おいしさの秘訣は「素材」にあり! 食都「福井」で食べるべきソウルフード<お惣菜編>
福井県のソウルフードを訪ねる旅。前回の<甘いもの編>から一転、今回は福井の食卓を彩る「お惣菜」を深堀り。通もうなるハイレベルな「そば」から、「油揚げ」や「お惣菜」に代表されるごはんのおかずまで、福井に行ったらおなかいっぱい食べたい、おいしいものをご紹介♪ お米がおいしい場所だから、ごはんにあうおかずが豊富です。
在来種を守り続ける福井の香り豊かな「そば」
在来種とは、特定の地域で昔から種を採り栽培され続けるそばのこと。作付面積&収穫量ともに全国上位で在来種を栽培している福井県のそばは、改良品種に比べて希少で深みのある風味とコシの強さが特徴です。在来種は熟成度にばらつきが出るため、収穫期に差が出て育成効率が悪い一方、その土地ごとに違った味わいが楽しめます。
今回ご紹介する「きょうや」では、福井県の丸岡町で収穫された在来種のそば粉を使用。丸岡産のそば粉は、そばの実が小粒ながら、実が詰まっていて香り高いのが特徴です。ここで食べて欲しいのが福井名物「おろしそば」680円。大根の辛味を楽しみたい人は「しぼり」を、辛さ控えめがお好みの人は「みぞれ」をお試しください。
「きょうや」のそばは、ボリューム控えめなので、女性でも2杯は軽く食べられます。せっかくなら2種類のそばを食べ比べてください。おろしそばでそばのコシを味わったあとに、出汁が効いた温かい「かけそば」710円を食べると、冷やしそばとは異なる食感が楽しめます。昼も夜もそばがなくなり次第営業終了。開店前から行列ができるほどの人気店です。
■石うす挽き手うちそば処 きょうや
住所:福井県福井市和田中2丁目936-2
TEL:0776-25-1662
営業時間:11~15時、17~20時
休み:火曜、月曜夜
豆腐の厚みとカリっとした皮がたまらない「油揚げ」
福井県の人が大好きな油揚げ。1世帯あたりの「油揚げ・がんもどき」購入額で福井市が60年近く日本一に輝くなど、もはや県民食と言って過言ではありません。油揚げ好きが高じ、「あげフェス」なるイベントが毎年11月半ばに福井市内で開催され、揚げたての油揚げが販売されるそうです。
この油揚げ、煮物やみそ汁だけでなく、ステーキや炒め物など、メインディッシュにもなるため、昔から重宝されてきましたが、大根おろしを添えて、しょうゆをかけて食べる方法が素材のよさを楽しめ人気です。福井の油揚げは分厚い豆腐を揚げた厚揚げタイプ。大豆の風味が生きた豆腐感と、皮の香ばしさを味わってください。県内のスーパーで購入できますよ。
福井のお母さんが作る「お惣菜」を食べ比べ
最後に紹介するのは、福井県のお母さんの味が楽しめるお惣菜の店「じんべえ」。ランチバイキング(780円)なら、ずらりと並ぶ40種類ほどのお惣菜の中から、好きなものを好きなだけ食べられます。お肉派の人は唐揚げやかつフライを、お魚派の人はさばのみそ煮や小あじの南蛮漬けをメインにどうぞ。
必ず味わって欲しいのが、福井の野菜を使ったお惣菜。黒豆のほっこり煮や金時豆、ひじきの煮物など、いずれも素材のうまみと、お母さんによるやさしい味付けに、ごはんが進むこと間違いなし。+50円でお味噌汁もつけられます。ごはんはもちろんおかわりOK。福井のおいしいお米とお惣菜をおなかいっぱい堪能できるお店です。
■手づくりお惣菜 じんべえ
住所:福井県丹生郡越前町織田98-24(劔神社前)
TEL:0778-36-0303
営業時間: 10~18時(ランチバイキングは平日11~14時、土・日・祝日11~15時)
休み:なし
福井県のお惣菜を県外の観光客にも楽しんでもらおうと、県内の旅館・ホテルが朝食でお惣菜を提供するサービスをスタート。幸福度日本一の福井のお惣菜は「お幸ざい」と命名され、主に福井市内旅館組合加盟のホテル・旅館で楽しむことができるそうです。興味をもった人は、福井市旅館組合のサイトをチェック!
お幸ざい公式サイト
甘いものとしょっぱいものの無限ループで、この上なくお腹が満たされた福井の旅。おいしい食文化が息づく理由は、自然に恵まれた環境にありました。降水量の多さが豊富な水源と名水を育て、寒暖差のはっきりとした気候がおいしい農作物を育てます。環境に恵まれている福井県では、ぜひ素材の味が引き立つ、素朴でシンプルな料理を堪能してくださいね~。
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