京都・大阪で人気のミニシアター3館!老舗からおしゃれな映画館まで、おすすめを紹介

京都・大阪で人気のミニシアター3館!老舗からおしゃれな映画館まで、おすすめを紹介

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映画好きなら一度は名前を聞いたことがある有名ミニシアターが点在する京都・大阪。支配人のこだわりが詰まった老舗シアターから、おしゃれな雰囲気が魅力のフレッシュな劇場まで、京都・大阪の有名ミニシアター3軒を紹介します。それぞれ京都駅や大阪・心斎橋駅などターミナル駅からアクセスも良いので、地元の人はもちろん、旅行で訪れた際にもぜひ足を運んでみてください。

1.こだわりの特集上映が面白い!「京都みなみ会館」

手描きの看板が入口でお出迎え
手描きの看板が入口でお出迎え

京都駅となりの近鉄東寺駅から徒歩2分。地元の人や大学の多い京都ならではの若者で賑わうエリアにあるのが、京都みなみ会館です。2019年の夏に、旧館からほど近い、国道1号線を挟んだ反対側に移転し再オープン。3スクリーンを有する、ミニシアターの中では規模の大きい劇場です。

座り心地の良いシートに座って楽しもう
座り心地の良いシートに座って楽しもう

「この劇場は、お客様それぞれが異なる印象を持っていて、良い意味で色がついていない、“ごちゃまぜ”なイメージだと思うんです。その期待に応え、作品の多様性を維持するためには、自分達で企画を作らなければいけないと考えました」と語るのは館長の吉田由利香さん。24歳という若さで館長に就任した彼女がこだわるのは、なんといっても特集上映。

京都みなみ会館オリジナルTシャツも販売中
京都みなみ会館オリジナルTシャツも販売中

『パターソン』(2016)の公開時に企画された≪オーディナリーなライフにブリリアントな瞬間があるんだよナイト≫など作品のテーマに合わせたものや、手作りの骸骨を客席に飛ばす手作りの4DX風上映からオールナイト上映まで。どの企画にも、館長とスタッフの、観客を楽しませたいという思いが込められています。

有名どころの観光地から少し離れたエリアにある
近鉄東寺駅は京都駅からひと駅なのでアクセスも◎

ジャンルレスな映画を多数上映しながら、こだわりの特集上映にも力を入れる多彩な劇場、京都みなみ会館。支配人をはじめとしたスタッフのチームワークが光り、観客への思いがあふれるこの劇場だからこその体験をしに、ぜひ足を運んでみては?

■劇場データ

劇場名:京都みなみ会館
住所:京都府京都市南区西九条川原城町110
アクセス:近鉄東寺駅から徒歩1分
席数:スクリーン1(126席)、スクリーン2(54席)、スクリーン3(30席)
HP:https://kyoto-minamikaikan.jp/

2.鴨川デルタのすぐ近く 商店街に誕生した「出町座」

商店街にあり、日常の風景に溶け込んでいる
商店街にあり、日常の風景に溶け込んでいる

京阪出町柳駅から、鴨川デルタに架かる橋を渡り、出町桝形商店街に入って少し歩くと、映画のポスターの数々が目に飛び込んできます。1階に書店とカフェ、2階と地下に劇場のある出町座は、薬局だった建物をリノベーションして2017年末につくられた文化複合施設です。

開演を待つまでの時間も楽しい
開演を待つまでの時間も楽しい

入口を入ると目の前にはカウンターのみ8席のカフェ「出町座のソコ」が。その背面にずらっと本が並ぶスペースが書店「CAVA BOOKS」です。カフェでは劇場に持ち込むことも、テイクアウトも可能なドリンクとフード、劇場持ち込み向けのオードブルが揃います。出町座で上映中の作品とのコラボメニューを販売していることも。

券売機でチケットを買い、受付で座席指定をする
券売機でチケットを買い、受付で座席指定をする

出町座には俗に言うロビーとよばれるような場所がなく、カフェや書店だけでも入りやすいようになっていて、地元の人のコミュニケーションの場としても親しまれているそう。座長の田中誠一さんによると、カフェが併設されているというだけでなく、「商店街の中にあるので、人と人との距離が近いこともプラスになっている」そう。その相乗効果によって、日常的に行き来する人が気軽に入ってこられる空間になっているのが魅力です。

まるで別世界に入り込んでいくような感覚を味わいながら地下の劇場へ
まるで別世界に入り込んでいくような感覚を味わいながら地下の劇場へ

出町座を訪れる際はCAVA BOOKSでこれから観る映画に関連する本を手に取り、出町座のソコでひと休憩しながら開演のアナウンスを待つ、そんな余裕をもったプランニングがおすすめです♪

■劇場データ

劇場名:出町座
住所:京都府京都市上京区三芳町133
アクセス:各線出町柳駅京阪5番出口から徒歩5分
席数:B1F(42席)、2F(48席)
HP:https://demachiza.com/

3.フィルムの音と光が懐かしい「シネ・ヌーヴォ」

うっとりするような内装の劇場
うっとりするような内装の劇場
かつては“西の心斎橋”とよばれるほど文化的に賑わい、現在は下町風情を残す街として知られる大阪・九条にあるのが、シネ・ヌーヴォ。日本の演劇史にその名を残す劇団・維新派が手がけた内装と外装がとても味わい深く、“画になる劇場”としても知られています。

劇場看板の前で写真を撮る映画ファンも多い
劇場看板の前で写真を撮る映画ファンも多い
棟梁をつとめた座長・松本雄吉さんは、非日常的な空間を意味する「水中映画館」をコンセプトに劇場を建設。玄関のブリキでできたバラのオブジェの造形物など、維新派によるアート作品としても、非常に価値が高いものとなっています。

壁には来場した監督や俳優のサインがびっしり
壁には来場した監督や俳優のサインがびっしり
現在では非常に貴重なフィルム上映である点も、シネ・ヌーヴォの大きな魅力のひとつ。「フィルムで鑑賞できる機会は現在、全国でもほとんどありません。そんな中、ヌーヴォでフィルム上映を頻繁に実施できているのは、映写技師のがんばりが大きいです。ヌーヴォが続けていかなければならないことだと考えています」という支配人・山崎紀子さんの言葉からもそのこだわりが感じられます。

薄暗い場内が非日常的な雰囲気を盛り立てる
薄暗い場内が非日常的な雰囲気を盛り立てる

カタカタカタ・・・と、フィルムと映写機が動き出す音。後方の映写室からスクリーンに放射する光。シネ・ヌーヴォで作品を見るその瞬間は、いろんな現実を忘れさせてくれる、まさに映画の醍醐味がたっぷり詰まった時間。デジタルにはない味わいが待つミニシアターです。

■劇場データ

劇場名:シネ・ヌーヴォ
住所:大阪府大阪市西区九条1-20-24
アクセス:各線九条駅地下鉄6番出口から徒歩3分
席数:シネ・ヌーヴォ(69席)mシネ・ヌーヴォX(24席)

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『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。 ~映画の余韻と楽しむお散歩ガイド~』
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●この記事は『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。 ~映画の余韻と楽しむお散歩ガイド~』に掲載した記事をもとに作成しています。

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