まだ知らない"あたたかさ"がそこに。フォトグラファー・6151が巡る、人と触れ合う佐賀ステイ

まだ知らない"あたたかさ"がそこに。フォトグラファー・6151が巡る、人と触れ合う佐賀ステイ

佐賀県 6151 カフェ ランチ 体験 体験教室
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Instagramフォロワー12万人を誇るフォトグラファー・6151さんが佐賀へ約1週間のロングステイ。目まぐるしく物事が過ぎていく都会から離れて、何気ない日常や自然がありのままの姿でそこにある伊万里・嬉野・武雄・鹿島・太良・有田エリアをトリップ。今回はいつもの旅みたいに予定を詰め込まず、あたたかな現地の人と交流しながらのどかな風景をめぐります。

summary

今回6151さんが訪れたのは・・・

伊万里
誰かに教えたくなる、とっておきの街。

伊万里焼が街に自然に溶け込む町の姿。/大川内山

お元気ですか、6151です。
今回は佐賀県の旅へ。

まずやってきたのは伊万里市にある秘窯の里「大川内山」。

300年以上も続く伝統ある町の風景、山々に囲まれた町はまるで水彩画のようで町に足を踏み入れる前から静かな高揚感が。

「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作を生み出した藩窯(はんよう)があった山なのだそう。磁器で作られた青と白の橋やオブジェ、レンガ作りの煙突や壁に埋め込まれた器などが町の至る所に散りばめられていて器好きの心を存分にくすぐってくれるので街中を歩いているだけで目が嬉しくなります。歴史に思い馳せながらの情緒あるお散歩を楽しみました。

窯元が連なる坂道で気になるお店に入ってみると伊万里焼の器がこれでもかというほど並んでいるのでついついあれもこれもと手を伸ばしてしまいます。器との出会いも一期一会。器との運命の出会いもじっくり楽しめるのもロングステイならでは。

日本の音風景百選にも選ばれた伊万里焼の14個の風鈴が奏でる「めおとしの塔」の鈴の音もぜひ。

町の奥へ奥へと進み「鍋島藩窯公園」へ。木々に囲まれた川から聞こえる水のせせらぎを感じながらほっと一息。橋の下には鍋島の美しい磁器が覗く壁が。一枚一枚違う表情のタイルが自然と調和している光景は「美しい」の一言。

伊万里川のほとりで人と人がつながる場所。LIB coffee IMARI

お散歩の後は休憩!というわけで、やってきたのは伊万里川の畔に佇むブルーの壁が美しい「LIB coffee IMARI」。

築130年の建物をリノベーションしたという広々とした店内にはゆったり過ごせるソファとインテリアが並んでいてついつい時間を忘れて過ごしてしまいそうな優しい空間。

「このカップやソーサーも大川内山に足を運んで選んできた物。店内で使われているカップは全て伊万里鍋島焼き。美しい器でゆっくりと珈琲を楽しんで頂きたくて。」 他にも肥前焼の器も扱っているという器へのこだわり。器好きにはたまらず、終始顔が微笑みで綻んでしまう、、、

オーナーの森永さんの「私の淹れるコーヒー1杯でひとりの人生を変えられるかもしれない。」という心の言葉を思い返しながら鍋島焼の美しい絵柄が描かれたカップで頂くドリップコーヒー(480円)、格別の味です。

ハンドドリップのコーヒーを振る舞ってくださった森永さんのおもてなしにほっと一息。

レンズを向けている間も巻き起こる森永さんの軽快でウィットに富んだトークに癒されっぱなし、珈琲の香ばしさに包まれる空間で笑いの絶えない時間を過ごすことに。自然と笑顔を引き出してくれる珈琲には人を寄せる魅力を感じる。

通いたくなるカフェは「会いに行きたくなるカフェ」なのではないかなって。

伊万里産の無農薬緑茶や紅茶(各420円)など地元の食材を使ったドリンクやフードはもちろん、季節のスイーツ(500円)や佐賀の牛乳と卵を使用した「さがぷりん」(500円)もおすすめ。今回は食べられなかったのだけど、、、次は絶対にさがぷりんが食べたい!硬めのプリンがお好きな方は特に、器へのこだわりも一緒に堪能して頂きたい一品です。

■LIB coffee IMARI
住所:佐賀県伊万里市伊万里町乙180
TEL:0955-25-9849
時間:月~水曜、金曜9~16時(土・日曜、祝日は8~18時)
定休日:木曜、不定休

  • 【SAGA TIPS!】
  • 焼き物で有名な伊万里・有田は、長崎県との県境あたりに位置する町。ハウステンボスからも近いので合わせて訪れてみて。長崎空港からも車で約1時間。佐賀+長崎の旅もおすすめ♩

嬉野
ここだから体感できる、特別な時間を。

昔と今がほどよく共存する美人の湯。/旅館 大村屋

日本三大美肌の湯として名高い嬉野温泉、美肌の神は嬉野にあり!と言われる美肌温泉の中でも自家源泉の「重曹泉」でつるすべ肌を楽しめる大村屋。

「湯上りを音楽と本で楽しむ宿」をコンセプトとした昔ながらの良さと現代の新しさを見事に取り入れたこだわりいっぱいのユニークな老舗旅館なのです。

「子供の頃から今も肌荒れした記憶がないですね」と話すのは「大村屋」の15代目 若旦那・北川健太さん。たっぷりと館内をご案内して頂きました。

旅館の趣ある雰囲気に現代のホテルの良さをMIXしたようなリラックス空間が迎えてくれるので気兼ねなくゆるっと過ごせるところが新しい。4つの貸し切り風呂はそれぞれ違ったデザインで楽しめるところも推し。素敵。可愛い。とりあえず毎日違う風呂を貸し切りたい。

「実は茶室があるんです。トゥクトゥクに乗って行きませんか。私、運転しますので!」とさらりと仰る北川さん。言われるがまま、北川さんの運転するトゥクトゥクに乗り気持ちの良い風を受けながら旅館から温泉街を抜けゆるりと景色を楽しみながら山道を登りやってきたのは山の頂きにある空の下の茶室「天茶台」。

「嬉野の温泉街周辺の送迎なども行っています。季節の風を感じながら町中を眺める時間とトゥクトゥクはとても相性が良いんですよ。心地良いですよね、流れていく風もこの街並みや茶畑や山々の風景も。この時間をお客様にも体感頂きたくてトゥクトゥク、用意しちゃったんです。」

そう朗らかな笑顔で仰る若旦那の言葉に(大正解です、、、)と大きく頷く事しかできなくなる程度にはうららかなドライブでした。

「また是非いらしてください」と摘みたての茶葉のようなみずみずしい笑顔で送り出してくださった若旦那と大村屋旅館に涙の別れを告げ、次の目的地へ旅だったのでした。

■旅館 大村屋
住所:佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙848
TEL:0954-43-1234
チェックイン/アウト:15時/10時
料金:1泊2食付 1名15000円(税別・サービス料込)~

お皿詰め放題、とっておきのお宝探し。/吉田皿屋トレジャーハンティング

実はこの旅で一番気になっていたお宝探し、器の「トレジャーハンティング」。
え、何それ、絶対楽しい。と到着前からワクワク。

向かったのは「吉田皿屋」。
創業150年の老舗陶磁器問屋「ヤマダイ」の古い木造倉庫に長い間眠っていたデッドストックや販売のできなかった器たちを1カゴ(小)5000円で詰め放題ができるという本当のお宝探し!有田・伊万里・波佐見などを扱っている卸屋さんなのだそう。

早速、わたしも体験させて頂くことに。
写真を撮るのも楽しいけど、やっぱりじっくりと吟味して選んでいく工程が楽しい。

大きな急須やどんぶり、茶碗に特大皿。よく見てみると美しい手書きの絵柄の入った高級な磁器まで掘り出し物もお気に入りもそこかしこに隠れているので黙々と選び続けてあっという間の90分。
いやー、お値打ち。絶対買い物上手。などと自画自賛しつつ、戦利品を並べて心がほくほくに。

ハンティング中も器の絵柄の手法や作られた年代などを丁寧にお話しくださったのはヤマダイ代表取締役・大渡 義直さん。
「遠方から足を運んでくださるお客様が増えていて皆さんとても楽しんでくださる。店頭には並ぶことのなかった特別な器には有田の職人が手作業で丁寧に描いた絵柄や装飾が施された器たちも沢山眠っているんです。」

持ち帰りも可能ですが宅急便で自宅にお手配することも可能(送料別)。たっぷり詰め込んでも安心のサービスですね。

個人的に推しだったのは、ネコチャンたちが縦横無尽に走り回っていたところ。

「猫たちが店内を走り回って(器を)割っちゃうんですよね」

そう言って優しく微笑む大渡さんやスタッフの皆さんの柔らかな声により一層心和むお宝探し時間なのでした。

■吉田皿屋
住所:佐賀県嬉野市嬉野町吉田丁4051
TEL:0954-43-9214
時間:9時30分~12時(制限時間90分)
定休日:不定休
料金:1カゴ(小)5000円(大)10000円

武雄
地元に愛される、おいしいお店たち。

百花繚乱な手打ちそば。/房 空路

左から一の膳、二の膳
左から一の膳、二の膳

黒髪山の麓にひっそりとある一軒の古民家ギャラリーへ。

打ちたて、茹でたて、締めたての絶品こだわりそばが味わえる「房 空路(ぼう くうじ)」。
「蕎麦御膳」(2200円)は土・日曜のみ提供、一日15食限定のスペシャルメニュー。なくなり次第終了の予約必須なおそばです。

一の膳、二の膳と豪華なおそばに7〜8種類の先付け、小鉢等、蕎麦の実入り季節の炊き込みご飯などがついてくるので、見た目もおいしい!そばは冷温が選べ、デザート付き。

ボリューミーだけど香り高くコシのあるおそばのおかげでぺろっと平らげてしまった。。。さすがこだわりのおそば。もちもちとした食感で喉越しもよく、そば好きにはたまらない!

お食事を楽しむだけではなく、店内のインテリアや建物の造りも趣のある雰囲気。店主は器アーティストでもある鯉のぼり子さん。

「一点一点、手作業で作り上げた器に描いています。ギャラリー地下には工房があるんですよ、よかったらご覧になって行ってください。」

そんな、いいんですか!と言いつつも興味を抑えきれず、ずいずいと身を乗り出しつつ地下のアトリエへご案内も頂くことに。ギャラリーの雰囲気から一変、職人の作業場の空気が漂う空間には器を焼き上げる窯や焼き上がったばかりの作品たちがずらりと並んでいました。

お嬢さんの作品も大人気で、作成した器たちを遠方からこの房 空路のアトリエで焼き上げてから販売なさっているのだそう。母娘で器アーティストとして活躍されているだけでなく、同じ窯で焼き上げて旅立っていくだなんてとても趣きを感じてしまう、、、憧れます、ナチュラルに。

おそばは息子さん、同じく器アーティストとして活動する娘さんの3人で作り上げる店の空間は新しくて懐かしさを感じられるいい匂いで満ちていました。

展示されている器たちは購入も可能なので食事の後はゆっくりとお気に入りを探す時間に。

生活に根ざした食器たちがここでしか出会えない美しい色を乗せて誰かの元へ旅立っていく。
ひとつの器が物語を経て人から人へと渡っていく姿を想像しつつ、わたしもここでしか出会えない器たちを連れて帰りました。

■房 空路
住所:佐賀県武雄市山内町大字宮野1426−2
TEL:0954-45-2234
時間:ギャラリーは11時30分~16時。ディナーは18~23時(22時30分LO)。ランチは土・日曜のみ11時30分~15時(14時30分LO)
定休日:水曜

愛される「ホワイト餃子」と「もしもしラーメン」。/餃子会館

昭和50年頃から続くラーメン店、武雄の民に愛されているという餃子会館の「ホワイト餃子」と「もしもしラーメン」。

餃子は大好きですが、ホワイト餃子は未体験。どんな味がするのかなとワクワクしてしながらオーダー。

夕方の店内は活気のある雰囲気でカウンター越しに厨房が覗ける空間。おいしそうな匂いと共にキッチンの音が店内に流れてきて耳が心地よい。お腹空いた!

どーん。これが噂のホワイト餃子(8個450円)。ぷっくりした風貌がお皿にもりもり、ボリューム満点です。1人前でこの量ということで完全にお腹いっぱいになる。厚めの皮に肉とお野菜がたっぷり詰まっているのでこれは、誰かとシェアして突くのも楽しいかも。

もしもしラーメン(550円)は豚骨スープがっつり九州ラーメン。なんだか懐かしさを感じるあっさりめのお味でホワイト餃子と良く合う。

ちなみにもしもしラーメンの名前の由来はお店が電電公社(現NTT)の側だったからなのだそう。お店のあちこちに存在するゆるいマスコットキャラクターのお名前を伺ったら名前はまだ無い、とのこと。意外!

■餃子会館
住所:佐賀県武雄市武雄町富岡12397-1
TEL:0954-22-3472
時間:11時~売り切れ次第終了
定休日:木曜(祝日の場合は翌日)

鹿島・太良
心も体もリラックスできるお宿たち。

泊まれる古民家でほっこり時間。/ゲストハウスまる

地元や県外から移住してきた若者15人の有志が設立した「株式会社肥前浜宿まちづくり公社」が運営する泊まれる古民家「ゲストハウスまる」。

古い旅館をリノベーションした室内は見晴らし良い空間。一階に設けたタイル作りのキッチンや洗面台などのスペースはどことなく昭和の香りが漂うレトロな雰囲気。

ダブルベットのドミトリールームや小さな庭など、もし田舎に実家があったらこんな感じかな、と思わせてくれる空間。

発酵文化と建築物など先人たちから受け継いできた肥前浜宿の素晴らしい伝統を次世代につないでいこうと町づくりを目指す株式会社肥前浜宿まちづくり公社(ゲストハウスまる)は酒蔵通りの中にあるので周辺の散策も楽ちん。ふらっと漬物屋さんに足を運んだり、酒蔵でじっくり飲み比べしながらお酒を選ぶのにも便利な距離。

半地下の玄関とリビングからの不思議な眺めも心落ち着く時間をくれる場面のひとつです。

■ゲストハウスまる
住所:佐賀県鹿島市浜町1204-4
TEL:0954-68-0902
チェックイン/アウト:15時/10時
料金:1泊1名3900円(税・サービス料込)~※2021年4月より変更の予定あり

好きな味を探して、ほろよいさんぽ。/肥前浜宿

左から、赤鳥居 オリジナル 1980円、赤鳥居 プレミアム 4840円
左から、赤鳥居 オリジナル 1980円、赤鳥居 プレミアム 4840円

肥前浜宿といえば酒蔵通り。江戸時代から昭和時代にかけて酒や醤油などを作る事で栄えた地域です。今も残る光武酒造場、富久千代酒造などのほか、有形文化財として登録された建物も多く歩いているだけでも趣を感じることのできる観光スポット。

まず向かったのは光武酒造場が経営する日本酒や焼酎の飲み比べができる観光酒蔵 肥前屋。

広い店内をずいずい進むと、酒蔵やノスタルジーな雰囲気を味わえる「昭和の部屋」の見学もできます。佐賀ブランドのお酒をお探しなら日本酒「光武」「肥前浜宿」の他にも新しいクラフトジン「赤鳥居」が爽やかですっきりとした香りでおすすめ。

手指消毒のアルコールも見つけた!
お酒が飲めなくてもこれならお土産に面白いかも。

浜宿キッチン
飲み比べセット 3種 1000円

ランチは酒蔵通りにある「浜宿キッチン」へ。チキン南蛮膳や鯛のあら炊き膳などの日替わりランチは1100円。築220年の建物をリノベーションした店内はインテリアもキュート。浜宿酒蔵のお酒の品揃えが充実していて、利き酒も楽しめます。

浜宿キッチン
スイーツセット 500円

居心地が良くてスイーツまで堪能しちゃいました。

■観光酒蔵 肥前屋
住所:佐賀県鹿島市浜町乙2751
TEL:0954-60-4788
時間:11時30分~21時
定休日:木曜

■浜宿キッチン
住所: 佐賀県鹿島市浜町乙2751
TEL: 0954-60-4788
時間:11時30分~21時
定休日:木曜

冬だからおすすめ、星降る露天と「かにまぶし」。/豊洋荘

蟹を食べる姿というと手掴みで割とワイルドなイメージというのもあって場面によっては色々配慮が必要かなと考えてしまう女性は少なくないのでは。ちなみにわたしはワイルド過ぎるのでなかなか人前で蟹を食すにも勇気がいります。

そんなわたしでも美しく蟹を食べられる、豊洋荘のオリジナル「かにまぶし」。
きれいに解された竹崎かにの身をたっぷりと堪能させていただきました。

かにまぶし
かにまぶし2700円(税別)※大盛は3100円(税別)

テーブルが美しい。。。自然と仕草も美しくなっていくような感覚に。

かにまぶしを一番おいしくいただく為のお作法についてオーナーの川島さんに伺うと..「御櫃のご飯を茶碗によそい、蟹を乗せたら「かにみそ」「秘伝のまぶしタレ」「特製ポン酢」「お出汁」を使って好みの味でお召し上がりください。」との事!お話をしっかり聞きたい耳と目の前のほかほかの蟹たちを早く味わいたい気持ちとでくらくらしつつ、早速頂くことに。

最後の締めはお出汁でかに茶漬けでさらさらと。ああ、これは。最高です。

ちなみにお食事は宿泊客以外の方でも楽しめるとか。(ランチは11時30分~14時30分)

幸せをたっぷりとお腹に詰め込んだ後は、有明海を一望できる星降る貸切露天風呂「十方空」へ。

「広い空の下に真っ直ぐに伸びる水平線を眺めていると心まで洗われるようでしょう?晴れた日の星空のパノラマは言葉では言い表せない美しさ。空気が澄んでいる時期には九州四県を見渡す絶景が広がっていて、ここでしか眺めることの出来ない景色が楽しめるんですよ。」と川島さん。

広い空の下に真っ直ぐに伸びる水平線を眺めていると心まで洗われるよう。
夜も朝も楽しめる絶景パノラマは圧巻、夕暮れ時や朝焼けを楽しむのもいいですね。

川島さんは「言葉ではなくて、ここで実際に見て体験して頂きたいからこそ多くは語らずにいたい。お客様がそれぞれ感じた事をお話し頂く機会に恵まれるとそこで初めて新しい発見をする事もあり、お店作りのヒントに繋がっています」と溢れる笑みでお話しくださいました。

オーナーの川島さんの温かなおもてなしを感じる隠れ家お宿、かにまぶしを楽しむだけではもったいない、宿泊がおすすめの癒し空間。大切な人を連れて、何度も訪れたい場所になったのでした。

■星降る露店とかにまぶしの宿 豊洋荘
住所:佐賀県藤津郡太良町大浦丙1099-5
TEL:0954-68-3545
チェックイン/アウト:16〜19時/10時
料金:1泊2食付き 1名12000円(税別・サービス料込)~

有田
思い出を美しい形に。有田で新しい器作り。

お皿の裏まで鮮やかになる練り上げ体験。/艸窯(そうがま)

突然ですが、わたしは手先が不器用です。繊細な仕事が全くと言っていいほどできない。
なので人の手から生み出されるモノがとても好きで、それらを生み出す人々をいつも羨望の眼差しで見つめています。

練り上げワークショップ  オリジナルコース 3500円
練り上げワークショップ  オリジナルコース 3500円(税別)

そんなわたしが器作りに…挑戦してきました!かなり腰が引けた感じで早速開始。

体験したのは「練り上げ」という手法で仕上げる器作り。
簡単に説明すると、色を混ぜた粘土を重ねて切った物を並べて模様と形を作り焼く、という金太郎飴方式で仕上げていく磁器です。

わたしが選んだのはそば猪口に「青海波」の柄。粘土の中から好きな色を選んだら準備万端。

えー、そんな模様とか雑な仕事しかできないわたしには絶対無理だ。。。絶対に美しく仕上げられる訳が無い。。。そんなの写真撮れない。。。
と激しく尻込みしつつも先生に手取り足取り教わりながら粘土をこねこね、くるくるしている間に段々と手先に集中。そばで先生が丁寧に教えてくださったおかげで不器用なわたしでもこの仕上がり!見て!美しい。すごい。感動で語彙が消える。

粘度を混ぜて色を作ったり、糸で切り分けてこねたりする作業も楽しいけどそれより何より仕上がりに感動してしまって自分で自分を大絶賛しまくりました。

「練り上げの手法を気に入って佐賀に訪れる度に艸窯で練り上げ体験をなさるお客様も多くいらっしゃるんですよ。練り上げの器は他の器と違って内側まで美しい柄が並んでいくので仕上がりにみなさん感激されるんです」と奈美子 先生。

とても人気がある体験なのも納得、というわけですっかり練り上げの虜に。 楽しさのあまり、佐賀に来たら毎回体験したい!修行したい!と、自然と口から発するほど。

仕上げに先生が粘度を叩きろくろで形を整えてくださるので、歪んだ器にならず安心。 焼き上げに時間がかかるので後日自宅に配送していただくことに。

ご家族3人で練り上げ制作をなさっている艸窯。Tシャツとジャケットがお揃いなところもとてもキュートでときめいてしまいます。

旅先から自分宛に届く思い出の器、なんて粋。早く届いてほしい!
美しい練り上げの器は、外も中も同じ模様なところもお気に入りになりました。

■艸窯
住所:佐賀県有田町中樽2-28-14
TEL:0955-42-3846
時間:10~17時(最終受付:15時)
定休日:不定休
料金:オリジナルコース 3500円(税別)、取皿市松コース 2500円(税別)送料は別途

ゆったりのんびり、佐賀旅。
どこかの土地に長く滞在するのは久しぶりだったけれど、短い旅じゃ発見できないことがたくさん。
ゆるゆると夕日を眺めたり朝焼けを待って二度寝したり。
街を散策しながら見つけたお店で町の人とお話ししながらお土産探しもゆっくりできちゃう憧れ叶うロングステイ、また会いたい人や行きたい場所が増える心豊かな旅になりました。

●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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