盛岡で人気の観光・お出かけスポット9選!自由きままに雑貨&グルメ&建築めぐり
風情ある建物や宮沢賢治ゆかりのスポットが立ち並ぶ盛岡タウン。アメリカのニューヨークタイムズ紙が発表した「2023年に行くべき52カ所」にも選ばれた今注目のエリアです。地元の人びとの生活が息づき、どこか懐かしさを感じるこの街には、全国にファンが多い雑貨店や名物グルメを楽しめるお店が点在。盛岡駅を起点に回れるオススメのモデルコースをご紹介します♪
Summary
【岩手銀行 赤レンガ館】レトロな雰囲気に包まれる洋風建築を見学
町をてくてく歩いていると、赤レンガが印象的な洋館を発見!
こちらは、明治44年(1911)に旧盛岡銀行*の本店行舎として落成し、「赤レンガの銀行」として親しまれてきた国指定重要文化財の建物。(*のちに岩手殖産銀行に引き継がれ、行名を岩手銀行に変更)
東京駅の設計者としても知られる辰野金吾(たつのきんご)氏と、その教え子で盛岡出身の葛西萬司(かさいまんじ)氏によって設計されたもので、辰野氏が設計した建築としては東北地方に唯一残る作品なのだとか。
平成24年(2012)8月には現役の銀行としての役目を終え、約3年半にわたる保存修理工事を経て「赤レンガ館」として生まれ変わり、現在は創建当時の様子を見学することができます。
さっそく中に入ると、自然光が降り注ぐ吹き抜けの八角塔の正面に受付がありました。ここは盛岡銀行開業当時からのメインエントランス。ドーム型天井や、壁面、床面の装飾など意匠を凝らしたデザインで、建築好きにはたまらないポイントばかりです。
ほかにも創建当時を再現した支配人室や重役室、上げ下げスクリーン(写真右)を使ったカウンター、防火のための鋼製シャッター、などみどころがたくさん! 館内は無料、有料ゾーンにわかれており、詳細な解説文や映像を用いて在りし日の様子を伺い知ることができます。
歴史を感じながらレトロ建築にもふれられる盛岡のカルチャースポットで、文化の薫りをぜひ味わってみましょう♪
【ござ九】町家建築の風情ある雑貨店でお買い物
次にやってきたのは、町家のレトロな風情が漂う雑貨店「ござ九」。創業は文化13年(1816)、盛岡市の景観重要建造物にも指定されているこちらでは、現在7代目の店主がお店を守り続けています。
店内にはホウキやザル、竹カゴなどの生活用具がズラリ。県内の作家さんや職人さんのものを中心に常時2000~3000種ほどを取り揃えています。
とても静かな時間が流れていて、ひとつひとつを手に取ってみると職人さんたちのきめ細かな手仕事が際立ちます。創業当初はわら細工や燈芯などを販売していたそうですが、どれも現代の生活に自然と馴染んでくれるものばかり。
地元の方はもちろん、観光客もよく訪れるといい、物腰やわらかな店主とお話しながらゆったりと買い物を楽しめます。丁寧な暮らしを彩るアイテムとして贈り物にしても喜ばれそう♪ ホームページにもたくさんの種類が紹介されているのでぜひチェックしてみてくださいね。
【Nagasawa COFFEE】NYタイムズも注目する盛岡の名店でひと休み
喫茶店文化が残る盛岡は市内の至るところにカフェや喫茶店が点在しています。なかでも注目は、モダンな店構えが印象的な「Nagasawa COFFEE」。アメリカのニューヨークタイムズ紙をはじめ、さまざまなメディアで取り上げられる有名店です。
店主の長澤一浩さん(写真)は2019年に世界的なコーヒーメディアで「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」に選出された方であり、コーヒー生豆の仕入れから焙煎、抽出、提供までを一貫して行っています。
メニュー表を見ると、浅煎り、中煎り、深煎りまで幅広いラインナップで、エスプレッソやカフェラテ、ラテマキアート、さらには自家製スイーツも揃います。スコーン2個に、季節のジャムとクロテットクリームがついた「クリームティ・プレーン」594円は、しっとりとした生地に濃厚なクリームが絶妙にマッチ。コーヒーのコクと合わさると、口のなかでまろやかに溶け合います。
ドイツ製のヴィンテージ機で焙煎される豆の薫りが店内にただよい、ゆったりとした空気感のなかで味わう至極の一杯。お店は夜20時までオープンしているので、夜カフェにもぴったり。昼間の明るい雰囲気とはまた違って、1日の終わりにホッとできそうです。店内中央ではコーヒー豆の販売もしているので、世界基準の味わいをぜひ自宅にも持ち帰ってみましょう♪
■Nagasawa COFFEE(ながさわこーひー)
住所:岩手県盛岡市上田1-11-23
交通:JR盛岡駅から岩手県交通バス松園バスターミナル行きで12分、盛岡一高前下車、徒歩2分
TEL:019-681-6868
営業時間:11~20時
定休日:木曜
【ビアパブ ベアレン 材木町】クラフトビールが楽しめる地元人御用達のビアバー
毎週土曜になると地元の人で賑わう人気のビアパブがあると聞き、いざ、材木町通りへ。材木町通りといえば4~11月シーズンの土曜に「よ市」とよばれる青空マーケットが開かれることでも有名で、その日もすでに多くの人で賑わっていました。
中に入ってみると、昼間からビールを嗜む大人たちが集まっていてなんだか楽しそう…! 北上川沿いに面した店内は外から心地よい風が吹いてきて、「昼間×ビール×川沿い」の絶好のシチュエーションがまさに最高のひと言。
1人が飲んでいると、そこにまた1人が合流し、そしてまた輪が広がっていき…。聞いてみると毎週土曜になると自然とここにみんなが集まってくるのだとか。店員さんとの掛け合いもおもしろく、青空マーケットのお祭り気分もあいまって、みんなテンションが高めです…!
このビアパブを運営する「ベアレン醸造所」は、盛岡市にあるクラフトビールメーカー。ドイツのクラシカルな製法を継承し、ドイツ南部の街から買い付けたという1906年製の仕込み釜でマイスターによって手造りされています。
100%銅製の釜で造られたビールは香ばしさが増し、まろやかな口当たり。ベアレンの強みはすっきりとしたのどごしのラガービールにあると言います。
定番はドイツスタイルの本格ラガー「Nクラシック」350ml349円と伝統的なチェコスタイルのピルスナー「TGピルスナー」350ml349円。「Nクラシック」はコクと苦みのバランスが秀逸で、ベアレンを知るのにおすすめの1本。「TGピルスナー」はキリリと苦みの効いた味わいで、のどごしや香りの余韻がたまらない1本です♪
4~11月の「よ市」開催期間は12時から営業していますが、よ市に合わせて15時10分からは外に設けられたビールサーバーからリユースカップへついでもらえます。大は1杯800円で、リユースカップを返却すれば250円返金されるので、550円でたっぷりとビールが楽しめます。
これからは外が気持ちよい季節、地元の方と交流しながらの1杯は旅の思い出になること間違いなし♪ 盛岡に来たなら一度は訪れたい人気スポットでした。
■ビアパブ ベアレン 材木町(びあぱぶ べあれん ざいもくちょう)
住所:岩手県盛岡市材木町7-31
交通:JR盛岡駅から徒歩8分
TEL:019-626-2771
営業時間:【よ市開催期間(4~11月)】毎週土曜営業:12時~18時30分LO、【よ市お休み期間(12~3月)】毎週土曜営業:12時~17時30分LO
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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