は同国滞在中で最も印象に残った山岳地帯マレアレアを中心にレソトの魅力をご紹介します。
名前すら知らなかったアフリカのスイス「レソト王国」
こんにちは。現在リアルタイムでハネムーン世界一周旅行の真っ最中、クレイジーハネムーンの夫、力也です。YouTubeでの動画配信やメディアへの記事寄稿を通して、新婚夫婦のドキュメンタリーを皆様にお届けしながら現在進行形で旅をしています。
夫力也はバックパッカー歴10年。南極を除く全大陸へ渡航済み、かつアフリカ大陸も今回が3回目。そんな世界にある程度精通している私でさえ、「レソト」という国の場所はおろか、名前すら聞いたことがありませんでした。しかし南アフリカについて調べごとをしている際に、マップ上でその小国を発見します。
実は「アフリカのスイス」とよばれていて、学生時代のスイス旅にとても良い思い出を持っている私は、行くことを即決断。南アフリカのダーバン地区から直行バスが出ていることが判明したので、ケープタウンからダーバンを経由し、レソト王国に入国しました。
目指すは絶景の宝庫マレアレア
マレアレアへの道中
さて、レソトは周囲を南アフリカに囲まれているため、隣国のナミビアやモザンビークとは異なり海がありません。そんなレソトの観光資源といえば、山。最低標高地点は1400mと国全体が高地に属しており、高所ゆえの大パノラマを楽しむ方や、トレッキングなどのアクティビティを好む方に人気の旅先となっています。
レソトを最大限に楽しむための拠点としておすすめなのがマレアレアです。
山間部に突如現れるマレアレア村
名宿「マレアレアロッジ」を中心に山を切り開いたように広がるこの村は、世界中から旅好きや山好きが集まります。
私たちが宿泊したマレアレアロッジのコテージ
標高も高く、周りは山と草原しかないので、「天空の王国」というフレーズがぴったり合うような景観です。そんな中に手作り感溢れる可愛らしいコテージが無造作に並んでおり、なんだか別世界にやってきたような感覚に陥ります。
小綺麗なロッジ内部
コテージの内部はこんな感じ。こぢんまりとしているものの、衛生的で、とても過ごしやすかったです。
レソトに来たホーストレッキングはマスト
マレアレアでホーストレッキング
私たち夫婦がレソトで最も感動したのが、マレアレアで参加したホーストレッキング。動物好きな妻がインターネットで見つけてきました。妻だけが参加予約をし、私は横を歩いて撮影する予定でいました。
美しい大地を馬に乗って進みます
マレアレアのホーストレッキングは、馬に乗ることはあくまで”手段”。目的は絶景を楽しむことでした。馬に乗るのが目的になりがちが観光地とは全く異なります。
崖の目の前を臆することなく進む馬
道幅わずか数十センチの断崖絶壁や、高低差の激しい山道は自動車が入れないのはもちろん、人間が歩いて進むのも相当な体力が必要な場所で、よほどの超人でもない限り絶景を楽しんだり撮影をする余裕はないでしょう。そういった場所でも楽しむために最善の策が馬だから乗るという至極当たり前のことに感銘を受け、ホーストレッキングに参加することを決めました。結局、当初は撮影のために横を歩こうとしていた私も魅力に負けて参加することに。
野生のヤギもいます
さえぎるものが何もない景色
馬に乗ってまで見に行く景色はどんなものなのか。断崖絶壁から見えるスリル満点の大パノラマや、幾度となくすれ違う多種多様な野生動物、笑顔でポーズを決めてくれる少数民族と、先進国をはじめとする多くの国で失ってしまった地球本来の姿がそこには残っています。
馬の上から見た景色
もちろんそれらを見たことにも満足をしていますが、人間が製造した車やバスで騒音を奏で排気ガスを撒き散らしながら旅路を進むのではなく、自然界の生き物である馬に乗って進んだことで、より一層自然なスタイルで楽しめたことが一層の満足感を与えてくれました。4時間ほどのトレッキングで妻はのせてくれた馬と友達のように仲良くなっていたのも印象的でした。これだけの大自然のなかで動物と触れ合えるハネムーン、なかなかないですよね。
ハネムーンおすすめ度☆4.1
夕陽に照らされる山も魅力的
レソトは直行便がないなど、日本からのアクセスが悪いことや、ネットや交通など基本的なインフラが日本と比べるとはるかにシビアで、それらはハネムーン先に選ぶ際はデメリットになるでしょう。
しかし、山間部には手付かずの自然が残っていたり、南部アフリカで随一といわれるほど治安の良さや人の良さを考えると、上記のデメリットのみでレソトを選択肢から外すのはもったいないような気がします。
この記事を執筆してる現時点で、日本を出発し4ヶ月が経とうとしていますが、未だにお酒を酌み交わしながら「マレアレアの景色は壮大だったね」「レソトの人たちが一番優しかったね」なんていう話をするほどです。
道が悪く途中タイヤがパンクするハプニングも
アクセスが悪い旅路は言い換えればアドベンチャー感溢れる旅路です。インターネットが使えない分、旅に100%集中し、交通インフラの悪さも日本では経験できない旅の醍醐味だと割り切れるのであれば、レソトをハネムーン先として考慮する価値はあると思いました。
Text&Photo:片岡力也
映像クリエーター 。旅人だった祖父の影響を受け、学生時代に世界1周、卒業後2周目、そして今回クレイジーハネムーンとして妻と3周目の旅へ。旅の様子はすべてYoutubeで発信しています。2014年より都内で、旅人と酒呑み限定のシェアハウス「ハクナマタータ」を経営。
◆Twitter
◆Instagram
◆YouTube
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。