すみだ水族館

【すみだ水族館】かわいい生き物たちはもちろん、カフェやおみやげまで徹底レポ!

東京都 おでかけ 水族館 ペンギン 癒し るるぶ&more.編集部
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2012年5月にオープンし、2022年で10周年を迎えた「すみだ水族館」。よちよちとした歩き方がかわいらしいマゼランペンギン、巣穴から顔を出す姿がユニークなチンアナゴ、フワフワ漂う癒やし系のクラゲなど、さまざまな生き物に出合えます。それぞれ趣向を凝らした展示で、大人から子供までを楽しませてくれますよ。

Summary

自由に過ごす公園のような水族館

すみだ水族館

大型商業施設、東京スカイツリータウン®の開業と共に同施設内に誕生した「すみだ水族館」。コンセプトは、“近づくと、もっと好きになる。”。生き物を間近に見られる工夫が随所に施され、さらに飼育スタッフとも気軽にコミュニケーションの取れる、距離の近さが魅力です。間近に見て新たな発見や気づきがあると、よりその生き物が好きになる、そして、さらにいろいろなことを知りたくなるという、素敵な循環ですね。

すみだ水族館
写真提供:すみだ水族館

「すみだ水族館」には決められた順路がありません。お気に入りの生き物を繰り返し見に行くことができ、好きなように回遊して自分なりのルートを作ることができます。また、館内に多くのイスやソファが置かれているので、座ってゆっくり生き物たちを眺めたり、水の揺らぎにリラックスしたり、好きな場所を見つけて自由に過ごしましょう。

また、人々が集う公園のような水族館を目指している「すみだ水族館」は、年間パスポートが通常の入場料金2回分の価格でとてもお得。行きたくなったらふらりと普段使いのできるサードプレイスのような場所になっています。

“推しペン”を見つけてもっと水族館を楽しもう

すみだ水族館

国内最大級の屋内開放型のプール水槽には、アルゼンチンやチリなど南アメリカに生息する種のマゼランペンギンが暮らしています。その数は全部で52羽。うち20羽が「すみだ水族館」生まれで、10周年を記念して墨田区から特別住民票が授与されました。

すみだ水族館
すみだ水族館

2階吹き抜けで上からも横からも水槽を見ることができるのがプールの特徴です。水面を移動している姿も水槽越しではないのでとても近くに感じられます。

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「すみだ水族館」のおすすめの楽しみ方は、“推しのペンギン=推しペン”を見つけること。ペンギンにはそれぞれに名前が付いていて、フリッパーのカラーバンドの色の組み合わせで見分けることができます。「この子の顔が好き」「あの子の仕草がかわいい」など、気になるペンギンを見つけたら、バンドをチェックしてみましょう。岩の上でくつろいでいるのは右のフリッパーに緑と紫、左のフリッパーにメロングリーンのバンドを着けたおはぎ(男の子)です。

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プカプカ浮かびながら人間観察をしている様子のペンギンも。1羽1羽性格が違い、さまざまな過ごし方をしているので、見比べてみるのも楽しいですよ。

すみだ水族館
写真提供:すみだ水族館

「すみだ水族館」では開業から10年連続でペンギンの赤ちゃんが生まれています。2022年は3羽が誕生し、4月14日生まれのだいふく(男の子)が6月25日にプールデビューをしました。お父さんのはなびも「すみだ水族館」生まれで、だいふくは初の2世ペンギン。10周年を迎える「すみだ水族館」に大きな喜び“ビッグハッピー”を運んでくれたことからその名が付けられたそうです。カラーバンドは、右のフリッパーが白とピンク、左のフリッパーがメロングリーン。メロングリーンは、「すみだ水族館」生まれの個体のみがつけている色なんですよ。ほかの2羽も7月のデビューに向けてバックヤードですくすく育っているそうです。

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水槽の前には、毎年更新される「すみだペンギン相関図」があり、それぞれのペンギンの特徴、バンドの色のほか、ペンギン同士の間柄、さらには、飼育スタッフとの関係性なども表現されています。夫婦やカップルだけでなく、破局や友達、不仲の間柄などの細かい部分まで書いてあるので、是非チェックしてみてください。

都心にいながら小笠原諸島の自然を体験

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豊かで独特な自然の価値が認められ、東京都で唯一世界自然遺産に登録されている小笠原諸島。都心から約1万km離れ、フェリーで片道約24時間かかります。小笠原大水槽は、そんな小笠原諸島の海をテーマに東京にある世界自然遺産の魅力を発信。照明演出によって“ボニンブルー”といわれる青く透き通った色を出すなど、小笠原の海を細かく再現しています。

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美しい青の世界を泳ぐのは、小笠原に生息する約45種、450匹ほどの生き物たち。マダラエイや群れを成して泳ぐ鮮やかなヨスジフエダイなど、すべて小笠原からやってきました。

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約2.5mもの大きな体で悠々と泳ぐシロワニは、水槽の中でも一際目立つ存在。かつて日本ではサメのことをワニと呼んでいたそうです。

約700匹のクラゲが作り出す幻想的な空間

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2020年のリニューアルで以前の約2倍の広さになったクラゲエリアでは、14種、約700匹のクラゲがふわりふわりとゆったり漂っている姿を見ることができます。リニューアル時に新たに登場したのがビッグシャーレ。長径7mの楕円形の水盤水槽に、約500匹のミズクラゲがいます。アクリル板を隔てず上から直接ミズクラゲを眺められるので、クラゲの質感をより感じられますよ。

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ミズクラゲの傘の中央にあるクローバーのような模様は、実は胃袋。なかには胃袋がオレンジに光っている個体がいますが、これはミズクラゲのゴハンであるプランクトンの色なんです。「お腹がいっぱいのクラゲはいるかな?」とそれぞれの個体をよーく観察してみましょう。

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もう一つリニューアル時に新設されたのが、ドラム型水槽。左からビゼンクラゲ、タコクラゲ、カラージェリーフィッシュが展示されています。種類の異なるクラゲを同じ水槽に入れると弱ってしまうため水槽には仕切りがありますが、横から水槽をのぞくと3種類のクラゲが同じ空間を漂っているように見えますよ。

国内最大級の金魚展示で歴史と文化を学ぶ

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金魚の提灯が吊るされていたり、随所に和柄が取り入れられていたり、ほかとは雰囲気が異なる粋な装飾がされた江戸リウム。常時15種の金魚とともに、その歴史や文化を伝えています。

室町時代、日本に入ってきた金魚は、江戸時代には庶民にも広がり大ブームに。江戸は日本3大金魚産地となりました。当時、金魚売りは相撲界の副業だったなど、豆知識もたくさん発信しています。

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こちらは頭部の赤いこぶと真っ白な体が特徴のタンチョウ。タンチョウヅルをイメージさせるのでその名が付けられました。横からだけではなく、このように上から眺められる水槽もあるので、金魚のフォルムや尾ビレの美しさに見入ってしまいます。

かわいいお食事タイムをのぞいてみよう

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「すみだ水族館」の人気のプログラムが、ペンギンとチンアナゴの“ゴハンの時間”(2022年7月現在、混雑回避のため時間は非公開)。「すみだ水族館」では食べる喜びは人間も生き物も同じという思いから、“エサ”という言葉は使っていません。そんなところからも生き物たちへの愛とリスペクトが感じられますね。

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ペンギンの食事メニューは、アジ、イワシ、キビナゴ。飼育スタッフが1羽1羽に手渡しであげています。手から食べたい、投げてほしい、わんぱくな食べっぷり、おしとやかに食べるなど、個体によって食べ方はさまざま。「はなび、イワシ3!」など、どのペンギンが何をどのくらい食べたのか声に出して、記録を取るスタッフと連携し、健康状態をチェックしながらあげている様子も見ることができますよ。

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サンゴ礁のゾーンにいるチンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールのゴハンはプランクトン。プランクトンが水流に乗って運ばれてくると、砂の中から約200匹が一斉に顔を出して食べ始めます。

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1番左がチンアナゴ。犬のチンに似ていることがその名の由来で、体長は30cmほど、小さな黒い斑点と5つの大きな点の模様、丸みのある顔が特徴です。左から2番目がホワイトスポッテッドガーデンイール。白い点々があり、体長は70cmほど、チンアナゴに比べると面長な顔をしています。みんな同じ方向を向いているのは、流れてくるプランクトンを待っているからなんです。

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黄色と白の縞模様はニシキアナゴです。錦織のような華やかな色からそう名付けられました。体長は40cmほど、ホワイトスポッテッドガーデンイールと同様に顔は面長です。

3種とも基本的には巣穴にいますが、まれに外に出て泳ぐことも。その後、尖った尾ヒレで素早く巣穴を掘って再び砂の中に入るので、見逃さないようにしましょう。また、体の割に目が大きく、視力がいいといわれるチンアナゴたち。水槽の向こうからジーッと見られているかもしれませんよ。


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