【初心者必見】高尾山の楽しみ方は?登山経験ゼロでもOK?アクセス・登山後の楽しみ方も♬
新宿から電車で約1時間。都心からのアクセスがいい!初心者でも気軽に登れる!四季折々の自然に触れられる!など「高尾山」(たかおさん)の魅力は尽きません。でも、実はまだ行ったことがありません…という人もいるのでは? そんな初心者さんに、編集部が実踏調査(2022年5月)したパーフェクトな“ゆる登山”をご紹介します♪
Summary
高尾山ってこんなところ!
高尾山は、東京・八王子市にある標高599mの山。明治の森高尾国定公園内にあり、高尾山山頂に登るには、自然研究路1号路〜6号路と稲荷山コースという7つの登山道から選んで登ります。
高尾山が人気の理由のひとつに、多彩な立ち寄りスポットがあります。主に自然研究路1号路(表参道コース)には、名物グルメがある茶屋や売店からご利益めぐりが楽しいパワースポットまで、休憩しながら楽しめるスポットが揃っています。
麓から高尾山山頂までの往復なら、リュックに動きやすい服装で大丈夫。ただし、山の天候は変わりやすいので、上着を持参するなど温度調整しやすい服装がおすすめです。
持ち物は、水や非常食(おやつ)などのほか、帽子やレインウエアがあると安心。携帯の電波が入るので、もちろんスマホも使えます。山頂で山の空気を吸いながらピクニック気分で食事を楽しみたい人は、お弁当やレジャーシートの持参もおすすめ。駅周辺や登山道、山頂にある売店で飲食物の購入やイートインも可能です。
また、登山道では登り優先で山側を歩く、挨拶されたら返す、ごみは持ち帰る、花や石など山のものは持ち帰らない、これら最低限のマナーを守って楽しみましょう!
高尾山へのアクセス
高尾山へは電車で行くのがおすすめ。新宿駅から京王線の場合は、京王高尾線の終点・高尾山口駅まで特急で約50分。土休日のみ運行の「Mt. TAKAO号」(全席指定、別途1席410円)なら、確実に座れるので体力をキープできますね。
新宿駅からJR中央線の場合は、高尾駅で京王高尾線に乗り換えて、高尾山口駅へ。こちらも約1時間で到着です。
【上り】ケーブルカーを使って見どころ満載の1号路をゆる〜く登る
主な登山道は、自然研究路1号路〜6号路と稲荷山コース。今回は、初心者向けなので1号路(表参道コース:3.78km、登り約1時間40分)で登り、4号路(吊り橋コース:1.5km、下り約50分)で下りるルートをご紹介します。
まずは、高尾山口駅から徒歩5分ほどの清滝駅へ。初心者には、麓の清滝駅と山の中腹にある高尾山駅を結ぶケーブルカーに乗るのがおすすめ。約6分で中腹まで簡単に登れます。
このケーブルカーは、高低差271mを一気に登ることができ、日本で最も急な坂を登ることでも有名です。途中にある急こう配にさしかかると、自力では立っていられないほどの重力が! 手すりなどに捕まって、倒れないよう気をつけましょう。
■高尾山ケーブルカー
たかおさんけーぶるかー
TEL:042-661-4151(高尾登山電鉄)
時間:8時始発〜15分間隔で運転、終発は季節や曜日によって異なる。
料金:大人 片道490円、往復950円
ケーブルカーを降りるとすぐに見えるのが「高尾山スミカ」。1階に蕎麦処や売店、2階にカフェを構える店舗で、高尾山の名物グルメとして大人気の「天狗焼」(180円)が購入できます。下山後だと売り切れる場合があるので、登る前に食べるのがおすすめ。
■高尾山スミカ
たかおさんすみか
住所:東京都八王子市高尾町2182
TEL:042-661-4151(高尾登山電鉄)
営業時間:10時〜16時30分(冬期は〜16時)
定休日:無休
1号路最初の見どころは、展望スポット「霞台」(かすみだい)。写真にある十一丁目茶屋横の展望スポットからは、横浜方面が見渡せます。
続いて、現れたのが樹齢400年を超える杉の大木「タコ杉」(たこすぎ)。根っこがタコの足のように見えることに由来。どのアングルから撮るとタコらしく見えるか工夫して撮影してみて。
1号路は、山頂までの道中にある仏教寺院「髙尾山薬王院」への表参道でもあります。この「浄心門」から先は、「髙尾山薬王院」の聖域。一礼して進みましょう。
少し歩くと分かれ道にぶつかります。右手が蛇行するゆるやかな「女坂」、左手が階段を登る「男坂」。今回は、初心者向けの“ゆる登山”なので「女坂」を進みます。
「男坂」と「女坂」の合流地点に現れるのが、老舗茶屋「ごまどころ権現茶屋」です。人気メニューは、大ぶりなだんご。うるち米とごまで作っただんごを炭火で焼き、特製のしょうゆダレをたっぷりかけてくれます。店の前にあるベンチに座って、ひと息つきましょう。
■ごまどころ権現茶屋
ごまどころごんげんちゃや
住所:東京都八王子市高尾町2177-2
TEL:042-661-2361
営業時間:11時〜16時LO
定休日:不定休
だんごを食べて歩き出すと、大杉が立ち並ぶ「高尾山大杉原」に到着。赤い灯籠と緑の杉のコントラストが美しい杉並木です。なかでも参拝客を見守る天狗が腰かけていたと語り継がれる「天狗の腰掛け杉」は必見! てっぺんが見えないほどの巨木ですよ。
「四天王門」をくぐれば「髙尾山薬王院」に到着。境内に入ると長い鼻を持つ「大天狗」と、烏のようなくちばしを持つ「烏天狗(小天狗)」が出迎えてくれます。御本尊である「飯縄大権現」(いづなだいごんげん)を守る従者とされ、高尾山ならではの存在です。
「髙尾山薬王院」の参拝記念に、「お護摩受付所」にて御朱印をいただきます。御朱印帳を忘れても、“書き置き”をいただくことも可能。高尾山の思い出とともに大切に保管しましょう。
「髙尾山薬王院」は、天平16(744)年に高僧・行基によって開山され、その後、高僧・俊源大徳により中興された神仏習合の名残を残す真言宗のお寺。除災開運、災厄消除、招福万来など様々なご利益をもたらすパワースポットで、登山者の多くが参拝に訪れます。
■髙尾山薬王院
たかおさんやくおういん
住所:東京都八王子市高尾町2177
TEL:042-661-1115(受付時間9〜16時)
料金・時間・定休日:参拝自由
「髙尾山薬王院」から約20分で「高尾山山頂」に到着! 山頂は広場になっていて、レジャーシートを広げて食事を楽しむ人で賑わいます。蕎麦などをいただける茶屋や売店、高尾山について学べる「高尾山ビジターセンター」もあり、休みながら楽しく過ごせますよ。