【沖縄・斎場御嶽】王朝最高位の聖地。琉球創世の伝説が残る世界文化遺産の巡り方。みやげ&ランチ情報も!

【沖縄・斎場御嶽】王朝最高位の聖地。琉球創世の伝説が残る世界文化遺産の巡り方。みやげ&ランチ情報も!

沖縄県 絶景 ランチ おみやげ るるぶ&more.編集部
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琉球創世神・アマミキヨにより創世したと伝わる「斎場御嶽(せーふぁうたき)」。「斎場」は“最高位”、「御嶽」は“聖地”を意味する、琉球神話にまつわる歴史や伝説が多く残る沖縄のなかでも最高位の聖地です。木々がうっそうと茂る森一帯が聖域とされ、特別なエネルギーを感じ取れる場所。いにしえのロマン息づく世界文化遺産の巡り方を、詳しくご案内します!

Summary

「斎場御嶽」ってどんなところ?

斎場御嶽は那覇空港から車で約50分、沖縄本島南部の南城市の知念半島に位置しています。琉球創世紀の神話として伝わる開闢(かいびゃく)伝説のなかでも特に重要な聖地として、琉球国王をはじめ沖縄の人々が長く大切に守ってきました。神域にあたる深い森の中に複数の拝所が点在し、1時間程度で見学できます。神聖な祈りの場所なので、慎んだ行動を心がけましょう。また、敷地内は滑りやすい上、石畳など貴重な遺構を傷つけてしまう可能性があるので、ヒールや厚底靴はNG。過度な肌の露出は控えた服装で訪れましょう。御嶽内では飲食も禁止されています。

琉球はこうしてできた!アマミキヨの伝説とは?

はるか海の彼方にある神の世界・ニライカナイからやってきたアマミキヨが久高島に降り立ち、国づくりを始めたという神話が、もっとも有名な琉球開闢伝説です。アマミキヨは久高島から海を渡って沖縄本島にもやってきて、斎場御嶽をはじめとした琉球七御嶽をつくりました。さらに、玉城城(たまぐすくぐすく)、知念城(ちねんぐすく)などの城(ぐすく)もつくり、子孫が代々国王になったと伝えられています。斎場御嶽は久高島から近い場所にあることから、アマミキヨが本島で初めて足を踏み入れた場所。御嶽内には視界が開け、海に浮かぶ久高島を望める久高島遥拝所(ようはいじょ)もあり、崇拝の対象になっています。


所要時間は約1時間!巡り方はコチラ

①券売所

まずは国道沿いの無料駐車場に隣接し、レストランや物産館も入る建物正面にある券売所でチケットを購入しましょう。徒歩7~10分ほど離れている御嶽の入り口(緑の館・セーファ)では購入できないため、もしも忘れたらまたここに戻ってくることになるのでご注意!

チケットは券売機で購入するシステムです。御嶽までの道のりの案内図もあるので、もらうのを忘れないようにしてくださいね。

②緑の館・セーファ

案内図を頼りに7~10分歩いて、約600m離れた御嶽の入り口、「緑の館・セーファ」に到着!

ここでチケットを確認してもらい、パンフレットなどを受け取ります。

観光の注意点など3分ほどのマナービデオを見たら、いよいよ御嶽見学のスタートです!

③御門口(うじょうぐち)

御嶽内に入る参道の入り口にあたり、かつてここから入場できるのは王府関係者に限られていました。右側に置かれた6つの香炉は御嶽にある拝所の分身とされ、中に入れない一般の人々はこの場所で祈りを捧げていました。

すぐそばには木々の先から久高島が眺められる久高島遥拝所もあります。いにしえから多くの人々が拝んだすばらしい眺め!

④大庫理(うふぐーい)

御門口から登っていくとすぐ左手に現れる最初の拝所。“大広間”や“一番座”という意味をもつ、神社でいうと本殿にあたる場所です。奥の巨岩に向かって拝みます。

巨岩の前面には、石畳が敷かれた祈りの場(ウナー)が設けられています。最高神女・聞得大君(チフィジン)の即位式をはじめ、格式高い儀式がここで行われていました。

⑤寄満(ゆいんち)

大庫理を過ぎると参道が2つに分かれます。右手の道には後で行くので、順路通りに直進しましょう。

そして、行き止まりになっている場所にある拝所が「寄満」です。王府用語で“台所”を意味しますがここで調理をしたわけではなく、その年の農産物の豊凶を占ったとされています。

⑥三庫理(さんぐーい)

御嶽のもっとも奥にある、見学ルートのフィナーレを飾る拝所です。巨岩が重なり合ってできた三角形のトンネルは、斎場御嶽のシンボル的存在。あたりは緑に囲まれ、神聖で厳かな空気に包まれています。以前は観光客でもトンネルの先まで入れましたが、2022年現在は外から眺めるだけで、三庫理内は立入禁止となっています。

トンネルの手前には、鍾乳石からしたたる水で吉凶を占ったとされる、シキヨダユルアマガヌビー(奥側)とアマダユルアシカヌビー(手前側)の2つの壺が置かれています。壺の中に入っているのは神聖な水で、触れることは禁じられているので注意しましょう。

■斎場御嶽
住所:沖縄県南城市知念久手堅
TEL:098-949-1899(緑の館・セーファ)
料金:入場高校生以上300円、小・中学生150円
時間:9~18時(入場チケット販売時間:3~10月は17時15分まで、11~2月は16時45分まで)
定休日:不定休(年2回休息日あり)
アクセス:那覇空港道南風原南ICから車で40分、または那覇バスターミナルから338番志喜屋線の路線バスで1時間5分、斎場御嶽前バス停下車、券売所まで徒歩すぐ
駐車場:150台(南城市地域物産館・知念岬公園駐車場を利用)

見学後に!南城市地域物産館のおすすめみやげ&ランチ

最初に訪れた券売所と同じ建物には、1階におみやげが買える「南城市地域物産館」、2階にランチが楽しめる「リゾートレストラン せいふぁー」が入っています。

まずは1階の「南城市地域物産館」でおみやげ探し。斎場御嶽みやげや南城市の特産品をはじめ、キュートな南城市公式キャラクター「なんじぃ」グッズも並んでいます。

ピックアップしたのはこの4つ。希少な久高島の塩を使った「黒糖塩まんじう」9個入り1350円は、1個130円でバラ売りもあります。手前は左から「なんじぃぼうろ」550円、「なんじぃドロップス黒糖みるく味」432円、「なんじぃ塩ミルク飴」432円と、人気のなんじぃグッズが揃い踏み!

■南城市地域物産館
住所:沖縄県南城市知念久手堅539
TEL:098-949-1667
時間:9~18時
定休日:無休

続いて、2階の「リゾートレストラン せいふぁー」で絶景ランチ。海を見渡すパノラマビューは外のテラス席のほか、店内のカウンター席からも楽しめます。

素晴らしいロケーションだけでなく、お料理の味も侮るなかれ! 女性に人気の「クレソン麺のトマトソースパスタ(ドリンクバー付き)」1300円は、著名なイタリア料理店で出されたかのようなクオリティ! 南城市特産のクレソンを練り込んだ麺にバジルソース、オリーブオイル、厚切りのベーコンなどを合わせ、ニンニクが利いたペペロンチーノのような味わいです。

そしてもう一品、おすすめのスイーツもご紹介します。「フレンチトースト(ドリンクバー付き)」1000円は、1/2本のバゲットをまるまる使ってボリュームたっぷり!自家製のキャラメルソースや濃厚な県産マンゴーなどに加え、アイスはバニラではなく地元EMミルクを使ったミルクアイスを採用。さっぱりとした後味なので、ペロリといただけちゃいます。

■リゾートレストラン せいふぁー
住所:沖縄県南城市知念久手堅539南城市地域物産館2階
TEL:098-948-1070
時間:11~15時LO
定休日:無休

琉球最高位の聖地はいかがでしたか? 聖域の森は深い緑に覆われ、霊的なものだけでなく自然自体のエネルギーも感じさせてくれます。そう考えると、伝承も自然も大切にする沖縄の人たちに崇拝されるのも当然だったのかもしれませんね。ランチやみやげもクオリティが高くてとってもおすすめ。せっかくの沖縄旅行、絶対に訪れるべきスポットですよ!


Text:武田康広(ケディトリアル)
Photo:大湾朝太郎

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