盛岡で人気の観光・お出かけスポット9選!自由きままに雑貨&グルメ&建築めぐり
風情ある建物や宮沢賢治ゆかりのスポットが立ち並ぶ盛岡タウン。アメリカのニューヨークタイムズ紙が発表した「2023年に行くべき52カ所」にも選ばれた今注目のエリアです。地元の人びとの生活が息づき、どこか懐かしさを感じるこの街には、全国にファンが多い雑貨店や名物グルメを楽しめるお店が点在。盛岡駅を起点に回れるオススメのモデルコースをご紹介します♪
Summary
【福田パン】行列必至の人気パンをまずはGET!
盛岡のソウルフードとして有名な「福田パン」のコッペパン。メディアでもたびたび取り上げられるほどの人気ぶりで、早い日は開店の朝7時前から行列ができ、午後には売り切れることもあるのだとか。
盛岡に着いたらまずは朝ごはんを兼ねて人気パンをGETしにいきましょう♪
訪れたのは、盛岡駅から徒歩10分ほどの長田町本店。「福田パン」のコッペパンは市内のスーパーや駅などでも販売されていますが、やはり作りたてを味わえる本店がオススメ。
「福田パン」の特徴は、好きな具材を選んで、自分オリジナルのコッペパンを作れること。甘い系から調理系まで約50種類の具材があり、その中から2種類まで選ぶことができます。
人気の「あん+バター」176円をはじめ、具材の組み合わせ方やトッピングで料金は変動しますが、どれと合わせても相性抜群。サイズは手のひらを余裕で超えるほどの大きさで、フカフカで厚みもあってボリューム満点です。余計なことはしないシンプルの極みがこんなにもおいしいのか…!と感激すること間違いなしですよ♪
【光原社】全国の民芸ファンが憧れる盛岡を代表する観光スポット
盛岡駅から徒歩10分ほどにある材木町通りは別名「いーはとーぶアベニュー」とよばれ、岩手を代表する詩人・宮沢賢治ゆかりのモニュメントなどが立ち並ぶエリアです。
その材木町通りでシンボル的存在として親しまれているのが白壁がまぶしい「光原社」。元は出版社だったこの店は、宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』の出版元でもあり、社名も賢治自身が命名したといいます。
現在は岩手をはじめ全国の民芸・工芸品を取り揃える店へと移り変わり、中庭にはレンガ造りの喫茶室があるなど、クラシカルなたたずまいがとても魅力的。街中にあるのに、ここだけはゆったりとした時間が流れていて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
店内には漆器やガラス製品、焼き物など全国の職人たちから集められた逸品が勢揃い。民藝運動家の柳宗悦(やなぎ むねよし)氏や陶芸家の河井寛次郎氏、版画家の棟方志功氏など一流の工芸家たちが集ったかつての時代を彷彿とさせ、民芸ファンにはたまらない空間です。
また道路を挟んで向かい側にある「物産館 モーリオ館」は、山葡萄の手提げカゴや南部鉄器など東北を代表する工芸品を扱い、定番の「くるみクッキー」も人気です。手仕事の温かみを感じながら、お気に入りを探しましょう♪
【ぴょんぴょん舎】濃厚な牛骨スープが絶品! 盛岡冷麺を代表する人気店
個性的な麺料理が豊富な岩手県のなかでも、「盛岡三大麺」とよばれる人気グルメといえば、わんこそば・盛岡じゃじゃ麺・盛岡冷麺。
数多くの名店がしのぎを削るなか、盛岡冷麺の人気店として有名なのが「ぴょんぴょん舎」。仙台や東京にも出店し、盛岡冷麺の人気を全国規模にした立役者でもあります。
今回訪れたのは盛岡駅前から徒歩すぐのアクセス至便な盛岡駅前店。広々とした店内は1~3階まで利用することができ、席数は250席。ラストオーダーが22時と使い勝手がよく旅行者にはありがたい存在です。
注文はやはりテッパンの「盛岡冷麺」をチョイスしました。
透き通るようなスープは、牛骨や牛すじをじっくり煮込んだとろみのあるのどごし。すっきりとした味わいながらも濃厚さが感じられ、コラーゲンもたっぷり! 太めの麺は、しなやかでもっちりとしていて噛めば噛むほど甘みが増してきます。
冷麺専用に漬け込んだという自家製キムチを汁ごとプラスすれば、キムチの酸味がまろやかに溶け出します。夏場はスイカ、冬場は梨が添えられ、フルーツの甘みとシャキシャキ感が渾然一体となった究極の逸品です。
ゆで卵の黄身をスープに溶かしてみたり、お酢を加えて味の変化もぜひ試してみて。ひと皿でいろんなバリエーションが楽しめるのも盛岡冷麺の魅力です。
店頭ではおみやげ用に「盛岡冷麺2食セット」810円や「ピビン冷麺2食セット」864円なども用意。自宅でも盛岡の味を気軽に楽しんでみてくださいね。
【hina】北欧から東北の作家までオーナーこだわりのアイテムが豊富
北上川に架かる白い大きな開運橋を渡ってすぐのところにある「hina」は、やさしい雰囲気が漂うセレクトショップ。オーナーの竹花さんがこだわった大人かわいい雑貨がお店いっぱいに並びます。
アイテムはステーショナリーやキッチン・テーブルウェア、インテリア、ファッション、本・CD、そしてベビーグッズまでもが揃い、北欧系から東北の作家さんの作品まで幅広いラインナップが魅力です。
せっかく東北に来たならば、と東北のおみやげにぴったりなアイテムを教えていただきました!
まずこちらは秋田県美郷町を拠点に活動されている「すずらん舎」さんのポストカード。東北を代表するお祭りや名物が、ゆる~いイラストで描かれていてなんだかほっこり。1枚1枚手刷りの活版印刷で仕上げられていて、温もりも感じられます。
お店で見つけたのは岩手シリーズで、南部鉄器やチャグチャグ馬コ、わんこそば、さんさ踊りなどの絵柄が描かれていました。ほかにも東北各地の絵柄があるそうで、手紙としてはもちろん、インテリアとして部屋に飾っても楽しめそうです。
その素朴さからハートを鷲掴みにしたのがこちらのブローチ! 盛岡人気グルメのわんこそばを「ワンコ」「ニャンコ」で表したシャレのきいたアイテムで、盛岡みやげに喜ばれそう♪
刺繍ブローチを手掛けるpokefasuと雑貨店hinaとわんこそばの人気店・東家の3者がコラボしたオリジナル商品で、購入できるのはhinaと東家のみ。盛岡の2店舗でしか出合えない貴重なブローチです。
刺繍ならではの温かみがあり、胸元やカバン、ストールなどにつけてワンポイントにするのもオススメ。一度見たら愛くるしい表情から逃れられません…!
お店にはほかにも、ギフトアイテムや普段使いにぴったりな食器類などまだまだたくさんあるので、盛岡に来たらぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■hina(ひな)
住所:岩手県盛岡市開運橋通1-6
交通:JR盛岡駅から徒歩8分
TEL:019-654-3277
営業時間:10時30分~19時
定休日:火曜
【shop+space ひめくり】職人の手仕事にふれられるセレクトショップ
伝えたい、残したい、盛岡の「ふだん」を綴る冊子『てくり』のプロデュースから始まったギャラリー兼クラフトショップがあるのは、レトロな面影を残す紺屋町。
器、ガラス製品、染織物、木工、紙ものなど、店主・菊池さんが北東北を中心にセレクトした温かみのある一品が並びます。
全国的に人気急上昇中の南部鉄器。こちらは奥州市にある小笠原鋳造所の鉄瓶で、ころんとした丸いフォルムがとってもキュート!光を吸い込むような漆黒が美しく、実用性と機能美を兼ね備えています。鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかな口当たりで、鉄分補給もでき、味わいが格段に違います。自分用にはもちろん、大切な人への贈り物にもおすすめです♪
創業60年を超えるホームスパンの工房から届いた温もりあふれるがま口は、色合いも風合いもどれも一点もの。ぽってりとしたがま口がさらにかわいさを添えてくれます。「ホームスパン」とは羊毛を手で紡ぎ、手で織った、いわばオールハンドメイドのこと。いまは盛岡の代表的な手仕事として注目されています。経年変化を楽しみながら使い続けられそうです。
盛岡市在住の富樫さんも同じく「ホームスパン」を手がける作家さん。その富樫さんの染織物のラインナップから、涼しげなコットンリネンのハンカチをご紹介。使えば使うほどにやわらかくなり、使い心地がよくなっていくハンカチは、織り模様も細やかで、淡い色合いがこれまたすてき。厚みがあるのでテーブルマットなどいろんな用途にも使えるので万能です。
盛岡市を拠点に活動する田代さんの漆作品は、お椀やお皿のみならず、ブローチなどの小物に至るまで、感性で彩られたものばかり。写真のブローチは、金箔を施したものなどいろんな質感があり、洋服にワンポイントでプラスすればやさしく温かい印象を醸し出してくれます。漆を身近に取り入れることができて、ファッションの幅が広がりそうです。
■shop+space ひめくり(しょっぷ ぷらす すぺーす ひめくり)
住所:岩手県盛岡市紺屋町4-8
交通:JR盛岡駅から車で15分
TEL:019-681-7475
営業時間:10時30分~18時30分
定休日:水・木曜