食・グルメ
2022.06.22
あの名店の暖簾分け! 札幌ラーメンの王道を受け継ぎつつ進化を重ねる「札幌麺屋 美椿」の味噌ラーメン
札幌でも指折りの名店として知られる超人気ラーメン店「麺屋 彩未(さいみ)」。
そこで長年修行し、暖簾分けを許された店主が腕を振るうお店が、札幌・西区にあります。
名店のエッセンスを受け継ぎつつ、さらに改良を加えた一杯をご紹介!
郊外にありながら、開店から3年で瞬く間に支持を集める人気店!
「札幌麺屋 美椿(みつば)」は、札幌の中心部からは少し外れた、西区・発寒の住宅街に2019年オープン。開店から3年ほどですが、さまざまな人気店がひしめく札幌の中にあって、瞬く間に頭角を現しています。
というのも店主の阿部達郎さんは、全国的にも知られる名店・
麺屋 彩未で8年以上の修行を積み独立を許された超実力派。その証として、店の外にかけられた暖簾にも「彩未より」の文字が書かれています。
白を基調とした店内はカウンターとテーブルの16席。店内に待合所もあり、一人でもファミリーでも利用しやすい雰囲気です。
「彩未」の味を継承しつつ、店主独自の感性をプラスした一杯を
トッピングのショウガやネギは、高知県産黄金ショウガと京都産九条ネギを主に使用。また、ラーメンに欠かせないニンニクは、青森県産の田子ニンニクを使います。これらは「彩未」と同じものを使っていて、味の輪郭を整えます。
スープは北海道産の豚のゲンコツをベースに、魚介やネギなどの香味野菜を大きな寸胴鍋で9時間煮込んだ清湯スープ。厳選された素材のうま味が溶け込んでいます。
特筆すべきは作業の速さ!「彩未」では夜の部の厨房も任されていたそうで、鮮やかな手さばきと流れるような動きで3つの鍋を振るっていきます。
ニンニクやモヤシ、ショウガをラードで炒め、そこにスープを合わせることで香りを閉じ込めます。
最後にメンマやネギ、チャーシューやショウガをトッピングすれば完成!スタッフと連携し、手早く仕上げていきます。
看板メニューの「味噌」890円。北海道産の白味噌や九州産の麹味噌など、3種類を調合した特製の味噌ダレを使っており、濃厚なのにキレのある味わいです。提供する直前に炙るチャーシューと角切りのチャーシュー、毎朝仕込むメンマも美味!
麺は濃厚なスープの味わいに負けないよう、通常よりも少し太めの縮れ麺を使用。歯ごたえが強くモチモチとした食感で、トロリとしたスープによく絡み、焼き上げた味噌の香りをより引き立ててくれます。濃厚なのにくどすぎず、後味はすっきり。なのにどんどん後を引くバランスの取れた一杯で、一口味わえば箸が止まらず、最後の一滴まで完食してしまうはず!
よりスパイシーな「辛味噌」や炊き込みご飯もぜひ!
辛いのが苦手でなければ「辛味噌」950円もおすすめです。香辛料にはハバネロなどのほか、高知県産の仁淀川(によどがわ)山椒を使っており「この山椒の辛味や香りを生かしたラーメンを作りたいと思って開発しました」と阿部さん。爽やかな辛みと痺れが味噌のコクとベストマッチ!
また、数量限定の「炊き込みごはん 中」320円も見逃せません!醤油ダレで炊きあげた道産ゆめぴりかの上に、道産豚の肩ロースと味付け卵をトッピング。醤油が香るご飯とジューシーなチャーシューは食べごたえ満点で、ネギが爽やかなアクセントを添えています。
「彩未」での学びを活かし、かつ随所に阿部さんの感性を加えた一杯は、札幌ラーメンの王道を踏襲しつつその一歩先を目指したもの。研究を重ね、進化を止めない「札幌麺屋 美椿」にこれからも要注目です!
■札幌麺屋 美椿(さっぽろめんや みつば)
住所:北海道札幌市西区発寒10-4-6-25
TEL:011-676-9685
営業時間:11~15時LO(土・日曜は10時45分~)、17時~19時40分LO
定休日:月曜(そのほか月1・2回不定休あり)
Text:加藤太一(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆
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