函館で感じる異国情緒! 絶対に行きたい洋館&教会めぐり|北海道
日本初の国際貿易港として開港した函館。港を望む坂の周辺には、異国文化の影響を受けた建築物が建ち並んでいます。ヨーロッパの建築手法を取り入れた洋館や、宗派の異なる教会群で、居留地ならではの日本とは思えない異国情緒を感じましょう!
Summary
色鮮やかに蘇ったハイカラな洋館/重要文化財 旧函館区公会堂
明治43年(1910)に建てられた木造建築の洋館。左右対称形のコロニアルスタイルの建物で、優美なバルコニーが特徴的。歴代天皇が宿泊・休憩された御寝室・御座所をはじめ、華やかな装飾に往時の函館の賑わいを感じることができます。シアタールームでは公会堂の歴史を物語る映像も見られます。
2階のバルコニーからは、眼下に函館港の絶景が広がります。撮影スポットとして大人気!
シャンデリアが目を引く大広間は、音楽会などの行事で利用されていました。
壁や天井に植物文様の壁紙を使用したこちらは貴賓室。高貴な紫色の家具に目を奪われます。
建設当時にはビリヤード台が2台設置されていたという球戯室。
ロングドレスやハイカラ和装衣装などをレンタルできる「函館ハイカラ衣装館」もあるので、ドレス姿で記念撮影を楽しむこともできます。
■重要文化財 旧函館区公会堂
(じゅうようぶんかざい きゅうはこだてくこうかいどう)
住所:北海道函館市元町11-13
TEL:0138-22-1001
営業時間:9~18時(土~月曜は~19時、11~3月は~17時)
定休日:無休
料金:300円
交通:電停末広町から徒歩7分
リノベーションされた有形文化財/旧北海道庁函館支庁庁舎
綺麗なエメラルドグリーンは目を引くのは、明治42年(1909)竣工の北海道庁函館支庁として利用された洋風建築物。館内は当時のノスタルジックな趣を残しています。「Jolly Jellyfish 元町公園店」としてリニューアルオープンし、2階席では函館の景色を眺めることができます。
「Jolly Jellyfish 元町公園店」では、バターピラフにボリューミーなビーフステーキをのせ、トラピストバター香るオリジナルソースで仕上げた一函館のソウルフード「ビーフステーキピラフ」のほか、屋外のキッチンカーでは「元町パークソフト」500円なども楽しめます。
館内では、ゆったりとしたノスタルジックな空間を楽しめます。
■旧北海道庁函館市庁庁舎
(きゅうほっかいどうちょうはこだてしちょうちょうしゃ)
住所:北海道函館市元町12-18
TEL:0138-76-8215(Jolly Jellyfish 元町公園店)
営業時間:10~17時
定休日:不定休
交通:電停末広町から徒歩7分
ユニオンジャックに寄り添うコロニアルスタイルの建物/函館市旧イギリス領事館(開港記念館)
大正2年(1913)から昭和9年(1934)までイギリス領事館として使用されていた建物。当時の部屋を再現し、館内のショップ「ヴィクトリアンローズ・スーベニアショップ」では旧イギリス領事館オリジナル商品を販売。見ごたえある開港ミュージアムも併設しています。
領事執務室は机や書棚や掛け時計、暖炉などを再現しています。
1階には英国から取り寄せた調度品を配し、優雅な雰囲気が楽しめる「ヴィクトリアンローズティールーム」も。こちらでは、スコーン、サンドイッチ、プチケーキ、バラのグラスゼリーがのった、本格的な「アフタヌーンティーセット」(2名よりオーダー可能)が楽しめます。
■函館市旧イギリス領事館(開港記念館)
(はこだてしきゅういぎりすりょうじかん(かいこうきねんかん))
住所:北海道函館市元町33-14
TEL:0138-27-8159
営業時間:9~19時(11~3月は~17時)
定休日:無休
料金:展示室入館300円(函館市北方民族資料館、函館市文学館、旧函館区公会堂との2・3・4館共通入館券:2館500円、3館720円、4館840円)
交通:電停末広町から徒歩5分
緑色の尖塔と白壁が美しいゴシック様式の教会/日本基督教団函館教会
アメリカ人宣教師のハリス氏が明治7年(1874)に伝道したのが始まりで、現在の2階建ての会道は昭和6年(1931)に完成した教会。昭和55年(1980)、当時の西ドイツ・ヴェール社製のパイプオルガンが設置され、現在もなお神聖な音を奏でています。
内部見学は事前に電話での予約が必要です。礼拝堂にはドイツ製のパイプオルガンがあります。
■日本基督教団函館教会
(にほんきりすときょうだんはこだてきょうかい)
住所:北海道函館市元町31-19
TEL:0138-22-3342
営業時間:要問合せ
定休日:要問合せ
料金:拝観無料
交通:電停十字街から徒歩13分
高台に位置する瀟洒な教会/函館ハリストス正教会
ロシア領事館の付属聖堂として建てられたのが始まりの日本初の正教会聖堂。祈祷の前には美しい鐘の音が鳴り響くことから「ガンガン寺」ともよばれ、市民にも親しまれています。国の重要文化財にも指定。
庭はきれいに手入れがされているので、散策にも最適です。
■函館ハリストス正教会
(はこだてはりすとすせいきょうかい)
住所:北海道函館市元町3-13
TEL:0138-23-7387
営業時間:10~17時(土曜は~16時、日曜13~16時)
定休日:無休(1~3月は不定休。教会行事の場合は見学不可)
料金:拝観献金200円
交通:電停十字街から徒歩12分
建物の4方向に十字架モチーフ/函館聖ヨハネ教会
日本聖公会の北海道最古のプロテスタント教会。白い壁に映える彩色ガラスの十字架や、4方向に延びる十字架を表す屋根など、モダンなデザインが特徴です。
パイプオルガンやステンドグラスのある内部は、5月1日〜11月3日の期間限定で見学可能。近代的な内部に木造の十字架も。
教会前の坂から見下ろすと、建物が十字の形になっているのがわかります。
■函館聖ヨハネ教会(はこだてせいよはねきょうかい)
住所:北海道函館市元町3-23
TEL:0138-23-5584
営業時間:夏季教会内見学9~17時ごろ
定休日:要問合せ
料金:拝観無料
交通:電停十字街から徒歩15分
尖頭アーチの天井が特徴/カトリック元町教会
赤い屋根と八角形の尖塔が特徴の、大三坂の先のチャチャ登りへ入る手前に立つ、国内では最も古い歴史をもつローマ・カトリック教会です。晴れた日には、空と屋根の青と赤のコントラストが鮮やか。
大聖堂内にある祭壇一式はローマ教皇ベネディクト15世から贈られた、とても貴重なものです。
■カトリック元町教会(かとりっくもとまちきょうかい)
住所:北海道函館市元町15-30
TEL:0138-22-6877
営業時間:10~16時
定休日:無休(日曜の午前中、教会行事の場合見学不可)
料金:拝観無料
交通:電停十字街から徒歩10分
華やかだったデパート当時の面影残る/函館市地域交流まちづくりセンター
南部坂下の交差点に立つ、元丸井今井呉服店函館支店をリノベーション! 2007年より観光案内、パンフレットも備える公共施設に生まれ変わりました。青銅のドーム「クーポラ」は、建物のシンボルです。東北以北最古の手動式エレベーターがみどころ。
みどころは東北以北最古の手動式エレベーター。今も乗ることができます!
ノスタルジックな建物の1階部分には「cafe Drip Drop(カフェ ドリップ ドロップ)」もあります。窓の外を走る路面電車を見ながら本格的なドリップコーヒーを楽しめると、リピーターも多数。自家製シロップで作るジンジャーエールも人気です。
■函館市地域交流まちづくりセンター
(はこだてしちいきこうりゅうまちづくりせんたー)
住所:北海道函館市末広町4番19号
TEL:0138-22-9700
営業時間:9~21時(カフェ10~17時)
定休日:無休(年末年始ほか施設点検のため臨時休館あり)
交通:電停十字街から徒歩1分
最新情報満載!
『るるぶ函館 五稜郭’25』もチェック
函館山夜景、五稜郭、八幡坂、函館朝市など函館の観光名所を徹底ガイド。モデルコースやプランニングアドバイス、わかりやすい交通案内などのお役立ち情報も掲載!初心者にもリピーターにも嬉しい、情報満載の一冊です。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●この記事は「るるぶ函館 五稜郭'25」に掲載した記事を元に作成しています。