【東京・日本橋】うつわをテーマにしたコミュニティビル「TOIビル」でみつかる素敵なモノたち

【東京・日本橋】うつわをテーマにしたコミュニティビル「TOIビル」でみつかる素敵なモノたち

食・グルメ パティスリー ビストロ カフェ アンテナショップ ギャラリー
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

江戸時代から現在に至るまで、日本随一の問屋街として知られる日本橋馬喰町・日本橋横山町。馬喰横山駅からすぐの一角に、“うつわをテーマにしたコミュニティビル”という気になるキャッチコピーを掲げるビルがあると聞き、行ってきました。中には魅力的なうつわはもちろん、食やクラフトがいっぱい。ワクワクする「TOIビル」の全貌をレポートします。

Summary

これからのクラフトを変える新たな"問い"を立てるハブスポット

「クラフト&コミュニティ」をテーマに、2022年7月に全館グランドオープンした5階建ての「TOIビル(トイビル)」。ユニークな名称には、日本最大級の”問”屋街から、これからのクラフトを変える新たな”問い”を立てる…という思いが込められているそう。

江戸時代から日本の商いを支えてきた問屋街・日本橋横山町の地から、「うつわ」を通した地域と人との新しい関わり方を探求・実験しています。
5つのフロアごとに、それぞれうつわをはじめとするクラフトを楽しめるコンテンツが用意されています。1階から順に、気になる中をのぞいていきましょう。

【1階】食の楽しみを提供するパティスリー&ビストロ

「TOIビル」のエントランスとなる1階にあるのは、うつわと食を気軽に楽しめる「Saison(セゾン)」。昼間はパティスリー&カフェ、夜はビストロ・バルスタイルとして、異なる雰囲気を楽しめます。

いずれの時間帯でも、季節(=Saison)ごとの食材を活かしたメニューをラインナップ。3階にギャラリーを構える和食器のサブスクサービス「CRAFTAL」で扱っているうつわを使用し、実際に触れながら食を楽しむ体験を提供しています。
今回は、パティスリー&カフェとしてオープンしている時間帯にお邪魔してきました!
(写真左)リンゴのキャラメリゼ さつま芋のタルト 750円、エクレア(ショコラ)750円、(右)シュークリーム 450円
(写真左)「リンゴのキャラメリゼ さつま芋のタルト」1個750円、「エクレア(ショコラ)」1個750円、(右)「シュークリーム」1個450円 
扉を開けてすぐ目に入るショーケースには、おいしそうなスイーツがずらり。どれにするか選ぶだけでもワクワクします♪
(左から)フィナンシェ(イチジク・クルミ)300円、マドレーヌ(フランボワーズ)300円、マドレーヌ(レモン)300円
(左から)「フィナンシェ(イチジク・クルミ)」1個300円、「マドレーヌ(フランボワーズ)」1個300円、「マドレーヌ(レモン)」1個300円 
ショーケースの上には焼き菓子も並んでいます。一部メニューを除き、ケーキを含めてテイクアウトも可能なので、おみやげにもぜひどうぞ♪
栗のショートケーキ 750円
「栗のショートケーキ」750円 
迷いに迷い、今回は「栗のショートケーキ」をセレクト。美しくおいしそうな断面、それを引き立てるスタイリッシュなプレートに目を奪われます…!
刻んだ栗が入った生クリーム&マロンのクリームが、チョコレートのスポンジとベストマッチ。ほっくりとした栗のやさしい甘さが口いっぱいに広がり、心まで幸せで満たされます。
ハンドドリップコーヒー 500円
「ハンドドリップコーヒー」500円 
1杯ずつハンドドリップで淹れられたコーヒーは、酸味や苦みが少なくケーキとの相性も抜群。コーヒーのほかにオリジナルのブレンドティーもあるので、ケーキに合わせて選ぶのもおすすめです。

■1階「Saison」※パティスリー&カフェ
営業時間: 12時〜17時30分
定休日:日・月曜
※変更の可能性あり
(写真左)本日のキッシュ 700円、(右)牛ハラミのステーキ 2,000円
(写真左)「本日のキッシュ」700円、(右)「牛ハラミのステーキ」2000円 
「Bistro 3ème by Saison(ビストロ トロワジエム バイ セゾン)」として営業している夜の部では、フレンチをカジュアルなスタイルで提供。旬の食材を使った料理と、ワインを中心としたアルコールメニューを存分に堪能できます。こちらもぜひチェックしてみてください♪

■1階「Bistro 3ème by Saison」
営業時間: 19〜23時
定休日:日・月曜(そのほか不定休あり)
※変更の可能性あり

【2階】地方のクラフトと食を楽しむセレクトショップ&ツアー窓口

2階の「Onland Store(オンランド ストア)」は、クラフトツアープラットフォーム「Onland」のローカルプロデューサーと連携したセレクトショップ&ツアー窓口。全国のうつわや工芸品、ご当地グルメなどがところ狭しと並んでいます。
1カ月半~2カ月ごとに特定の地域にスポットをあて、各地の文化を目利きのスタッフさんが紹介してくれます。

取材時にフィーチャーされていたのは佐賀県。これまで山形県と沖縄県の特集も実施し、次は岐阜県の企画を検討しているそうです。
グレー泡 シャーレ(上から)18.5cm 4290円、22cm 7128円、25.5cm 9240円
「グレー泡 シャーレ」(上から)18.5cm 4290円、22cm 7128円、25.5cm 9240円
はじめに目を引かれたのは、有田焼の窯元「やま平窯元」のうつわたち。泡を発生させる独自の製法が用いられていて、一つ一つに個性があるのも魅力です。
(手前)泡 デザートボウル Blue 4290円、泡 frame ラウンドプレート Blue(奥 上から)16cm 3960円、21cm 7128円、26cm 11880円
(手前)「泡 デザートボウル Blue」4290円、「泡 frame ラウンドプレート Blue」(奥 上から)16cm 3960円、21cm 7128円、26cm 11880円
同じ「泡」シリーズでも、色や形が異なるだけで雰囲気が大きく変わることに驚き。豊富なバリエーションから、お気に入りを見つけたくなります。
(左から)味つきわらすぼ 432円、丸干しむつごろう 864円
(左から)「味つきわらすぼ」432円、「丸干しむつごろう」864円
うつわだけでなく、ご当地グルメの数々も見逃せません! 思わず二度見してしまったのは、インパクト大なこちらの珍味。

日本では有明海にだけ分布しているワラスボは、ムツゴロウと並んで親しまれているハゼ科の魚。地元では「エイリアン」と呼ばれているのだとか…!
たまねぎスナック 350円
「たまねぎスナック」350円
この日、店内を案内してくれたスタッフさんのおすすめは「たまねぎスナック」。佐賀ってたまねぎが有名なの?と意外に思ってしまいましたが、実は全国2位の生産量を誇る名産地なのだそう。

スタッフさんいわく、佐賀県のすごさは ①食べ物(海・農・畜産品が豊富)、②飲み物(茶、九州一の日本酒県)、③うつわ(陶器の唐津焼、磁器の有田・伊万里焼/佐賀県の食べ物・飲み物を彩るためのうつわ)と、「和食文化を彩るものが凝縮されていること」。佐賀県ならではの食べものや飲み物やお酒を、素敵なうつわで楽しむことができます。そんな意外な一面を知ることができるのも、「Onland Store」の楽しさの一つです。
食べ物だけでなくドリンクも豊富なので、お酒好きの方も楽しめます。

地方への導線を広げるために心がけているのは、さまざまな方向から魅力を発信し、「ただのアンテナショップ」にしないこと。ものづくりに触れるツアーの案内も手がけているからこそ、産地の職人さんや事業者さんとの結びつきを大切にしているそうです。

■2階「Onland Store」
営業時間:11〜20時
定休日:日・月曜

【3階】和食器サブスクの予約制ショールーム

3階の「CRAFTAL GALLERY(クラフタル ギャラリー)」は、和食器のサブスクリプションサービス「CRAFTAL」で提供される和食器に触れられる予約制のショールームです。

また、全国の工芸品やアート作品の展示、陶芸体験教室などのワークショップを開催することも。ショールームの予約やイベントのスケジュールは、「CRAFTAL」のWebサイトからチェックしてみてくださいね。

■3階「CRAFTAL GALLERY」
営業時間:10~18時
定休日:土・日曜、祝日

【4階&5階】各地のプロデューサーが集うメンバーズ限定フロア

5階と4階はメンバーズ限定のフロア。

4階の「CLUB ROOM(クラブ ルーム)」は、クラフトの産地に精通した国内外のローカルプロデューサーが集う紹介制のワーキングフロア。
日中は商談スペースとして利用されている5階の「QUESTIONS(クエスチョンズ)」は、夜は紹介制の小さなスナックへと表情を変えます。

各地のお酒を片手に、うつわを偏愛する日替わりママ・マスターがおもてなし。そのときどきのトークテーマについて語り合う、大人の放課後を楽しめます。

イベントの情報はInstagramやWEBサイトで公開されるほか、TOIビル独自のコミュニティに入ることで参加できる限定イベントも。「QUESTIONS」や、独自コミュニティに興味がある方は、2階Onland Storeのスタッフさんへ気軽にお問い合わせください。

■5階「QUESTIONS」
営業時間:18〜21時
※イベント開催日時は公式サイトのスケジュールを参照

伝統ある問屋街から“問い”を立てる「TOIビル」は、馬喰町・横山町の新たな注目スポットになること間違いなし。美しいうつわに触れたり、こだわりのスイーツや料理に舌鼓を打ったりしながら、その先の地方文化にまで目を向けるきっかけをくれる新感覚の複合施設です。足を運ぶ際には、ぜひ落ち着いた街並みの散策も楽しんでくださいね。


■TOIビル(といびる)
住所: 東京都中央区日本橋横山町5-18 TOIビル
TEL:03-5614-0111
営業時間:フロアによって異なる
定休日:フロアによって異なる

Text・Photo:新井美由紀(vivace)

まだある関連記事はこちら!

●日本橋・馬喰横山「Parlors」は誰でもウェルカムなニュージーランドスタイルカフェ!
●週に3日だけオープンする特別なお店って?本格的なフランス菓子を楽しめる穴場のスイーツショップ
●街さんぽで立ち寄りたい!大きなアイスが乗った欲張りスペシャルラテ【日本橋】


●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください