
熊本県おすすめ博物館12選! 展覧会&イベント情報ほか営業時間もチェックしよう
「火の国」ともよばれる熊本は、雄大な自然や温泉に恵まれた土地。活火山・阿蘇山やおいしい焼酎でも有名ですね。隠れキリシタンが暮らし、西南戦争の舞台ともなった熊本ならではの個性豊かな博物館が揃っています。編集部おすすめの博物館12件をご紹介します。
千代の園酒造
コルク栓を用いた大吟醸「エクセル」5500円や、幻の酒米といわれる「神力」を復活させ、それをぜいたくに使った純米吟醸「熊本神力」1870円などが有名な蔵元。敷地内にある史料館(入場無料)では、昔実際に酒造りに使用していた道具や資料などが多数展示され、酒造りの歴史にふれることができます。
売店・史料館の横には、「千代の園酒造(ちよのそのしゅぞう)」の日本酒を飲み比べできる角打ちもあります。
※年間を通して酒蔵の中の見学はできません。
阿蘇火山博物館
館内には、阿蘇カルデラの成り立ちや地形・地質、日本や世界の火山などの展示があり、3階の5面マルチスクリーンでは火山に関する映画を上映しています。展示室には阿蘇中岳火口のプロジェクションマッピングがあります。
天草四郎ミュージアム

島原の戦いで天草四郎とともに、信仰の戦いにすべてを捧げた民衆の姿を伝えるテーマ館。迫力ある映像による、島原の戦いのイメージビデオは必見です。南蛮船の模型やジオラマも展示され、当時の歴史的背景を分かりやすく解説しています。2階の瞑想ホールでは、光と音に包まれてくつろげます。
天草キリシタン館

天草市の中心部・本渡市街地を一望する城山公園内にあります。2階展示室では、「天草四郎陣中旗」、「南蛮文化の伝来と天草」、「島原・天草一揆」、「一揆後の天草復興とキリスト教信仰」の4ゾーンに分けて天草の歴史を紹介しています。
島原・天草一揆で実際に使われ、血痕や刀などによる傷跡が残る国指定重要文化財「綸子地著色聖体秘蹟図指物(りんずじちゃくしょくせいたいひせきずさしもの)(天草四郎陣中旗)」は、キリシタン史を代表する貴重な資料で、通常はレプリカですが定期的に実物を展示公開。島原・天草一揆時の武器や踏絵など、約150点の展示品はどれも興味をそそられます。
天草コレジヨ館
天草下島の南西部に位置する資料館。16世紀末、天草にキリスト教宣教師を養成する大神学校(コレジヨ)が誘致され、南蛮文化が花開きました。館内には、天正遣欧使節がヨーロッパから持ち帰ったグーテンベルク印刷機(複製)や、竹筒を使ったパイプオルガンなどの西洋古楽器を展示しています。また2階には、平和を願い世界各国から贈られた、民族衣装に身を包む117体の人形を展示する「世界平和大使人形の館」もあります。
天草ロザリオ館
大江教会が立つ丘の麓にあり、天草キリシタンの生活や文化などに関わる遺品などを展示する資料館。潜伏キリシタンの里であった大江には、信仰を続けていくためのさまざまな工夫や祈りの道具が生まれました。なかでも興味深いのは、オラショ(祈り)を密かに唱えていた隠れ部屋(ジオラマ)。葬儀の折に、仏教のお経を封じ込めたという「経消しの壺」や潜伏キリシタンの家に代々伝わってきた信心具なども展示されています。映像ホールでは、キリシタンの歴史を15分程度にまとめた映像も大型スクリーンで放映しています。
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