渋谷「zero-waste cafe & bar æ」は世界トップレベルのバリスタ・バーテンダーが手がけるカフェ

食・グルメ 2022.09.25

渋谷「zero-waste cafe & bar æ」は世界トップレベルのバリスタ・バーテンダーが手がけるカフェ

カフェバーコーヒーカクテルカヌレるるぶ&more.編集部

2022年5月30日（月） “ごみゼロの日”に渋谷にオープンした「zero-waste cafe & bar æ（ゼロウェイストカフェアンドバーアッシュ）」は、“zero-waste＝廃棄物ゼロ”をコンセプトに、世界トップレベルのバーテンダーとバリスタがタッグを組んだカフェ＆バー。サステナブルなその魅力をたっぷりご紹介します！

Summary

廃棄物ゼロに取り組むサステナブルなカフェ＆バー
世界のバリスタ渾身のオリジナルブレンド
至高のコラボ！ここでしか味わえないコーヒーカクテル

廃棄物ゼロに取り組むサステナブルなカフェ＆バー

渋谷駅、もしくは原宿駅から徒歩8分ほど、渋谷区神南エリアに位置する「zero-waste cafe & bar æ」。

ここは、世界的なバーテンダーである後閑信吾氏が代表を務め、国内外でさまざまなコンセプトのバーを展開するSG Groupが、新たに“zero-waste＝廃棄物ゼロ”を掲げてオープンしたカフェ＆バーです。

店名の「æ」はアッシュと読み、「灰まで使い切る」という意味が込められ、ロゴは“コーヒー豆”と、無限を示す “∞（インフィニティ）”に由来しているのだとか。

落ち着いたブルーグレイを基調としたスタイリッシュな店内は、窓が大きく、ご覧の通りの開放感。壁の素材に廃棄デニムが使われているというのも驚きです。

メニューは二次元コードでの読み取り式で、紙類の消耗品は一切置かれていない徹底したペーパーレス空間。

Huskee Tumbler 2530円 — 「Huskee Tumbler」2530円　※ドリンク代別

テイクアウト用のカップには、コーヒーの実から豆を取り出す際に出るコーヒーハスク（実の外皮や殻）を原材料にしたオリジナルカップが用意されています。

地球にやさしいだけでなく、デザイン性や機能性も兼ね備えており、普段使いにもぴったりなんてうれしいですね。

内装や備品以外にも、仕入れや仕込みなどのすべての過程を見直し、物流の段階から廃棄物ゼロを目指しています。こういった取り組みは海外では進んでいるものの、日本ではまだまだ浸透していない状況で「いつか誰かがやるだろうけど、誰かがやるなら自分でやろう」という後閑氏の思いからスタートしたのだそう。

世界のバリスタ渾身のオリジナルブレンド

コーヒー豆は、日本代表としてワールド・バリスタ・チャンピオンシップにも出場経験のあるバリスタ・石谷貴之氏が監修するオリジナルブレンドを使用。

シングルオリジンがブームの今、あえてブレンドをチョイスした理由は、バリスタの知識や技術、経験や個性を存分に発揮できるからだそう。また、一年を通してブレないクオリティの味わいを提供できるのもブレンドのメリットなのだとか。

浅煎りブレンドと深煎りブレンドが用意されており、気分で選べるのも贅沢ポイント。コーヒーをもっと楽しく自由に飲んでもらいたい、選ぶ楽しさを味わってほしいという、石谷バリスタの思いが込められています。

さっそく「ラテ」をいただくことに。今回は深煎りブレンドをチョイスしました。ミルクのなめらかな甘みのなかにも、しっかりとしたコーヒーの奥行きを感じられる、間違いのないおいしさです。口当たりのやわらかさが絶妙で、毎日飲みたい…！

なお、浅煎りブレンドは「華やかで妖艶」、深煎りブレンドは「心地よいまろやかな苦み」をイメージしているそう。豆の販売もされており、浅煎り深煎りともに、100g 1836円から購入できます。

また、オリジナルの「コーヒーチェリーカヌレ」も見逃せません。

コーヒーチェリーとは、コーヒーの実のこと。真っ赤に熟した実がさくらんぼに似ていることからそう呼ばれます。そして、実から豆を取り出す際に廃棄されてきた果肉部分を使用したのがこの「コーヒーチェリーカヌレ」。フレッシュな果肉の状態から濃縮、濾過して抽出したコーヒーチェリーをふんだんに使用して焼き上げています。

甘さ控えめでサイズ感も優秀！表面のカリッとした食感とコーヒーチェリーのジューシーさがマッチして、ほんのりとした甘酢っぱさも絶妙。もちろんコーヒーとの相性も抜群です。

至高のコラボ！ここでしか味わえないコーヒーカクテル

カクテルメニューは「Coffee Cocktails」と「Zero-Waste Classics」の、コンセプトの異なる2つのラインナップが用意されています。

「Coffee Cocktails」は、「エスプレッソマティーニ」などのスタンダードなものから、コルタードやフラットホワイトなどのコーヒーメニューをアレンジしたカクテルが揃っています。

看板メニューでもある「エスプレッソマティーニ」は、日本ではまだなじみが薄いとはいえ、欧米ではかなりポピュラーなカクテルなのだとか。浅煎りと深煎りの2バージョンから選べ、その違いが味わえるのもうれしいポイントです♪

ウォッカとエスプレッソ、黒糖からなるカクテルですが、世界トップクラスのバーテンダーとバリスタの、洗練された技術の共演に感嘆…！パワーバランスがどちらかに片寄ることもなく、お酒とコーヒーの両方が主役の、まさに奇跡の一杯です。

黒糖のやさしい甘さもあいまって、ついつい飲みすぎてしまいそうですが、2人分の磨き抜かれたプロの技が堪能できる「エスプレッソマティーニ」、本当におすすめです！

そして、もう一つのカテゴリ「Zero-Waste Classics」は、SG Groupが手がける各バー用のカクテルを仕込む際に出る副産物や、今までは抽出後に廃棄していたハーブやスパイス、果実などの素材を活用するオリジナルのクラシックカクテルシリーズ。「ギムレット」1320円や「マンハッタン」1540円などの定番カクテルも、新たな角度から楽しめちゃいます。

また、この白いスタッフユニフォームは、後閑氏の古くからの友人であり、ファッションデザイナーとして環境問題に取り組んでいるマリエ氏のブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS（パスカルマリエデマレ）」によるオリジナルデザイン。

使用されているのは「UNDERSON UNDERSON（アンダーソンアンダーソン）」が手がける和紙由来の繊維で、最終的には土に還るのだそう。

カフェにコーヒーを飲みに行く感覚でバー体験できちゃう「zero-waste cafe & bar æ」。地球にやさしいサステナブルなカフェ＆バーで、世界最高峰のコーヒーやカクテルを、ぜひ味わってみてはいかが？

■zero-waste cafe & bar æ（ぜろうぇいすとかふぇあんどばーあっしゅ）
住所：東京都渋谷区神南1-5-2 川村ビル1階
営業時間：12～23時
定休日：不定休
※完全キャッシュレス決済

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Text・Photo：小山亮子（vivace）

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