泊まる 2022.12.21

「界別府」を徹底紹介！オーシャンビューの客室から地元産食材を使用したお料理まで【るるぶ編集部員宿泊レポ】

大分県温泉絶景ホテル週末おでかけるるぶ&more.編集部リフレッシュ

日本一の源泉数及び湧出量を誇る別府にある「界別府（かいべっぷ）」。全室オーシャンビューの客室に、昔の別府の街並みを彷彿とさせる館内、地元の食材をふんだんに使った料理など…、魅力満載の注目ホテルに編集部が宿泊！その魅力をたっぷりご紹介します。1泊2日のおこもりステイは、アクティビティも盛りだくさんで大満足の2日間になりました。

summary

憧れの温泉旅館「界」が別府に。アクセスや館内の雰囲気は？

「界」といえば、それぞれの土地にインスパイアされた独自のおもてなしが人気の温泉旅館ブランド。2022年12月現在は、全国22カ所に展開され、大分県内には、「界阿蘇」「界別府」「界由布院」の3施設があります。今回は「界別府」へ宿泊してきました！

「界別府」のコンセプトは「ドラマティック温泉街」。建築家・隈研吾氏が手がけた館内は「温泉街」がテーマになっていて、いろんな体験ができます。

JR別府駅からは徒歩10分ほどなので、アクセスがよいのもうれしい！ちなみに大分空港からのアクセスは、空港特急バス（エアライナー）で約50分。別府北浜バス停で下車し、徒歩3分ほどの場所にあります。

バス停や駅からも近いため、旅館まで迷う心配もありません。さっそく、宿をチェックしていきましょう！館内は宿泊者のみ入館可能。シックな雰囲気の1階エントランスから、エレベーターに乗り2階のロビーへ向かいます。特別感があり、期待も高まります。

旅館ロビーにあたる「湯の広場」へ到着すると、眼前には別府湾が！実は、1階エントランスとエレベーター内は洞窟をイメージした造りになっていて、静けさを感じる雰囲気になっています。目の前にぱっと広がった開放感あふれる海絶景に到着早々、癒やされました。天井の照明には、和紙でできた赤や白提灯が設えられ、床は石畳になっているので、まさに温泉街を訪れた気分に。

「湯の広場」内にはいつでも利用可能な、サワラの桶を積んだような手湯とまるで海の中に足を入れているような足湯があります。特に足湯は時間帯毎に美しく変わる空や海を眺めることができ、まさにドラマティック！

「湯の広場」横のチェックインカウンターは、大分県らしさが随所に感じられます。別府市は「別府竹細工」とよばれる竹製品も有名で、竹でできたシャンデリアが飾られていました。

絨毯の模様も豊後絞りでできあがる模様をお花のようにイメージした柄になっていて、椅子は葉っぱを表現しています。豊後絞りとは、現在の大分県である豊後国で始められた絞り染めです。

ロビーやチェックインカウンターの先には、トラベルライブラリーやショップ、ラボが石畳で続いていますが、それぞれの施設の入口には暖簾が飾られていたり、外壁の木の色が違ったりと、少しずつ雰囲気が異なります。これは、温泉街のいろいろな店先をイメージしているから。石畳の上を歩きながら暖簾をくぐって各施設を訪れると温泉街気分が高まってきました♪

「トラベルライブラリー」では、ウェルカムドリンク（無料）が用意されています。コーヒーや紅茶、スパークリングワインに加えて、「かぼす緑茶」や「ゆず和紅茶」などの大分県らしいラインナップも。大分県に関連する図書もおいてあるので、ウェルカムドリンクを片手に、これからの旅の予定をじっくり考える、という過ごし方も素敵ですよね。

全室オーシャンビュー！別府湾が楽しめる客室

それでは、宿泊する部屋へチェックイン！今回は11階の「客室露天風呂付」の部屋に宿泊しました。「界」の魅力といえば、地域の文化を存分に体験できる「ご当地部屋」。宿泊した地域によって部屋の趣が異なるのが魅力的です。「界別府」はどんな部屋か…ワクワクです！

「界別府」のご当地部屋は「柿渋の間」で、壁の色が全室「柿渋色」。この色合いは、別府の観光名所「血の池地獄」から着想を得ています。また、部屋から見える景色を絵画のように見立てて窓を設計するピクチャーウィンドウが取り入れられいるので、海の青と深みにある「柿渋色」のコントラストが映えます。

部屋の扉を開けて、中へ入ると別府湾が目の前に！！「界別府」の魅力はなんといっても、全室オーシャンビュー。どの部屋からでも海を楽しむことができます。

客室露天風呂は、海沿いに面しているため「朝日を眺めながらお部屋でじっくり温泉を楽しむ」なんてこともできちゃいます。客室に露天風呂があるだけでも素敵なのに、海を眺めながら入浴できるなんて贅沢すぎる。時間を気にせず楽しめるのもうれしいです！

部屋内には、いたるところに大分県産が取り入れられています。ヘッドボードや室内照明は豊後絞りがモチーフ。こちらのランプは温泉につけると形状を記憶する素材を用い、とげとげの形に作られているんだとか。

カギに竹細工のチャームがついていたり、部屋の水道水は、鶴見岳の伏流水が使用されていたり…。部屋にいるだけ「大分に来たんだな～」としみじみ感じることができます！

温泉旅館といえばお風呂は外せません！大浴場をチェック

大浴場は、開放感のある明るい空間になっています。内風呂は、あつ湯とぬる湯の2種類が用意されていて、あつ湯の方が温泉成分が濃いため湯の色も濃いめ。リラックスしたいならぬる湯、身体をしゃきっと目覚めさせたいならあつ湯がおすすめです。

大きなガラス窓からは木々が茂る庭園を楽しむこともできます。四季折々の花や紅葉が楽しめる樹木を植えられているので、季節の移ろいを大浴場からも感じることができますね。

壁面には大分県の磁器「臼杵焼き」がなんと400個はめ込まれています！この「臼杵焼き」は、別府に伝わる鶴見岳と由布岳の恋物語からインスピレーションを得た8種類の山の花々があしらわれています。桜やヤマボウシ、野菊などのほか雪の花もはめ込まれていて、入浴しながら「これは何の花かな？」なんて考えるのも楽しかったです。

なかには、お地蔵さんのようにほほえむ笑顔のモチーフも２つ混ざっています。別府市内の大浴場にはよくいるお地蔵さんからインスピレーションを受けたのだとか。にっこり微笑むモチーフの臼杵焼きに、思わず手を合わせてしまいました。

気になる露天風呂には、ご当地の石「別府石」が使用されています。夜風に吹かれつつゆっくりお湯に浸かったら旅の疲れもじんわりほぐれていきそうですね。

大浴場と一緒に紹介したいのが、庭園。「大浴場へ向かうため一度館内から出て、庭園を通って大浴場へ向かう」というのが「界別府」のこだわりポイント。別府市民にとって、大衆浴場は毎日入るもの。そんな別府の大衆浴場の文化をここでも感じて欲しいと、自宅から大衆浴場へ向かうイメージで、あえてこの庭園を通る造りになっています。