歴史的風情と美しい庭園に囲まれた「ホテル椿山荘東京」
森のような庭園にたたずむ「ホテル椿山荘東京」。緑豊かな自然と静けさに包まれていると、東京にいることを忘れてしまいます。都内でも有数の広さを誇る客室は、エレガントで落ち着いた雰囲気。窓の外に広がる庭園を眺めながらゆっくりとくつろいでみませんか?
偉人にゆかりのある老舗ホテル
目白駅からバスで10分ほど、「ホテル椿山荘東京」があるのは、かつて椿が自生し「つばきやま」と呼ばれ、椿の景勝地として親しまれていた場所です。明治11(1878)年には、軍人・政治家の山縣有朋が庭園と邸宅を構え、「椿山荘」と名付けました。
戦後、庭園を受け継いだガーデンレストランとしての営業を経て、平成25(2013)年に「ホテル椿山荘東京」としてリブランドオープンしました。
館内に入るとヨーロピアンとオリエンタルが融合した上品な空間が広がります。緑も多く東京にいながらリゾート気分も感じられますね。ロビーには美しく豪華な装花が。季節に合わせて1週間ごとにコンセプトを替えて飾っています。春には桜、クリスマス時期には大きなクリスマスツリーや街のジオラマなども楽しめるそうです。
取材時の装花のコンセプトは「涼風」。中央の枝ものはドウダンツツジ。スラリと伸びたオクラレウカやブルーの花で、さわやかな風が通り抜ける涼しげな夏を演出しています。
季節の移ろいを感じられる庭園
5万㎡ある庭園は、山縣の出身地である萩の地形を再現したもの。都心とは思えないほど自然豊かで、春は桜、初夏はホタル、秋は紅葉、冬は雪景色、そして、冬から春にかけては椿など、四季折々の姿を見ることができます。
庭園の様式は、林泉回遊式庭園。広い芝生地や池、築山、曲水、樹林地と移り変わる景色を眺めて一回りすると、一巻の絵巻物を見て終わるという趣向の庭園です。庭園のいたるところに、国の有形文化財である三重塔をはじめとする史跡など、見どころも多くあるので、一つ一つ巡りながら散策をしてみましょう。
江戸時代中期の画家・伊藤若冲の下絵による「五百羅漢」。京都府伏見の石峰寺に置かれていたと伝えられるもののうち約20体が置かれています。
満面の笑みをたたえる恵比寿様は、商売繁盛や豊漁をもたらす神。庭園内には七福神が置かれているので、七福神巡りをしてみてはいかが? コンシェルジュが庭園の歴史や楽しみ方を案内する、宿泊ゲスト限定の「ガーデンツアー」もあるのでぜひ参加してみてください(平日10時30分~11時開催、無料、3日前までに要予約)。
ガーデンビュー&シティビューを楽しんで
全267室あるうち198室ともっとも多い客室が、45㎡とゆったりした「プライムスーペリア」。インテリアは、花柄のカーテンやヨーロピアンクラシックの家具が配置された「プライムクラシック」、シンプルなカーテンのスタイリッシュな家具が配置された「プライムモダン」の2つのデザインがあり、それぞれ庭園を見渡せるガーデンビュー、東京の街並みを眺められるシティビューから選べます。
バスルームは、シャワー、バス、トイレが独立した広々サイズ。大理石を用いているので優雅な気分になれそうです。ポータブルテレビもあるので、テレビを見ながらお湯に浸かってゆっくりとバスタイムを過ごせますよ。
バスアメニティは、「ロクシタン」のシトラスヴァーベナ。さわやかな香りは心身ともにリフレッシュできると人気です。全室にコーセーのクレンジング、洗顔料、化粧水、乳液が用意されているのも女性にはうれしいおもてなしですね。